ウチのじいさん

tatsumine2004-11-25

千葉の家で15年間飼っていたマルチーズのモモ太が今朝早く14歳11ヶ月で永眠しました。ここ半年ほどで12回の心臓発作を起こし、年が越せるか心配されていましたが、やはり年を越すことなく12/18の15歳の誕生日を待つことなく逝ってしまいました。
15年前の冬、まだ家が杉並にある頃、よちよち歩きで毛玉のような犬が中学の同級生の家から我が家にやってきました。しつけもなっていなくて油断するとどこでもうんちやおしっこをしてしまうし、車に乗れば通り過ぎる人にほえかかるし、犬社会でも弱いくせにほえたがるチキンな犬でしたが、ぼくが家に帰ったりするたびに飛びかかってきてペロペロと顔中なめ回してまとわりつく寂しがりやなかわいい犬でした。

おーなり由子の絵本に「モモ―MY DEAR DOG」っていうペットとのお別れを描いた絵本があったけれども、きっとうちのモモとのお別れでも、きっと悲しくて悲しくて悲しくてどうしようもないくらい悲しいんだろうなと思って、その本を読むたびに泣けてきてしまいました。
自分のそういうところを親も分かっているし、小学生の時の飼い犬との別れの時は、ベル(雑種犬♀)が連れて行かれたら小一時間も押入に閉じこもって泣いていた僕を知っているので、姉も妹も仕事に差し障ってはいけないと18時くらいまでは黙っていてくれたみたいです。
姉と話をして、妻と話をして、さっき母と話をしていましたが、死に際の姿を説明してくれる母の声を聞いていてやはり泣けて泣けて泣けて仕方がなかったです。
強心剤で無理矢理生かすか、楽にしてあげるかの選択を迫られて、楽にしてあげる道を選んだ母の腕に抱かれて、注射を打ったとたんに発作がやまって、少しずつ少しずつ少しずつ呼吸が浅くなって本当に安らかに眠ってしまったそうです。事故でもなく病気でもなく自然に一番大好きな母の腕で眠っていけたモモは幸せだったと思います。それで良かったと思います。

ペットとの別れは本当に辛く、母は今はまだ次にまた犬や猫を飼う気にはなれないと言っています。ずっとそばにいなかった僕ですらペットロスにおそわれている今、ははの心は本当に悲しいんだろうと思います。
業者に渡して焼いてもらうのもいたたまれないと、明日、母、姉、妹が集まって千葉の家の庭に埋めてあげるそうです。天国で先に父や母や姉や妹や僕を待っていてくれると思えば、それ程寂しくはありません。そんなわけはありません。ものすごく寂しいけれども、きっとそこで待っていてくれると思います。向こうでもっと優しい飼い主がいたらついて行っちゃうかもしれないけれどもね。

ありがとうモモ。さよならモモ。また会おうねモモ。