コンフェデ ブラジル戦

日本は世界チャンピオン・ブラジルと予選リーグ最終戦を戦い2-2の引き分け。ブラジルと勝ち点で並びましたが、得失点差で惜しくも3位となり、準決勝進出はなりませんでした。

得点

警告

出場選手

日本 GKテソ、DF田中、ツネさま、あれ、加地、MFヒデ、小笠原(HT 中蛸)、シュンスケ、福西、FWタマちゃん(HT 大黒)、ヘナギ(73分 鱸師匠)

ブラジウ・パヘイラ監督は、疲労のためカカ、ロナウジーニョロビーニョアドリアーノなど4人ほどを休ませると休ませる、と公言していたにもかかわらず、試合が始まると4人ともピッチにいやがる。結局休ませたのは、ジダ、ホッキ・ジュニオール、エメルソン、ジュニーニョパウリスタというところか?嘘つき。しかしこれもジーコへのリスペクトか?本気のブラジウと戦えるチャンスですね。

日本のユニは上下青、ブラジウのユニは上カナリア、下白。両チームとも非常に不自然。ブラジルのホームパンツが、日本ユニの色に似通っているためだと思うけど、日本青白、ブラジル黄青が良かったな、と思っているうちにブラジルボールでキックオフ。

ブラジルは出だし様子見でパスをつないでいくサッカー、日本は4分、リスタートから中盤の早いパス回しからラインを見て小笠原が右サイドへスルーパス。大外を回り込んだ加地がそのまま抜けだしペナルティエリア内へ入り込みシュート。しかし判定はオフサイドジーコもかなりこだわってますがVTRを見る限り非常に微妙なプレー。小笠原のパスが出た段階で、加地はわずかにラインから出ているようにぼくは見えましたし、副審はオンラインで見ていました。おしい得点を逃した日本は、その後ブラジル・アドリアーノ、カカに2度の決定機を与えますが、これはいずれも枠をとらえません。

しかし10分、ロナウジーニョの左サイドからのドリブルで前線へ持ち込まれて、ペナルティーエリア手前で左へ流され、詰めてきたロビーニョがゴール。ブラジルに先制されてしまいます。
14分にはペナルティーエリアすぐ外でFKを与え、ロナウジーニョのキックが壁に当たったこぼれをレオがミドル。しかしこれは枠をとらえません。

23分から日本もチャンスをつかみ、玉田が得たFKを小笠原がクロスを入れ、これを柳沢がニアでバックヘッド。しかしこれはクロスバーを叩きクリア。日本はまたも決定機を逃します。
しかし27分ヒデの素早いリスタートから福西を経由してシュンスケへ。シュンスケは振り向きざまに左足を振り抜きミドル。これが決まって日本が追いつきます。

しかし日本が同点でいれたのはわずか5分。32分、カカのドリブル突破から左のロビーニョへ。ロビーニョの折り返しに合わせたロナウジーニョのシュートが決まり日本はまたも突き放されます。
その後は前半ブラジルは無理をせず、パスを回し、そのまま1-2で前半終了。


ブラジルの無理をしないプレーに対して、日本は小笠原が精彩を欠き、右サイドは加地の突破頼み。日本も個で対応できる戦力が欲しいと思いつつ後半開始。ここでジーコは玉田に代えて大黒、小笠原に代えて中蛸を投入。ボランチに入り、中田が前に上がります。

後半1分、いきなり大黒が個での突破を見せ、中村とのワンツーで左サイドを突破し、ゴール前に低いクロス。これを柳沢が詰めてシュートを放ちますが、これはGKマルコスがブロック。
後半10分には福西のスルーパスにまたも大黒が右を抜け出し、折り返し、シュンスケがシュート。これはDFがクリアしてCK。CKはニアでクリアされてチャンスを逃します。
直後12分、ブラジルはカカがロビーニョとのワンツーで抜け出しシュート。ブロックしたこぼれをシシーニョにシュートされますがこれは川口がセーブ。さらにロナウジーニョのCKを中央でヘッドでつながれてジュアンがシュート。これは川口が顔でセーブし、クリア。危ないシーンでした。

後半15分を過ぎると、準決勝をにらんだブラジウアドリアーノ、カカを代えてきます。その後はブラジルが攻めながらも一進一退。28分にはシュンスケのパスに対してわずかに届かなかった柳沢に代えて鱸投入。

このままボールを回され続けると敗色濃厚な日本はしかし、後半43分FKのチャンスをつかみ、これを中村が左足で直接シュート、これが右ポストをたたきますが、大黒が詰めてきてボレー、これが決まり、日本が同点に追いつきます。
ロスタイムは3分、十分に勝ち越す時間はありますが、ブラジウもボールキープに出ます。
しかし最後のチャンス、ロスタイム2分、左サイドからあれが中央へ。サイドチェンジを加地がダイレクトでクロスを上げ、ファーで大黒がヘディング。しかしこれはマルクスにブロックされこぼれを更に中央へ折り返しますが、これはクリアされ万事休す。


最後は引き分けで十分なブラジウを攻めきれず同点で終了し、日本は準決勝進出を逃しました。試合後会見ではジーコは前半の加地のオフサイドに拘りすぎでしたが、最後は引き分けで十分なブラジルの術中にはまってしまいました。
しかし、現有戦力でブラジルを脅かしたのは評価できます。この流れを受けて、ジーコには来年へ向けてチームのリビルドを図って欲しいですね。

少なくとも小笠原、鱸の鹿島コンビはもういらないし、田中も世界で使うにはミスが怖いし、大黒はスタメンで使うべき。
4-4-2で戦うなら両サイドの控えを充実させることと、高さに負けないCBを揃えること。中田はボランチで十分対応できることはこの3試合で分かったと思いますので、右サイドをどうするか、ぼくは小野伸二にやらせても良いと思います。

ところで気になるニュースが。
ジーコの記者会見においても記者団から質問が上がっていた、

Q.今日、メキシコの選手2人がドーピングで引っかかったが
A.非常に自分でも驚いている次第だ。FIFA(国際サッカー連盟)の裁定がどういう風になるか、こういった経験はこれまでないので見守りたい。

という件ですが、日刊スポーツのメキシコvsギリシャ戦のレポートでは、規律違反のために外されたガリンドとカルモナが実はドーピング違反で強制帰国させられていたとドイツ・yahooが報じています

こうなってくると日本の準決勝トーナメントにも一縷の望みが…。ここはJFAの方々にいち早くロビー活動に入っていただき、メキシコの勝ち点剥奪を強力に働きかけて欲しいものです。

FIFAは魑魅魍魎の跋扈するロビイスト集団の集まりですから、そういった政治活動が運命を分けると思います。こういうところ日本はもっとずるがしこくならなければいけませんね。

この件はジーコ同様経過を見守りたいと思います。あと2試合出来るのとこれでおしまいじゃえらい違いですから。