J2第19節 対京都パープルサンガ@西京極

得点

  • 京都 リカルド(24分PK)

警告

  • 京都 三上(52分)
  • 横浜 河野(23分、26分)

退場

  • 横浜 河野(26分)

出場選手

  • 京都 GK平井、DF鈴木和、リカルド、手島、三上、MF米田、斉藤、星(74分 加藤)、美尾(70分 中払)、FW田原、アレモン(86分 松田)。サブ GK西村、DF鷲田
  • 横浜 GK菅野、DF早川、トゥイード、河野(26分 退場)、中島、MF佐藤、内田(85分 小野信)、貞富、小野智、FW城(61分 富永)、北村(76分 大友)。サブ GK柴崎、MF岩倉

京都はポケモン、これもん、アレモンがスタメン。前回対戦で2ゴールしたマツダはベンチスタート。よし、とか言ってる場合ではないです。当然。河野にはびっちりマンマークをお願いしたい。
そして左サイドバックには、
「次見てろ」宣言
をぶちかました(と、思う)、
なかじこと中島崇典
がスタメンです。

試合は、予想に反して今回は横浜FCペースで入ります。
キックオフ直後の1分城のくさびから前にいる北村がGKと1対1に。しかし落ち着いて打てたはずのシュートはゴール左へ。取れる時に取っておけないのがあとから効いてきました。その直後早川のサイドをアレモンに簡単に抜かれてシュートまで持ち込まれますがこれは菅野がセーブ。危なかったが、まともなビルドアップからのピンチは前半これくらい。しかし10人になってからも安定していた左サイドと比べて右は危なかったですね。

その後は中盤でのせめぎあいは横浜リードします。京都の中盤でのプレスが甘い感じです。12分アーリークロスからの流れ最後は智吉のすごいミドル、しかしこれはGKブロック。惜しいシュートでした。
京都は中盤を省略してのロングボール主体。16分にはロングボール1本でアレモンがシュート、これは菅野の左へ。

20分北村が左サイド追いつきクロス、これに城が2度シュートを試みるも届かず。このプレーで城が一度負傷退場し、10人でのプレー。23分左サイドから早川がなすすべなく簡単にクロスを上げられます。ここで田原が後ろから入ってきて勝手に河野に突っかかってペナルティエリア内で倒れます。なぜかここで主審は迷わず河野にイエローカードを提示し、PKを指示。田原はこの後も反則を誘うプレーを何度も見せます。全体にこの直後の星といい、京都は反則をもらいに行くプレーが多く感じましたが、これは今日のような審判の場合非常に有効でしたね。

このPKを24分リカルドが決めて京都先制。さらに26分中盤左サイドでインターセプトにいくべくスライディングで止めに行った河野を見て星が長めにボールを出しナイスダイブ(このプレーについてぼくは超主観でこう書いていますが、別の目で見れば、河野のスライディングを危険なプレート断ずることも出来ると思います。少なくともぼくの目にはダイブに見えましたってこと)。結局まんまと京都と不安定な審判のジャッジの罠にはまった河野が退場となり、横浜は10人での戦いを強いられることに。しかしこの場面中盤でのプレーであり、河野はここまで激しく行く必要はなかったし、京都は明らかに2枚目を狙いに行っていたわけです。河野にはこういうこともありえるんだ、という気持ちで冷静なプレーを望みたいですね。

この後は京都は延々バックラインでのボール回しに終始。時々サイドを中心に攻めるくらいで、ここはなかじを真ん中に、智吉を左に入れた4バックで対処します。しかし横浜も1人少ないため前からプレスにいけず、つまらないゲームが続きます。39分にはバックでのボール回しをカズキがインターセプトしかし、途中でサポートを頼り右に流れてしまい結局シュートしきれず、ここは1人少ないこともあり、積極的にシュートで終わりたかったですね。横浜の単発なアタックはあるものの、京都がDFラインでボールを回し続けロスタイム含めて47分が過ぎて前半終了

後半はメンバー変更なしで智吉が前に上がり3バックで始まります。
後半1分ゴールキックを右サイドの早川が北村へすばやく展開このクロスは城にあわず、そのフォローから最後は智吉が角度のないところからクロスもGK正面でキャッチ。
2分には逆にFKからの展開で左サイドからまたも簡単にクロスを上げられて田原がフリーでヘディング、しかしこれは菅野がネ申セーブ。さらに好き放題サイドを使われて最後は鈴木のシュートがゴール左へ。1人少ないDFはサイドを使われまくるが何とか耐えしのぎます。こういった単発の京都の攻めをしのぎながら、横浜もセットプレーでチャンスを作ります。

