キリンカップ 日本代表vsチリ代表

昨日はキリンカップ日本VSチリ戦、本日未明にUEFA チャンピオンズリーグ決勝・バルセロナVSマンチェスター・ユナイテッド戦、とビッグカードが連続しました。
キリンカップではFIFAランキング26位のチリを35位の日本が4-0と圧倒。
UCL決勝では、バルセロナマンUに圧勝始、美しいサッカーが勝つという幸せな結末を呼びました。

個で上回り激しいプレッシングサッカーがプレースタイルのチリに対し、日本も正確なパス回しでしっかりとペースをつかみます。
プレッシングサッカーに対してはずるずるとラインが下がってしまうのが危ないのですが、それは岡田監督もあの観衆の中聞こえるくらいの声で「下がるな!」と指示を送っていましたね。

そして日本は20分に本田のミドルのこぼれ球を岡崎が押し込んで先制するわけです。
本田のブレ球ミドルも見事でしたが、これを一度ははじき返した相手GKもお見事、そしてチリDF2人をしっかりと身体でブロックしながら本田へのポストプレー、すぐさま反転してこぼれ球へ向かった岡崎はもっとお見事でした。
さらに24分には中澤がDFとは思えないようなすばらしいトラップからのスルーパス
これに抜け出した岡崎が今度は落ち着いて決めてなんと序盤に日本が2点のリードを奪います。
お見事、岡崎。今日は序盤ウィングの位置に入っていましたが、しっかりとつとめを果たしました。

日本も危ないシーンはありましたが、川口とはプレースタイルの異なる楢崎が無駄な飛び出しを見せることなく落ち着いたプレーでピンチを救います。
39分にはCFに入っていた玉田が足を痛め、今日が代表デビューとなる18歳レッズのルーキー・山田が早くもデビューを果たします。


後半も中村憲剛の惜しいシュートから始まります。山田もCKを導くシュートだけでなく、積極的にプレーに絡み、ボールのないシーンでもダイアゴナルな動きを見せていました。
そして後半7分、山田のシュートで得たCKをファーサイドで阿部が頭で決めて3-0。
後半ロスタイムには、矢野のポストから山田が右へ散らすと、それを本田がダイレクトで決めて4-0。

この本田1点目のアシストもともかく、今日はオリンピックの時とはプレーの質、強さともまるで違っていました。
以前は美しくプレーすることだけを考えていたような節もありましたが、汚れ役もいとわない、強いサッカーをオランダ2部の地でしっかりと身につけているようで、すばらしいサッカー選手になったな、という印象です。

イイコトばかりで、問題点が見えなかったような気もしますが、最終予選3連戦に向けては時間もない中、問題点のあぶり出しよりも勢いに乗る方が重要かもしれません。
その意味では大変意味のある勝利だったと思います。

  • 特に良かった選手 本田、岡崎、山田
  • 良かった選手  中澤、阿部、楢崎、中村憲、長谷部、山口、矢野
  • まあまあの選手 今野、駒野、遠藤、橋本、玉田
  • 判断できず 香川