J2第33節 対アルビレックス新潟戦@福島

tatsumine2003-09-13

横浜 1(0-3)7 新潟
写真はこちら→http://www.imagestation.jp/ja/pc/viewfrontcover.jsp?album_id=19ed098ccacc
福島県初開催のJリーグの試合として、ユニフォームスポンサー様御前試合として行われた横浜FCアルビレックス新潟戦ですが、5000人ほども詰めかけた新潟サポと、遠方横浜より駆けつけた横浜サポ、縁あってゲームを見に来てくださった福島の方々3500人ほどと8574人も集まった観衆の前で、横浜FCは1-7とふがいないゲームをして敗れました。

試合前、横浜FCの携帯サイトでおなじみのふっとれさん、おすぎさん、あんさん、れおな旦那さん、きもさんに挨拶。ビール片手に現れたぼくは「デフォルトですね」との言葉をいただきました。

今日の横浜は、GK菅野にルディ、山尾、河野の3バック、ボランチ内田、眞中、左サイド小野智吉、右サイド臼井、トップ下横山、トップ大久保、レーマンの布陣。てっきり、智吉左、城トップ下で来ると思っていたのでちょっとびっくり。
ゲーム序盤、横浜の定番の弱点であるサイドのディフェンスを衝く新潟攻撃陣に必死にDFライン、ボランチ、そして菅野のファインセーブでしのいでカウンターの横浜という布陣でゲームが続きます。

今日は智吉の左サイドが破られまくり、横山のトップ下も全然昨日せず、ただ臼井の突破と大久保のフォローのみが攻撃の形として成り立ち、このコンビでは何度かチャンスを作っていました。

ただ、中盤ではボランチの2人のうち眞中マルクスのマーク役として、内田は底のケアのためDFラインに埋没し、完全に5バックでの戦いとなります。それでもサイドへの攻撃が防ぎきれないとしたら、うちは7バックでやるしかないんですが…。

で、そこそこ眞中マルクスをとらえ切れていた30分過ぎまではゲームとして成り立っていました。マルクスを押さえているため怖いのは上野だけ。

しかし、33分ゴールはそのマルクスではなく宮沢に決められてしまいます。そして、これでがたがたになった横浜DF陣は39分にFKからまたも宮沢に追加点を決められ、その2分後の41分ついに真打ちマルクスにも決められ、前半だけで0-3とゲームを決められてしまいます。

実は臼井、大久保のコンビでチャンスを作っていたとは言いますが、今日の大久保は厚さのせいか、前線でのプレスが全然かけられず、DF面では中盤の底でいいようにボールを回されてゲームを作られていました。ここのところいい動きを見せていただけに、残念でした。

そしてハーフタイム。河野に代えて高木をボランチに送り眞中をDFに、小野智吉に代えて城をトップ下に送り、横山を左サイドに代え、攻撃に重きを置く布陣を取りましたが、一転して定石通りカウンターに切り替えた新潟のDFに全然歯が立ちません。何度か三田、、アンデルソンと警告でしか止められないプレーなどあったんですが、城の動きは故障明けのためか重く、大久保の動きも相変わらずで、59分左サイドを鈴木に破られ4点目。その直後、61分(横)大久保に代えて増田をトップに送りますが、増田も全然効いてこない。
で66分、79分とマルクスハットトリックを達成され、そのまま集中力の完全に切れた横浜は新潟のなすがまま。82分に新潟・ファビーニョのオウン臭い横山のゴールで1点返しますが、焼け石に水

完全に崩壊した横浜DFは、終了間際DFがマルクスに置き去りにされ、菅野はやむなくマルクスの足へ。一発レッドで退場です。

福島のおじいさんが見に来てくれたと言うことで、今日6失点ながらも神懸かり的なナイスセーブを連発していた菅野を見殺しにしてしまった、マルクスのマーク役だった眞中をはじめとする横浜の選手たちにはあきれるしかありません。
そして退場する菅野には横浜側からは健闘をたたえる拍手が、新潟からはペーソスたっぷりな「今日の日はさようなら」(フリ付き)が送られたのでした。
菅野、悔し泣きしていました。本当にかわいそうでした。
今日の試合はそれで全てでしょう。

で菅野にかわってGKに入ったルディ(菅野退場が告げられたとたんにユニ脱ぎだしたのが笑えた、その前に抗議してくれ。)が簡単にマルクスにPKを決められ、1-7でタイムアップ。

本当に情けないゲームでスタンドに挨拶に来た選手たちに拍手を送る気にはなれませんでしたが、それでも福島の方々は優しく健闘をたたえる拍手を送ってくれていました。

メインスタンドは試合中も、常連サポの汚いヤジに負けないような大きさで福島の方々の拍手やちびっ子の応援があり、本当にお寒い試合の中、数少ないぬくもりも感じました。

福島は、福島FCJリーグ入りの夢やぶれて消滅して以来J不毛の地として、また聖光学園、福島東が活躍するまではサッカー自体が盛んでない土地柄とあわせて、サッカーへの無関心が強い土地です。
そんな土地柄にもかかわらず、様々なユニを来て、また少しでも横浜のカラーに近い色と言うことで、青い服を着て応援に駆けつけてくれた福島の人たちは、あんなに無様な試合をしたのに僕たちに、選手たちに暖かい拍手を送ってくれました。

その拍手を本当に心を痛めて効いてくれた選手たちはいるだろうか?自分たちが情けない試合をしたことを恥じた選手はいただろうか?
菅野以外で、そんな選手がいれば、少しは心が明るくなります。
そしてもしJA福島様が来年もスポンサードしてくれて、来年も福島で試合をすることが出来るならば、その時は福島の皆様に恥ずかしくない試合が出来ると思います。

本当に情けない1日でした。
帰りは30分ほども競技場の隣の補助陸上競技場でシャドーサッカーをしたり、ピッチに寝ころんで夕空を見て過ごし、悄然と家路についたのでした。