近鉄、オリックスと合併の方向

1998年10月29日にぼくらが味わった苦渋を、今度は大阪のプロ野球ファンが味わいかねない事態になっています。
近鉄としては、ドーム球場建設によるステータスアップを図りつつ、球団名売却等で存続の道を探っていたところのようですが、球団名売却については、オーナー会のナベツネにはねつけられて、もう球団運営については放り出してしまいたい、と言ったところなのでしょうか?

ホームタウン構想を謳うJリーグと違い、営業圏のみの縛りしかないプロ野球では、古くから企業倫理のみによる球団売却等がまかり通っていますので、そういったツケがバブル崩壊から15年ほどもたとうかという今になって巡ってきたとも言えます。

しかし、愛する球団が消えてしまうことによるファンの心たるや、一度同じ経験をした僕らには痛いほど分かることです。
野球界でも緊急オーナー会議などで今後の次善策を練るようですが、どうせ企業倫理が優先した意見しか出ないはず。苦しいところです。

それにしてもマスコミ各社も、「選手たちはこういった雑音に巻き込まれることなく野球をさせてあげないと」なんてのんきなこと言っていますが、引き取り手のあるスター選手はそれでOKでしょうが、ファームの選手や、スタッフにとっては、生活のかかった事件です。チームの存続の論議抜きに、野球に専念なんて出来るわけがないでしょうに…。

それこそ球団名売却から、球団売却、あらゆる手だては取れるはずですので、プロ野球機構側の出方を見たいところですね。