J2第27節 横浜FC vs ヴァンフォーレ甲府@三ツ沢

シュート数17対6と言う数字が示すとおり、試合を通して圧倒的に攻め続けながらいつものようにゴールが遠かった横浜FC、少ないチャンスを選手交代を生かして確実にものにした甲府、ハーフタイムに口にした「なんで甲府が3位?」と言う言葉はそのまま「だから甲府は2位」という言葉になって帰ってきました。
これで甲府から仙台までの2位グループからは完全に離され、かなり取り戻すのが難しい位置になってしまいました。

横浜FC 0(0-0)1 甲府

  • 得点
  • 警告
    • 横浜 マシュー(25分)、早川(33分)、杉本(53分)、増田(88分)
    • 甲府 青葉(87分)
  • 出場選手
    • 横浜 GK菅野、DF早川(89分 大友)、トゥイード、山尾(76分 眞中靖夫)、中島、MF臼井、マシュー、内田、杉本(68分 増田)、FW小野信義、大久保
    • 甲府 GK阿部、DFアライール、池端、津田、青葉、MF倉貫、奈須、水越(89分 鈴木)、土橋(72分 長谷川)、FW藤田(89分 須藤)、小倉
  • 入場者数 3,209人

ゲームはのっけから横浜ペース。1stシュートは3分の信義が右からのクロスを思いっきりフカしたもの。対する甲府は最初のシュートまで26分を要しています。
今日もゲームを作るのは右サイドの臼井。序盤からハイテンションな運動量で甲府を圧倒し、幾度となく決定的なクロスを上げるのみならず、積極的にシュートも放ちます。
臼井、内田は頻繁にポジションチェンジしてお互いを活かしながら右サイドを蹂躙します。

前線では久々のスタメン(今季初)の大久保がつぶれ役としてなかなか良いポストを果たしますが、惜しむらくはそれに詰める役目の信義がすっかり自分の役割を忘れてしまっていること。とにかく1トップの時はポストを信じてその周りをきちんと動き回る選手が必要です。信義じゃだめですね(キッパリ)。

左サイドも内に切れ込む杉本が積極的にシュートを放ち、中島は杉本が中に入って空いたスペースに積極的にオーバーラップします。
中盤でもマシューが内田、臼井との絡みから29分豪快なシュートを放つなど良い動きを見せています。

しかし…
決まらない…。

前半終了間際に3度ほどピンチを迎えますが、危なげなくスゲ、DFが対応して点は入らないまでも、今日はいけるかもと言う雰囲気を残して0-0で前半が終了。
ハーフタイムには一緒に見ていたれおな組一同と「今日はいけるねー」とか「これでホントに甲府3位なの?」という話しをしていました。
うちは小倉、藤田をほぼ完璧に押さえて仕事をさせていませんでした。
しかし、1点が遠いことを何よりも肌で感じているゴール裏ではハーフタイムに早くもTIFOSIが「プロのしるし」を歌います。

後半頭から、甲府が見違えたように攻勢に出ますが、うちも負けずに前掛かり、相対的には相変わらず内が圧倒的にリードして試合が進みます。5分には内田のクロスがど真ん中の杉本に合い、DFも振り切りますが、後ろからのプレッシャーに簡単に倒れてしまいます。倒れずにシュートで終わっていれば分からないプレーでした。
トゥイードも積極的に前に上がり大久保とダブルポスト。惜しいバックヘッドを見せますし、大久保も19分ミドルゾーンでうまく体を入れ替えてDFを置き去りにしますが、シュートはクロスバーの上。

その後も開いてゴールエリアで波状攻撃を繰り広げますが、得点に至りません。23分には今日も惜しいシーンを外しまくった杉本に代えて増田がin_| ̄|○
なんでファーストチョイスがコーサクで帰る相手が杉本?と思いました。ここは大友を入れてすっかり消えまくっていた信義を下げる。で杉本を思い切ってもともとの本職FWで使ってみてもよかったのでは?
コーサクは始めの数分こそは動けてましたがすぐにいつものコーサクに。うちはいつも選手交代が裏目です。

対して甲府は交代と言う駒を最大限に活かします。中盤の土橋に代えて長谷川を27分に投入、3トップの布陣を敷きます。その1分後右サイドを突破した選手にクロスを上げられてゴール前の密集から変わったばかりの長谷川に決められて、何と甲府に先制されます。まさに限られたチャンスを最大限に活かす、アウェイのサッカーをやられてしまいます。

ここでリティがいつものワーワーサッカーへ転換。31分ヤマに代えて靖夫を投入。さらに軍曹を前に上げて前を分厚くしますが、それでも放り込む動きが選手に見られず、中盤で展開したり、サイドに回してみたりと、いつもの「選手を入れ替えるたびに動きが悪くなる」サッカーになります。
で、後半も押し迫ったロスタイム2分くらいに一番動ける選手のはずの大友を投入しますが、そんなもん効果も何もあるはずもなくそのままタイムアップ。
最後は入ってこないボールに靖夫、大久保、大久保はイラつき気味でした。
そんな中でも消えていた信義っていったい…。

とにかくゴールへの形は見せるものの実際のゴールが遠い横浜。今は結果がほしいですね。今のうちに足りないのは、例えば回さずにシュートを打てば誰かが詰めている、とかここでキープすればだれかフォローがあるとか、俺がフォローに行くまであいつはキープしていてくれるとかポストに入れば、きちんと落としてくれるとか、そういうチームメイトのプレーを信じる力に欠けているということなのかなと思います。
そして、リティのファーストチョイスが増田であり、大友でなかったのかとか、信義より前に代える選手がいたり、増田を超えるサブがいないとリティが思っていることとか悔しいことだらけです。

第一クール川崎戦以上の悔しい試合でした。
内容は問わないから結果を見せてくれ!
今日は拍手をせず、無言で選手を迎えました。採点です。

菅野6.0(ほとんど仕事はなかった、失点はノーチャンス)、DF早川4.5(相変わらず不用意なパス、今日は攻撃でも何も見せられず)、トゥイード5.5(今日も攻守に活躍したが、失点シーンはマークの受け渡し等問題はなかったか?)、山尾5.5、中島5.5(オーバーラップが光ったが守備では幾度となくサイドを破られた)、臼井6.5(今の攻撃の目は彼からしか芽生えない)、マシュー5.5、内田6.0(臼井とのコンビネーションからチャンスを作った)、杉本5.0(中への切り込みはよかったが、最後の詰めが甘すぎ)、信義3.5(マジで思います。シンギやばいよ終わってるよあんた)、大久保6.0(良いつぶれ役をしたが周りがそれに応えなかったのは今まで結果を出せていないからか?)、増田3.5(何しに来た?)、眞中(スーパーサブとしての期待に応えられなかった。気合も空回り)、大友採点不能(短すぎ)
リティ4.5(今日も選手起用が裏目に。増田は出すべきではなかったし、シンギはFWで使うべきではない)