2010南アフリカワールドカップ8〜10日目

オランダvs日本戦

まさかではないですが、オランダと戦って負けた後、悔しいな〜っと思えるような試合をしてくれた日本代表の選手たちには本当に拍手を送りたいと思います。
ほんの1年前、親善試合で理想を追ってズタボロにされた相手に対し、とことん現実を追求しての敗戦。
理想を捨てたリアリスト岡田の真骨頂だと思います。
残りは泣いても笑ってもデンマーク戦のみ。
カメルーン戦、オランダ戦の試合が出来れば、きっと結果は付いてくると思います。

  • オランダ戦スタメンは、亀戦と同じというサプライズ。GK川島、DF駒野、中澤、闘莉王、長友、MF阿部、長谷部、遠藤、松井、大久保、FW本田。オランダも各紙予想スタメンとかわらず。
  • 放送局は、実況が核沢ではなく、山本さんの珍解説も吹いちゃいそうなので、テレ朝をチョイスしましたが、あまりに珍実況で聞くに堪えず、NHKの実況が福西だったこともあり途中からNHK BSにチェンジ。
  • 序盤から日本は、闇雲なプレスではなく、ラインも下げすぎずに良い感じで守れていましたね。攻撃的守備って感じです。
  • しかしピッチ状態が良くなくて、双方パスをつなぐのに苦労しているようでした。
  • 前半は松井の活躍や。本田の前線からのプレスも効いて、プラン通り0-0で終了。シュート数を前半日本が上回っているというすばらしいゲーム運びでした。
  • しかし後半、危惧していたスナイデルのミドルが決まってしまいます。直前のプレーがハンドっぽかったのはともかく、あのミドルは闘莉王、中沢ではブロックどころか身体を入れて防ぐことすらできませんね。あとはリスクを避けつつあわよくばゴールをというところ。
  • そして失点後ややバタバタしつつ、闘莉王大作戦開始。良い感じで前掛かりになっていました。
  • 残念ながらその流れをぶった切ってしまったのは中村俊輔。松井に代わり右サイドに入りましたが、まったく目立たず。エリア内でボールをキープしてもつなぎの意識しか見えず、自分で決めるという意識が皆無です。ここは森本をトップに入れて、本田を右に下げる、という手もあったのではないかと思います。
  • 右サイドで俊輔が埋没する中、逆サイドでは大久保がキレキレなプレーを連発してくれました。
  • エリア投入後は、右長友、左駒野にポジションチェンジして、長友がエリアに張り付きましたが、これで駒野の良さも目立ちましたね。
  • そして最終戦に備えて長谷部、大久保→岡崎、玉田。2人とももう少し前々に行って欲しかったですね。2トップにした割に玉田があまりに目立たなかったかと思います。岡崎はせめて枠に飛ばして欲しかった。
  • 交代選手が効果的でなさすぎる中、川島はナイスセーブを連発。
  • 最後のプレーはオランダの選手の手が肩に掛かっていたことだし、PKでも良かったと思いますが、、、。

と言うことで、惜敗。岡田監督にはもう少し、攻めの交代を見せてくれても良かったと思いますが、デンマーク戦で俊輔は使えないな、という最終確認が出来て良かったと思いましょう。

  • 川島 6.0:失点は反応できていただけに悔やまれるが、さらなる失点は完璧に防いだ。
  • 駒野 5.5:左にポジションチェンジ後はよく機能した
  • 中澤 5.5:スナイデルのミドルは防げず。
  • 闘莉王 5.5:闘莉王大作戦は不発も、DF面でもがんばった。
  • 長友 6.0:エリアを完全に封じたのは大きかった。
  • 阿部 5.5:後半疲れが見えたのは残念なところ
  • 遠藤 5.5:フィジカルが戻ってきていることがよく分かった。
  • 長谷部 5.5:キャプテンとして奮闘。
  • 松井 5.5:後半疲れが見えて交代も、交代までは右からチャンスを作った。
  • 大久保 6.0:キレキレでした。
  • 本田 5.5:トップとしては結果を出せなかったが、積極的に攻守に絡もうとしていた。
  • 中村俊 4.5:全くゲーム入り込めず、終始消えていた。そのまま南アフリカの大地に消えてください。
  • 玉田 5.0:効果的な交代ではなかった。
  • 岡崎 5.0:シュートは枠に飛ばしたい。
  • 岡田監督 5.5:積極的なゲームプランはよく機能したが、選手交代に工夫が見られなかった。

この結果、最終戦デンマークに対して引き分け以上の結果で決勝トーナメントが決定します。


さて、日本戦以外の週末の試合です。

グループC

フィジカルマシーンUSA相手にスロベニアが終始リードする展開も、USAがしぶとく追いつきました。イングランドはまさかの2戦連続引き分け。
これでスロベニアが勝ち点4で一歩リードし、イングランド、USAが2で追う展開。最終戦スロベニアイングランドと対決、USAがアルジェリアと対決。スロベニアは引き分け以上で決勝トーナメントへ。USA、アルジェリアイングランドはそれぞれ勝ちを求めての試合となりますが、アルジェリアだけは勝ちが必須条件です。
またしても両カード引き分けの場合スロベニアが1位抜けで、USA、イングランドは総得点の争いになるでしょうか?

グループD

  • ドイツ 0-1 セルビア
  • ガーナ 1-1 オーストラリア

ドイツがまさかの敗戦。前半でクローゼを失うという苦しい展開。攻めっぱなしの後半も報われませんでした。
これでガーナが勝ち点4、セルビア、ドイツが勝ち点3、オーストラリアが勝ち点1となりました。オーストラリアはガーナ戦、勝利が必須ですが、ドイツvsガーナ戦がものすごくおもしろくなりそうです。

グループE

前述の通り、日本は引き分け以上で決勝トーナメントへ。

グループF

なんとイタリアがニュージーと引き分けるという。ニュージーはまたも大熱狂でしょうね。これで最終戦NZ戦のの結果次第でパラグアイが1位抜けとなる可能性が高くなりました。
その場合、デンマークに引き分け以上で日本が2位抜けしたら、あいてはイタリアでなくてパラグアイになる可能性が大きいです。

グループG

ブラジル早々と決勝トーナメント進出決定ですが、ポルトガル戦はカカを欠くことになりました。
コートジボワールは次節北朝鮮戦は勝利が必須です。

フランスがもはやさよならモードに入っていたり、ドイツ、イタリアが波乱を起こしたりと、動きが出てきた感じです。もっともっと楽しませて欲しいですね。

今日のポルトガルv北朝鮮戦、スペインvホンジュラス戦楽しみですね。