心あらわれる

福知山線脱線転覆事故で実妹を亡くした、関西テレビの情報バラエティー「痛快!エブリデイ」でコメンテーターを務める、小寺一矢弁護士の言葉には心を洗われました。今日初めてTVで聞いたのですが、

こんなに長い時間待つのは初めてでした。
みつかった時は安心の方が先でした。

JRの方も消防の方も、ここにいる方々はみなさん一生懸命やって下さってる。
その方達を責めても仕方がないんですよ。

この事故はあなた方を含めた、もちろんぼくも含めた社会の、自分たちの「緩み」によるものだと思います。

このコメントを自分の感情を殺した非常に日本人らしいコメントだ、と言う人もいるらしいですが、そうじゃない。こんなにこの事故のことを的確に言い表したひとはまだTV上ではこの人しか居ないと思います。

小寺さんは、マスコミや大衆が騒ぐ、「定時運行」や「過密ダイヤ」を運転士に押しつけたJR西日本、と言う構図の先にそれをJR西日本に求めた大衆のマスコミの姿がみんな見えているのに見えないフリをしてJRだけを責めるその姿勢をも事故の原因だときちんと口に出しているのです。

声高にJRを責める人は、彼らに対して矛盾した要求をしていないかよく考えてから責めた方がいい。電車が遅れたとき、電車の本数がないとき、JRに対して怒ったことがないか?
あるのだとしたら、あなたもこの事故を起こした原因に荷担しているんだと、少しは考えてみた方がいい。