ヴィッセル神戸、民事再生法申請=Jリーグ

「サッカーJリーグ1部(J1)、ヴィッセル神戸の運営会社「ヴィッセル神戸」(本社神戸市、中野晴雄社長)は15日、東京地裁民事再生法の適用を申請し、受理された。負債額は約16億円。譲渡先は来年1月にも入札で決めるが、既にインターネット販売大手「楽天」会長兼社長の三木谷浩史氏が設立した投資会社クリムゾングループ(本社東京)が応札に合意している。
 ヴィッセル神戸は1994年、神戸市とダイエー伊藤ハムなどを中心に設立されたが、95年の阪神大震災後にダイエーが撤退。97年のJリーグ昇格後は成績不振で観客数や広告収入が低迷。98年2月期に債務超過に陥り、2003年2月期には累積赤字が約42億円に膨らんだ。」

人ごとではないニュースなのですが、これが明らかになった土曜日からずっと考えていました。神戸の場合は、長期的ビジョンのない強化計画が経営を圧迫したと言えると思います。
実際に移籍金がかかったかは不明ですが、今年は残留の切り札としてビスマルクを補強し、それだけでなく昨年のオゼアス、古くはうちから行った藪田、カズ、ヤス、岡野、城、播戸と他チームが育てたビッグネームを移籍金掛けて取りに行くばかりでユース年代からの堅実な育成を怠ってきたこと、これがじわじわと経営を圧迫してきたと言えます。
特にサッカーの地盤のない関西で入場収入が限られた中でこのような経営は、大企業京セラを出資企業に持ちながらユース層の育成と安価な韓国籍選手を中心に天皇杯優勝まで勝ち取った京都とは好対照といえます。広島もそうですね。かたやJ2落ち、かたやJ1昇格と明暗分かれましたが、双方結果は出ないながらも、着実に力を付けてきました。
そういったお手本クラブがありながら、目先のビッグネームでの強化に奔走した末の経営危機であり、古くはダイエーにもたれかかった、最近ではお役所的な硬直した経営方針の末の出来事であり、経営譲渡はやむを得ないと思います。

今後は、健全な経営とJの理念に照らし合わせた堅実な強化で危機を乗り切ってもらいたいと思います。

そしてもっと大変な危機に陥っているサガン鳥栖ですが、こちらは、新経営陣をJリーグが認めない態度を取った末、再建計画が暗礁に乗り上げた格好になっており、解散を強含みした情勢になっています。
これについてはチェアマンに再考を促したいですね。そのためにはサポーターの署名というのは大変有効だと思います。新経営陣が再建を手がける者としてふさわしいとサポが判断したのなら、その相違を署名の形でも何でもJリーグに問いかけていくべきです。
全てをオープンにしてJリーグに圧力を掛けていくべきです。

何をしても結果は変わらないかもしれないけど、何かをしないと何も変わっていきません。座して自分のチームが消えていくのを見たくないなら何かをすべきです。

ぼくらが味わった無念を他のどのチームのサポにも味わって欲しくないから、Jリーグ100年計画のためにも今はまだ淘汰されるには早すぎるから、現在経営危機が叫ばれる全てのクラブ、全てのサポにはがんばって欲しいですね。

あ、ホントに人ごとじゃないや。