J2第11節 対京都パープルサンガ@三ツ沢
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第1クール最終節の今節、横浜FCは三ッ沢球技場でここまで無敗で首位を走る京都と対戦し、1-2で敗れました。
京都の守備から入るカウンター攻撃が冴え、前半のうちにサイドから崩されて2失点。後半リズムを取り戻した横浜ですが、決定力不足から京都の固い守りを崩せず、途中出場のジェフェルソンの1ゴールに終わりました。
試合終了後は「足達辞めちまえ」の罵声も上がっていましたが、今日の敗戦は試合に当たっての京都の戦い方を誤認していた、ということからは監督の責任といえるかもしれません。
横浜FC 1[0-2]2 京都
14:00キックオフ 三ツ沢公園球技場 入場者数:3,347人
得点
- 横浜 ジェフェルソン(65分)
- 京都 松田(6分、40分)
警告
- 横浜 中島(29分)、富永(70分)
- 京都 田原(68分)
本日は箇条書きにて。
- 試合前の出場選手紹介では「監督 足達勇輔」のアナウンスに今まで選手ごとに「hey!」のコールを欠かさなかったゴール裏が沈黙。しげちゃんに対する前節終了後のコメントとここのところのふがいない戦い方にゴール裏もフラストレーションをためています。
- 放ったシュートは京都の11本に対して横浜の18本。数字の通り、ゲームの主導権は横浜が握っていたけど、これは京都がじっくり攻めさせて、ボールを奪った後空いているスペースへすばやく展開したせいともいえます。
- 序盤はファーストプレーで城の中央でのすらしから左サイドへ流れた北村のクロス性のシュート、キーパーがはじくも誰も詰めていなかったり、城がミドルゾーンから意表をついてミドルシュートを放つもバーのわずか上など、5分まで中盤でのポゼッションも含めて横浜がペースを握っていました。
- 横浜はゲーム開始からトモキチがかなり中へ絞った形なのにフォローがなく、サイドががら空きのこのサイドがバックスタンドから見ていてかなり不安でした。
- 前半5分、美尾が左サイドを突破し、中央でフリーの松田へ、しかしヘディングはゴール左へ外れます。助かったと思った直後の6分、右サイドを斉藤が抜け出してクロス、これをファーで待っていた松田が今度は菅野の位置を見てゴール右隅へしっかり決めて、先制されます。いい展開でゲームを進めていただけに残念な失点でした。2得点した松田。うちにいた頃とは違いずいぶんと体型もがっちりとして、強い選手になってました。恩師柱谷の期待に応えさせてしまいましたね。
- これで選手が下を向いてグダグダになったらやばいな、と思ったらやはりその通りの展開に。中盤ボールの出しどころがない状況が15分くらい続きます。
- トモキチのポジションはその後も修正されることなく、そのスペースを京都右サイド星に自由に使われました。
- さてその左サイド、20分なかじが駆け上がってのアーリークロスが最終的にトモキチへ、しかしシュートはフカしてしまう。24分城の左からのスローインにあわせた智吉のミドルシュートはゴールへ一直線もキーパーが辛くもはじく。さらに25分左サイド信義のクロスをトゥイードが中に落としトモキチが中央でシュートもバーのわずか上、と3度連続して決定機を逃すなど、攻撃のスパイスになるものの決定力不足は否めません。37分にも城のポストからシュートを放ちますがゴール右へ。前半だけで4本のシュートを放ちながら、いずれも得点に結びつきませんでした。
- 22分には信義の無理目のパスにしげちゃんがゴールラインギリギリで追いついてグラウンダーのクロス、これを北村がスルーして、中央で一樹がシュートを放つもバーの上。しげちゃんは不安定な山尾、中に絞りっぱなしのなかじをカバーして時には左サイドバックもつとめる活躍。攻めても右サイドを駆け上がって何度もチャンスを作ります。
- 富永はいつものようなピッチの迷子っぷりは見せなかったし、周りの選手も富永を経由させようという意図が見えましたが、ボールを受けてからのプレーがもっさりしすぎな上、敵の意表をついたパスは味方の意表もつきあさっての方向へ。なかじ、信義もこういった意図の読めない縦パスを連発し、せっかく奪ったボールをみすみす相手に渡してしまう結果に。なかじのパスミスは38分にも米田にポストをたたくシュートに結び付けられる危うさ。一緒に見ていたみさきくんはこの時点でなかじにもうカリカリ。
- なかじの不安定なプレーはその後も続き、40分不用意に中に絞ったなかじのスペースから鈴木に使われて低いクロス、コレを菅野の眼前でファーにすらした松田のヘディングがゴールイン。前半で2点差を付けられます。前半この左サイドのできがゲームを決めてしまいました。
