J2第38節 横浜FCvsサガン鳥栖@江戸川区陸上競技場

tatsumine2004-10-16

肌寒い10月の曇り空の下、三ツ沢芝養生のためのホーム遠征戦最終戦「江戸川を揺らせキャンペーン」のもと集まったサガン鳥栖に一度は追いつかれながら突き放しての勝利となりました。
とはいえ、このさむさのためかキャンペーンの甲斐なくあまりアウェイサポの集まりも良くなく2,011人というさびしい入場者数でしたが…。昨日心配して損したな。

キックオフ14:00 入場者数2,011人
横浜FC 3(0−0)2 鳥栖

  • 得点
  • 警告
  • 出場選手
    • 横浜 GK菅野、DF早川、トゥイード、山尾、中島、MF臼井、マシュー、内田、小野智(88分 小野信)、FW北村(80分 大友)、久保田(84分 大久保)。サブGK小山、FW眞中
    • 鳥栖 GKシュナイダー、DF朝比奈、佐藤陽、スタンド挑発するなんてやってくれるジャンと思ったらピッチ上では軍曹にけんかを売っていた前回対戦でなかじに鼻を折られた山道、MF落合、本橋、中村(73分 伊藤)、高橋、小井手(58分 下司)、FW佐藤大、竹村(73分 矢部)。サブ GK菅野に点を取られた富永、DF加藤

写真は→コチラ

前半はとにかくボールが落ち着かない展開で始まります。1stシュートは、サイドから切れ込んだ内田。臼井は今日も右サイドを支配します。大成から無理目なサイドチェンジにもしっかり付いて行きますが、久保田、北村も下がっていたり、サイドに流れたりが多く真ん中にターゲットがいません。一貫して横浜がボールポゼッションは握っていますが、シュートチャンスはカウンターから鳥栖のほうが多い、しかし枠内には双方とも一向に飛ばないという展開。相手のプレスが弱く、サイドからの攻防となっていると見るや、トゥイードは15分過ぎから早々と前に上がって久保田とツインタワーに。しかしトゥイードもなかなかクロスに合わせることも出来ず、あったとしても後ろにはたくだけの展開が多く、なかなかチャンスに持ち込めません。

得点の匂いはセットプレーでもあまりしません。ポストに入る選手は多いのですが、自らシュートを打つという姿勢を見せる選手がいません。ここのところいつも同じこと言ってます。
30分くらいから徐々に相手もペースを握ってきてウチの陣地で試合が進むことも出てきました。今日の審判はとにかくジャッジの根幹が不安定でした。スローインやFKのポイントはやたらきびしいくせにラフプレーでのペナルティの可否の判断が非常にあいまいでしたね。ということでスタンドもイラつき始めてきました。
40分には鳥栖のはじめての枠内シュートがうちのセットプレーからのこぼれから。しかしトスの前半のチャンスはコレくらい。
そのままウチが決めきれずに前半が終了。

メンバー交代なく後半へ。3分菅野のFKのフィードから久保田がシュナイダーの逆を衝いたシュートを放ちますが、シュナイダーがなんとかキャッチ。なんとなく良い流れになってきたと思ったら10分、右サイドから内田がシュートタイミングを計りつつ、中へ切り込んでシュート。ボテボテのボールながらGKも逆を衝かれた感じでそのままゴールイン。横浜が先制します。

早川は今日はDF面でのほころびもなく、攻撃さんかも良いタイミングでした。エリア内まで持ち込んだりもしていました。
20分臼井が右サイドハーフライン近くで相手のパスをインターセプトそのまま持ち込んで2点目を奪います。

その後も良い感じで攻めましたが逆に36分相手のカウンターから菅野がクリアしたところで相手をよけようとしたか故意かは分かりませんが相手にてを伸ばす形に。これがプッシングと取られて菅野にイエローカード。PKとなります。そのPKを佐藤大実がらくらくと決めて1点差に。

試合は俄然ヒートアップ。鳥栖の17番山道がペナルティがらみでウチのサポに野次られたかコチラのスタンドを煽ります。当然煽りには乗ってみる。しかし審判の判定はブレブレ。
34分、久保田が右サイドよく残してそのまま中にもちこんでクロス。シュートに反応したGKが前に出たところでそのこぼれを誰かがシュート、しかしそれをDFが間一髪クリア。さらにそれに反応した臼井が正面でシュートを放とうとしますが、空振りで得点ならず。
その直後相手の左サイドからのCKのときに北村に代えて大友。フィールド上はプレーが終わるまで代わりたがらないタイミングでしたが、交代が認められてしまい、大友が入ります。そしてそのプレーで相手が押し込んだボールを菅野が押さえたように思いましたが、菅野の体はそのままゴールの中へ。誰のオウンゴールかは分かりませんが、菅野かもしれません。菅野…。

決めるべきところで決めきれず、やらずもがなの2点を与えたことで消沈する周囲ですが、まだ時間はあるとリティは今日は最後まで取っておいた選手交代カードを切り始めます。
84分久保田に代えて大久保、43分トモキチに代えて信義。そしてこの交代が見事に当たります。大久保は入ったところから良い感じでボールに絡みます。そしてロスタイム1分トゥイードが真ん中ではたいたボールを右サイドの大友へ若干無理目のパスを流します。
そしてそのボールを大友が追いついて折り返し、その折り返しは真ん中で待つ大久保の頭にどんぴしゃりで合い、横浜が土壇場で鳥栖を突き放します。その瞬間の横浜サポそして大久保本人の喜びようはすごかった。今日はゴール裏がないためバックスタンドまでやってきて何度もハラヒロミ流のガッツポーズ。大久保お待たせの今季初ゴール。バックスタンドも大喜びで、ぼくも前に座っている他人と抱き合って喜んでました。

そして長いロスタイムが過ぎ、タイムアップの笛。二点三転はありましたが、今までどうしても出来なかった、追いつかれて突き放すということがやっと出来た試合でした。次につながる試合でしたね。

さて採点です。

GK菅野5.0(PKを与えるプレー、FKの際のチョンボ。今日は今季最悪の出来かも。勝ったから目立たないけど。)、DF早川6.5(今日は今季最高のプレー。この積極性を今後も)、トゥイード7.5(何度もあきらめずに前線に走ったことが最後に報われた。あのはたきは芸術的)、山尾6.0(穴はなかった)、中島6.0(危ないシーンはあったが危機的状況は作らず)、MF臼井7.0(DFから前線まで、GKの反応を見てのゴールは見事の一言)、マシュー6.0(中盤を右から左へがんばった。久々に良い出来)、内田6.0(ゴールはボテボテだったがGKの逆を衝いた良い仕事、しかしそれ以外では展開の遅さが目に付いた)、小野智6.0(左サイドハーフもなかなか板についてきた、気を見ての内への切れ込みをもっと磨きたい)、FW北村5.5(残念ながら今日はポストでも機能せず)、久保田6.0(積極性と粘りで見せた)、大友7.0(サブの真骨頂ともいえる動き、最後のパスへの反応はすばらしかった)、大久保7.0(そしてそのクロスを落ち着いてすばらしいゴールを決めてくれた。おめでとう!)、小野信5.5(い、いたの?)

J'sゴールより

鳥栖戦観戦記