J2第4節 対ザスパ草津@三ツ沢

tatsumine2005-03-26

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JFLからの昇格組、ピッカピッカの1年生ザスパ草津との初対戦は、スコアこそ1-0と最小得点差でしたが、J5年生の貫禄を見せつけ草津に付け入る隙を与えないゲーム運びを見せ、完勝しました。

横浜FC 1(1-0)0 草津
14:04キックオフ 三ツ沢球技場 入場者数:4,387人

  • 得点
    • 横浜 城(33分)
  • 警告
    • 横浜 小野智(68分)、早川(83分)
    • 草津 鳥居塚(15分)、山口(29分)、籾谷(55分)
  • 出場選手
    • 横浜 GK菅野、DF早川、トゥイード(2分 DF富永)、山尾、佐藤(87分 中島)、吉武、内田、小野信、小野智(71分 重田)、城、久保田。サブGK小山、FWジェフェルソン。
    • 草津 GK岩丸、DF依田、籾谷、小田島、MF寺田、鳥居塚、小久保(65分 FW御給)、山口、FW酒井、山崎(70分 FW佐田)、宮川。サブGK小島、堺、MF氏家

横浜ボールでキックオフされたゲームですが、横浜はオーソドックスな4-4-2、ザスパ中盤ダイヤモンドの3-3-1-3とも3-3-3-1とも取れる3-4-3いつもどおりの4-5-1でスタート。

しかし開始早々横浜に大変なアクシデントが発生。横浜DFの弱点である両CBの間へ速いパスを出されて、相手FWに抜け出されそうになったボールをトゥイードがなんとか追いついてクリア。しかしトゥイードは着地した際に左足をひねったか、ピッチに倒れこみ、すぐさま自分で交代を要求。そのまま担架で運ばれていきます。そして2分トゥイードに代えて富永。高さという面で他に代えがたい戦力であるトゥイードの負傷は痛いですが、これが結果的に富永の新しい使用方法を見出したともいえます。富永はトゥイードに代えてそのままCBに入ります。

攻撃面では横浜はゲーム序盤から、真ん中で張る城に対して、久保田と左SHの小野智吉がポジションチェンジ。これに草津DFは対応できず何度も城、久保田、小野智吉でチャンスを作ります。久保田のクロスに城が合わせる、久保田、智吉のコンビから智吉が抜けだして久保田へのクロスからシュート、さらに佐藤一樹が左サイドをオーバーラップして絡んで絶妙のクロスを城への反転シュート、と前半10分まで立て続けに横浜左サイドが猛攻を見せます。15分には城が完全に抜け出す所を鳥居塚が抱え込んで倒し警告。ここまで、左サイドを中心にした横浜に全く歯が立たない草津という展開です。

25分過ぎからはまた横浜の時間。智吉からオーバーラップした一樹へ渡りクロスを城が反転シュート。29分にはウッチー引っ掛けられて山口にイエロー。与えられたFKを早川がワンタッチで一樹へ展開し、一樹の放り込みを久保田が抜け出して強いシュート!これはGK岩丸がはじいたもののフォローなし。
そして33分、ここまで横浜を引っ張り続けた左サイドから先制点が生まれます。
ハイボールを無理に競らずいなしてキープしてファーサイドの城へどんぴしゃのクロス、これを城が難なく合わせて横浜先制です。このゴールでゴール裏では早くもテキーラ炸裂!ここらでジンクス*1を打ち破っておこうという作戦でしょうか?これは当たりでしたね。

さらにその後も一樹からのふわりとしたパスに城が抜け出したり、内田の左CKをフリーで山尾がヘッドでたたきつけるなど惜しいシュートが続きます。
相手の攻撃はサイド中心に展開するもののそこからのクロスは完璧に真ん中で抑えている状態で意外なほど富永がそつないプレーを見せています。
前半はそのまま1-0で終了。