- 後半左サイドを変えてくるかとも思いましたが、メンバー交代はなし。ただ、ハーフタイムでいくらかは調整してきた模様。後半ファーストシュートも相変わらず中に絞ったトモキチ。これもゴール左へ外れます。
- スゲは前半の2失点こそポジションの逆をつかれるらしくないプレーでしたが、後半は何度もミラクルセーブを見せてくれました。53分にはあわや松田のハットトリックというシーンもありましたが果敢に前に出て、きれいなシュートを打たせずバーの上へ。カウンターのピンチを防ぎました。ジェフが入った代わりばなにも星のシュートをセーブ。
- 城のキープから北村が抜け出しシュートはキーパーがパンチング、しつこく食らいついた北村の上げたクロスを一樹がシュート一閃するもクロスバー。後半最初の決定的シーンでした。一樹はその後もセカンドボールに食らいついて積極的にシュートを放ちますが、決め切れません。
- 62分信義の思いっきりダフッたFKのあと北村に代えてジェフェルソン投入。これが当たります。
- 64分、横浜のファールに大げさに倒れこんだ美尾に対して主審の大西さんが大きな声で
と教育的指導。これにはバックスタンドが爆笑の渦。
- 後半しっかり修正して攻勢に出た横浜の攻撃が報われたのは65分。左からの信義のCKに最後に合わせたのは後ろから走りこんできた交代出場のジェフェルソン!走りこんで頭で押し込み1点差に詰め寄ります。
- ジェフが入ったことで城、北村が下がることでなくなっていた前線でのポストがしっかりと機能。横浜が完全にペースを握ります。76分トモキチに代えてシルビオを投入しますます攻勢に出る横浜ですが、京都は残り15分くらいからドン引き状態で攻撃を仕掛けずカウンターに徹してきます。しかし横浜も守備網をかいくぐってシルビオのボール捌きからチャンスを作り、自らもロングシュートを果敢に放ちますが今日は不発。
- 結局終盤は集中力の高い守備にボールをキープされる時間帯も長く、そのまま後1点が遠く試合終了。
と、今日の敗戦は前半の左サイドの不出来に尽きます。トモキチが中に絞って機能していただけに、彼が中に絞った後のスペースをボランチ、特に信義にしっかりカバーしてほしかったのですが、信義は真ん中から動きませんでした。そのためなかじが不安定な山尾のカバー、左サイドの大部分というかなりの範囲をカバーせねばならず、それが彼の不調をも招いてしまったうえに致命的な前半2失点の起点になってしまいました。
引かれながらも攻めの形は後半作れていましたし、パウリーニョをほぼ消すことが出来ていたのは収穫だと思います。
次節は佐藤正美が先発に復帰した最下位ザスパとのアウェイ戦。しっかり勝ちきって、ホームでの福岡戦に備えてほしいですね。
それでは採点です。
監督 足達勇輔 5.0
守備意識の強い京都を崩せず、いつものように先制されてしまったのはあまりに学習能力が低すぎる。ただし試合中の采配は当たっていました。
GK 菅野孝憲 5.5
2失点は松田を誉めたい。それ以上にスーパーセーブも見せてくれた。
DF 重田征紀 5.5
山尾、なかじが不安定な中守備に検討したうえにオーバーラップも光った。早川より安心してみていられるのはいつものこと。
DF トゥイード 5.0
アレモンのマークに苦しんだ。攻撃参加はよかっただけに2失点は悔やまれる。
DF 山尾光則 4.5
昨年までの安定感はどこへやら。限界とは思いたくないですが。
DF 中島崇典 4.0
後半持ち直したが、前半の彼は2失点の直接の原因でした。
MF 佐藤一樹 5.5
城と並んでプロ意識の高さを見せてくれた。
MF 富永英明 4.5
今日はよくボールに絡んでいたが、受け取ってからの反応がもっさりしすぎで危なっかしく、さらに縦パスは意図が不明確。
MF 小野信義 5.0
富永ほどではなかったが、トモキチとのポジション受け渡し、セットプレー精度、縦パスの意図不明などビルドアップ面で不満多し。
MF 小野智吉 5.5
積極的に中に絞っての攻撃参加で5本のシュートを放つも精度が悪すぎる。
FW 城彰二 5.0
攻撃の起点として機能したが、自ら行く姿勢が薄かった。
FW 北村知隆 5.0
チャンスは確実に決めてほしい。
FW ジェフェルソン 6.0
途中出場で結果を出した。観客を煽る闘志もよかった。
MF シルビオ 5.5
弾丸ミドルは今日は不発。捌き役としては及第点。
MF 内田智也 5.0
途中出場で存在感を示せず。
京都戦 観戦記集
麿サポな方々
その他の方々
- 東町の太陽-ようこそいらっしゃいました。
- 珈琲もう一杯
- MATCH DAY REPORTS
- ドロと一緒
- ぐちりましょう
From J's Goal
- 試合終了後各選手コメント-みんなの悔しさは伝わります。草津戦、絶対勝て!
- 試合終了後足達監督コメント-今日のコメントはしっかり修正してきました。
- 試合終了後京都・柱谷監督コメント
- ハーフタイムコメント
- プレビュー