6分、城がPAすぐ外で後ろから鈴木に倒されて得た内田のFKは壁の上を越えてゴールへ向かうもポストをたたく!惜しい!!その返りをカズキがミドルを放つもバーの上。
12分には菅野のFKを右へ展開し敵に逃れられた今日はじめての右CKを内田が蹴り、ニアの貞富がヘッドでですらしてファーで待つ北村がさらにヘッドで左へ流し込みますが、これがまたしてもバーに直撃!悔しいがゴールが決まりません。

16分に城に代えて富永がイン、そのまま前線へ入り、今日も実効性の薄いトミナガ大作戦。城は前半削られてそのあと消えてしまったのが残念です。

そして19分には不安定だった主審トウジョウくんの最大の見せ場。京都FKの跳ね返りをすばやく前線へ送り込み、カズキがハーフラインでフリーで抜け出したところ、自陣深くでの敵ファールを取り、プレーを止める主審トウジョウ。解説野々村も京都サポですら明らかにおかしな判定と述べた爆笑判定。アドバンテージという言葉を知らないのか…。

頼みの富永にはなかなかボールが収まりませんが、ゲームは完全に横浜ペース。京都はひたすら1点を守りきる作戦にきたようです。

審判のおもしろ判定はこのあとも27分京都は「ポイントと全然違うところからの」アレモンのすばやいリスタート。これを星が右からクロスを上げてアレモンにもどし、さらに変わったばかりの中払。これはサイドネットでしたがあやうく2点目をこんな形で奪われるところでした。ひどい審判ですが、これをうまく使える京都が強く、使われる横浜が弱いということ。

残り15分からは横浜はトゥイード、富永の2トップに。28分には貞富がアレモンに蹴られて得たFKは友吉が軍曹に合わせますがGK平井が直接キャッチ。32分にはルーズボールに富永がヘディング。これも枠を捉えますがまたも正面。

そして残り10分からは京都はFKさえ横にボール回しするのみ、カウンターに出られる危険を冒すよりもわざとオフサイドを犯すなど徹底したドン引き&執拗なボールキープでカテナチオ

横浜の最後の波状攻撃は41分最終ラインなかじからのロングボールをトゥイードがヘッド、これはまたもGKがキャッチ。続けて43分大友から右サイドのカズキへ展開し、クロスを上げて富永がヘディング、コレはゴールみぎへ。
さらに90分のCK、トゥイードがすらして後ろから富永がキック!しかしこれはゴール右へ。横浜はアーリークロスからロングボールをひたすら二人へ。しかし決まらず、そのままタイムアップ。

不安定な審判をしっかり生かして得点を挙げ、さらに試合を優位に進めた京都に対し、横浜は攻め込みながら最後までゴールを割ることは出来ず敗れてしまいました。
しかし、10人で守りきったこと、そして攻めの形は10人でも作れたことは評価できます。来週はホーム鳥栖戦。しっかり勝って久々に喜びたい!

さて、採点

  • 菅野 6.0:仕事はこなした。フィードも見事。
  • 早川 4.0:序盤散々自分のサイドを破られた。河野のイエローもクロスを上げさせたがゆえ。
  • トゥイード 6.0:10人になったあと、集中して不慣れなラインを統率。攻撃参加もよかった。
  • 河野 4.0:狙い撃ちにされたが、2枚目のプレーは中盤では不注意なプレー。
  • 中島 5.5:なれないセンターで奮闘。でもまだ意地は見せてもらってないぞ。
  • 佐藤 5.5:自分で行く強さがほしい
  • 内田 5.0:プレー選択に迷い
  • 貞富 5.5:中盤でボールは取れていた。この役割をこなせれば。
  • 小野智 6.0:左サイドは破らせなかった。
  • 北村 5.0:サイドへ流れてなんとかチャンスを作ろうとするが
  • 城 5.0:前半序盤で怪我したあとはプレーに絡めず
  • 富永 5.5:役割はこなそうとしているが元FWならきめてくれ。しかしこれだけ相手に引かれるハイタワーに当てるのがどこまで効くかは疑問。
  • 大友 5.0:残念ながら効かず
  • 信義 6.0:変わった左サイドでチャンスを作った。
  • ユースケ☆アダチ 5.0:だからトミナガ大作戦は…。
  • 審判トウジョウ 4.0:4級審判。

京都戦観戦記