第16回世界の万年筆祭@日本橋三越

火曜までやってた丸善日本橋の「世界の万年筆展」をらスルーしてしまったのですが、わりとマイペースに見られることが昨年の経験からわかっていた日本橋三越の「世界の万年筆祭」に行ってまいりました。
期間は3月11日から16日の月曜まで。
ここのいいところはわりと「デキる販売員さん」がチョチョイと簡単な調整をやってくれたり試し書きが思う存分できたりすること。


まずはペリカンのブースへ。
ペリカン日本にいらした山本英昭さんの万年筆相談です。
これ、ペリカンのブースにあるのですが、実はペリカン以外もOK、というのを後で知りました。


書き出しでかすれる傾向があったスーベレーン800の茶縞を見てもらいますフローが弱めなことも指摘してくださりフローを増やし、さらにかすれも改善。
続いて、ベワン先が粘つくような印象だったM205ブルーデモンストレーターをこれもフローを改善してくれてペン先も調整。


山本師の素晴らしいのはこの作業、研ぎ用のタイルとラッピングペーパー以外道具を一切使わない。
チョチョイのチョイで「よくなってもらわないと困りますね」とニコニコ笑いながら素晴らしい書き味をプレゼントしてくれました。しかしセーラーの修理部門に2ヶ月預けてもこんな程度だったのがそれぞれ5分で別次元って、セーラーさんなにやってるの?、と

「とても優しい筆圧でペン先に負担がかからない書き方ですね」と褒めて頂きました。
アンケート用紙を渡してくれて、「これ、書いたらうちの試し書きがの紙と同じやつもらえますから」と。夫婦二人分名刺大のメモを頂きました。


後刻行われた趣味の文具箱編集長と山本師のトークショーで他のメーカーも見てもらえるということで、妻もAURORA LUNAを見てもらいました。ペン自体は全く問題なし、右にひねって書く癖があることも相談しましたが、とくにオブリークでなくても問題ないですよ、とアドバイスを頂きました。妻のLUNAは購入時にアメリカのペンショップで筆圧、捻り癖まで考慮して調整してもらって購入したのですが、いい腕だったようですね。
セーラーは反省文10枚です。


まずは目的を果たして一回り、まずはペリカンのブースで全モデル全太さ試し書き。400、600ともペン先が小さい分800より硬いですね。1000は異次元の軟らかさです。
ガチニブでコリコリ書くのが好きな妻は600の中字くらいがスタンダードみたいです。


デュポンでは妻が気になるエリゼのブラックマザーオブパールを見せてもらってる間にデフィとリベルデ、Dラインを試させていただく。いずれも可もなく不可もなく。


アウロラのブースでは僕のイプシロンをちょっと見てもらい、もう少しフローが欲しいということで、つゆだくまで行かないちょいだくくらいに調整してもらいました。


セーラーブースでは限定のライオン100th万年筆とプロギアスリムのフレッシュグリーンリーフFMニブ。
うーん、やっぱセーラーのカリカリって相性合わない。長刀も出してもらったけど、いきなりキャラが変わって扱いづらい感じになるし。
パイロットみたいに我が社はガチでもつゆだくで勝負します、とかプラチナみたいに男は黙ってノーマルペン先勝負っていう個性が見えない。
妻はちょっと限定の2本には惹かれたようだけど。


パイロットでは742の限定色やエラボーやらミュージック、スタブなんて試させてもらって、10号ペンはええのうと思いつつ、妻は742限定レッドにぐらっときた様子。
エラボーは想像してたより、「えっ?」って感じ、悪い意味で。ちょい、がっかり。


センター試し書きコーナーではその他のブランドの試し書きが一堂に。
その中で2種類。

まずはCROSSのピアレス125のFニブ。
すげえ。ノンストレス。こんな細字初めて!
昨年メトロポリタンデラックスの鉄ペンとは思えない滑らかさに感激して以来の感激の書き味。柔らかくはないけど、書いてて何のストレスも感じない、これはすごい。わたくし的今回のナンバーワン!


パーカーデュオフォールドセンテニアル、ビッグレッドのFニブ。意外とガチニブなのねー。かもなく不可もなく、てかプラチナみたいだ、と思って妻に渡したら、、、。
すげー感動してる(^^;;
ガチニブ好きには感動的な書き味らしいです。

人の好みってわからないもんですね。

クロスもデュオフォールドも手が届かないお値段ではないので、そのうち2人のラインナップに仲間入りしてるかもしれませんね。


一渡り見てから2フロア下の
文房具売り場も見に行きます。
神戸派計画はじめとした紙メーカーが一堂に会した日本の紙文具祭w
なんというパクリ企画w
特に神戸派計画さんはカラー罫線のハーフスクエアノートiiro全30色60モデルを陳列。販売員さんの自虐トークに思わず妻が2冊買い!白罫線なんて、普通に見たら無地ですからね。よく見ると罫線があるっていう。
ワタクシは7mm罫線では細すぎるのでパス。グラフィーロが万年筆をもてなすノートだとすれば、iiroは普通に万年筆を使うのにもいいノートだと思います。

そのほかにも面白い紙文具ありました。

福島支援のどんぐりバッジを本館受付で購入して、COREDO室町のゴントランシェリエでクラブハウスサンドを頂き、クロワッサンやチーズキッシュなど大人買いして帰路につきました。


ホワイトデーはお花と花瓶。