天皇杯準々決勝 東京Vvsザスパ草津

東京V 3(2-0)0 ザスパ草津

  • 得点
  • 警告
  • 出場選手
    • 草津 GK小島、DF依田、小川、小田島、寺田、MF山崎(54分 佐藤)、鳥居塚、小久保、堺(HT セレゾモラエス)、FW吉本、宮川(77分)
    • 東京V GK高木、DF李康珍、米山(76分 玉乃)、富沢(87分 柳沢)、MF林、山田、相馬、小林大、小林慶、平本、飯尾(89分 小野)

シュート数ヴェルディの10本に対して草津の12本、CKは2-5、FKは17-17。スタッツを見れば互角の試合でしたが、最後の決定力の差は明らか。その結果0-3とザスパは敗れましたが、その戦いぶりはチャレンジャーを体現した堂々たるものであり、まさにグッド・ルーザーだったと思います。

シーズン中基本形だったワンボランチの3-5-2、マリノスをやぶった1トップ2シャドウの3-6-1のどちらでもなく、今日のザスパは4-4-2を敷きます。しかし試合開始の2分、早々4バックの右サイドに入ったマリノス戦の殊勲者・依田のサイドを相馬、平本、飯尾に早いパス回しで翻弄され突破した平本を小田島がエリア内で後ろから倒してしまい、イエロー、PKを与えてしまいます。
そのPKを林が難なく決めてヴェルディが難なく先制します。小田島を始めとするザスパDF陣は早いパス回しとドリブル突破に完全に足が付いて行っていませんでした。疲れでしょうか?

しかしその後は、ヴェルディも無理に攻めることなく、圧倒的にボールを支配しつつザスパのカウンターを待ち受ける状態で中盤はルーズなゲームが続きます。
そのカウンターから17分には相馬が左サイドを崩し、フリーでクロスを上げてこれまた真ん中でフリーの林へ合わせますが、シュートは今日も怪我を押して出場のノブさんがセーブしてゴール左へ。
19分には飯尾がダイレクトでボールを受け、ワンフェイントしてシュートを放ちますが、これもゴール左へ。対してザスパは攻め込まれると満足に歩けないノブさんが猛攻にさらされるシーンが続き痛々しいです。しかしルーズボールを奪えずに苦しい展開が続きます。
21分、27分にも山田を起点に飯尾、平本がシュートを放ちますが、なんとかザスパもしのぎます。
しかし35分左からのCKを李がヘディングをたたきつけてヴェルディが0-2とリードを広げます。その後も飯尾がノブさんを交わしゴール前でフリーになるシーンがありましたが、これをなんと飯尾が外すなど危ないシーンが続いて前半終了。

後半ザスパは右サイドの堺に代えてセレゾモラエスが入り3バックに変更、セレゾモラエス、小川、小田島の3バックに、寺田、依田がサイドハーフに回ります。2点差はサッカーではこわい点差、どちらに次の点が入るかがポイントになります。
前半と変わらず引いてカウンターのザスパは4分小久保がロングパスのこぼれをロングシュート、5分には吉本のはたきを宮川がDFを背負ってオーバーヘッドシュート、しかしいずれも枠を捉えません。
54分にはザスパ・山崎に代えて佐藤マチャを投入。3トップにして攻めに出ます。交代出場のマチャは前線で起点になり交代直後、ロングスローを落として宮川の飛込みを促しますが、これをなんと宮川が空振り。今日は宮川の闘志が空回りしていてもったいなかったです。
そしてチャンスを逃した後の56分ヴェルディに決定的な3点目が。スローインを受け取った平本が中盤からダイアゴナルランで左サイドへドリブルで抜け出してニアにゴール。これで万事休す。

ザスパはFKからチャンスを作ろうとしますが、今日はそのFKの精度もイマイチ。69分にはマチャがロングボールを受けて右へ突破、DFにエリア内で倒されますがノーホイッスル。
28分には自陣まで戻ってのDFとピッチ中を駆け回ります。
31分には依田からのクロスに中央で反応しますが、わずかに合わず。
さらに84分には小田島のオーバーラップからのクロスをたたきつけるヘディングシュート!しかしこれもゴール左に外れます。

ヴェルディは、時間稼ぎの選手交代など、時間の消費に入りますがこれに対して長崎の観客から大ブーイング。
しかし結局このまま0-3でタイムアップ。ザスパの冒険は終わりました。
準々決勝まで進んだことはザスパの選手たちに強い自信を与えたでしょう。来年のJ2では脅威になると思います。
しかしマチャのプレースタイルは横浜時代と変わっていなかったなぁ。

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