HT明け城、菅野が話し合いながら出てくる。後半開始早々富永のバックパスが余りに鋭くあわやオウンゴールといった場面や、ゴール前で早川がリトリートをミスしてシュートまで持ち込まれたりというミスが続きますが、10分に城を引っ張って倒して籾谷に警告我与えられたあたりでゲームも落ち着きます。
それにしても後半に入っても、久保田は相変わらず左サイドに流れて良い形を作っています。久保田を中心に攻め立てる横浜に対して、草津はカウンターから右サイドを宮川が抜け出すのが唯一のせめてですが、菅野がなんなく対応。
さらに左サイドの活躍にようやく触発されたか右の吉武も徐々に眠りから覚めて積極的にプレーに絡み始めます。18分には吉武からボールを受けて早川が真ん中を突破してエリア内のの城へやわらかいパス。これはあまりに早川らしくない好プレーに戸惑ったか城はあわせられずに岩丸にキャッチされます。

20分攻め手のない草津は小久保に代えて御給を投入し2トップへ。3-3-3-1から3-5-2へ変更します。さらに25分には山崎に代えて佐田を投入し、前線を生きの良いのに代えます。しかし、試合の流れは変わらず、26分には左サイド智吉がインターセプトしてそのまま真ん中の吉武へのクロス。シュートはバーの上へ。そして26分好プレーを見せた智吉に代えて重田が右SHに入り、右の吉武が左SHへ。これは大正解で、疲れの見えてきた草津右サイドは重田にかき回されます。

吉武のキープから重田が右サイド駆け上がりクロス、FKから無理目のフィードに重田が全力疾走をみせ、追いつけず看板も飛び越える勢いに客席から拍手が上がります。吉武も左サイドを再三抜け出します。
これに触発されたか山尾副キャプテンまでが、ファーへのCKでオーバーヘッドであわせようとして空振り、城もゴールライン際でリフティングなど余裕をみせ横浜が1点さながら、幅を持ったサッカーを見せます。

しかしここから草津が意地を見せ、前へ前へという姿勢を見せ、横浜はガールで止めるシーンが続きます。37分にはFKに小田島がどフリーでちょんとあわせるシュートを放ちますが菅野が危うくキャッチします。42分には一樹に代えて中島を投入。

44分には内田のショートコーナーから重田が抜け出しシュートはディフレクト、これがカウンターとなるが右サイド展開に時間を掛けている間に真ん中が戻りなんなく対応。こういったサイドに展開は出来るがフィニッシュに持ち込めないというシーンは今日の草津を象徴していました。ロスタイムは3分ありましたが、その間も早川のミスから宮川をフリーにしてシュートを放たれたりなどしますが、最後の猛攻も菅野が落ち着いて対処し、1-0で横浜FCが今シーズン初勝利を飾りました。

サイド攻撃を多用する横浜に対してそのカウンターでスペースを狙われるのは当然のこと。昨年はそこから展開されてもサイドから中に入ってくるボールをCBの高さで跳ね返してきましたが、今日はその戦いが出来ていました。さて心配なのはトゥイードです。次節は苦手札幌を0-3で敗った仙台が相手。大丈夫でしょうか?

さて採点です。

菅野6.5(落ち着いた守りっぷりだった)、DF早川5.5(何度となくやっちまうミスはなんとかならないか、それさえなければ今日は及第だった)、トゥイード6.0(出場短く評価不能。欠くことのできない選手だけに様態が心配)、山尾6.5(トゥイードの負傷で動揺したDFラインをすばやくまとめた)、佐藤6.0(鋭いオーバーラップで攻撃のアクセントを作った)、吉武5.5(後半息を吹き返したが、前半は死んでいた)、内田5.5(全般的にチャレンジする姿勢が見られなかった)、小野信5.5(やはりミスが多かったが、捌きの面では評価できる)、小野智6.0(久保田とのポジションチェンジをそつなくこなした)、城6.5(ボールキープに非凡さを見せた。ゴールはさすが。)、久保田7.0(文句なく今日のマンオブザマッチ。左に流れて何度もチャンスメークした。次は得点を)、富永6.0(役割が明確なポジションだけにいつものような不安定さがなかった。トゥイードの代役はこなせそう)、重田6.5(途中出場して右サイドをかき回した。次はサイドバックで見たい。)、 中島6.0(出場短く評価不能)

From J's Goal

草津戦観戦記集

ザスパサイド

*1:リードした段階で歌われるけど、これを歌うとなぜか追いつかれたりするわけだ