J2第23節 対水戸ホーリーホック@三ツ沢

tatsumine2005-07-30

カズ移籍後初の試合でもある後半戦緒戦の水戸戦は8000名を超える観衆を集め、横浜FCは前半北村のゴールで先制して水戸のゲームプランを狂わせ、その後も終始横浜ペースで試合を進め、見事第4節草津戦以来4ヶ月4日ぶりのホーム勝利!カズは後半32分から登場しましたが、まだコンビネーションに課題を残しました。

横浜FC 1(1−0)0 水戸

19:00キックオフ 三ツ沢公園球技場 入場者数:8,080人

得点

  • 横浜 北村(24分)

警告

  • 横浜 トゥイード(19分)、城(48分)、中島(49分)、山尾(53分)、内田(62分)
  • 水戸 中井(72分)、深津(76分)

出場選手

  • 横浜 GK菅野、DF岩倉、トゥイード、山尾、中島、MF佐藤(83分 重田)、内田、貞富、小野智(89分 小野信)、FW城、北村(77分 三浦知) <サブ>GK小山、MFシルビオ
  • 水戸 GK本間、DF須田、吉本、深津、大和田、MF永井、関(80分 眞行寺)、マルキーニョ、森田(67分 中井)、秦、FW磯山(83分 岩舘) <サブ>GK武田、DF吉瀬

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帰宅後TVを見ると、開門前から大行列だったそうで、18:00ころ三ツ沢に着くと当日券売り場にも長陀の列。中に入ってもかなり客が入っていて、試合開始後にはメイン、ホームゴール裏、バックスタンドはほぼ満員、水戸ゴール裏が30人くらいという感じ。招待客も入れると実数は12,000行ってるんじゃないでしょうか?すばらしいことです。今後も是非見に来てほしいものです。


試合前にカズが挨拶まずゴール裏へ、それからまっすぐセンターサークルのマイクへ向かいます。
「厳しい戦いが続きますがサポーターも含めて全員で戦っていきましょう!よろしくお願いします。」と挨拶し、満場の拍手を受けます。試合前の練習では控え組に混じって信義たちと鳥かごをするカズを見てちょっと感動。


さて、試合の方ですが序盤水戸右でマルキーニョ、関が攻めあがる場面が続き、なかじがファールで止めて、ペナルティエリア直近で2度続けてFKを与えてしまいますが、その後はなかじもしっかりと対応します。


横浜は試合序盤からなかじ、トモキチを中心に左サイドからとスゲのフィードで攻めを形作ります。そしてセットプレーに持ち込むと、軍曹の頭を狙いますが、今日は軍曹の頭が不発気味。7分、8分、14分、41と4度の軍曹のヘディングはいずれも枠を捉えません。


軍曹の頭は不発でも、左からの攻めは冴えに冴えて、12分トモキチが中盤でボール奪取し左へ展開、パスに追いついた城から中の貞富へクロスが渡りシュート、しかしこれはゴール右へ。
カズの移籍で危機感を持ったか北村も切れがよく、13分に岩倉のバックパスからのスゲのフィードに右サイドで追いつき折り返しますが相手がCKに逃げ、さらに17分FKのくずれから右サイドでカズキがクロス、これをニアサイドで北村がシュートするもGKキャッチとチャンスを作ります。


そして23分、左サイド城の頭での折り返しを北村が反転してシュートをゴール右へ。これはGKの指先をかすめてコロコロとゴールイン。横浜がカズ抜きで先制します!
先制後の切り替えのまずさから失点することの多かった今までの横浜ですが、相手反攻をスゲがくい止めます。


そしてその反攻を食い止めると、再び左サイドからの攻撃が。29分うっちーのボール奪取からなかじへ、なかじからライン際前へ走るトモキチへパス、これを切り替えして中にいくところで引っ掛けられますが、倒れるのが遅れて反則にならず。30分にはまたもうっちーのボール奪取からのシュートが跳ね返ったところをトモキチがさらにシュート。


水戸は左からの攻めを食い止めたあとのカウンターで対応するのみですが、関、マルキーニョのコンビネーションと磯山以外は全く目立たない状況です。35分には中途半端なクリアを奪われて左サイド磯山にシュートを放たれますがスゲがしっかり押さえます。30分から10分間くらいはカウンターからの相手のペースに持ち込まれますが、これをしっかりと押さえ、43分最後の大チャンスを迎えます。トモキチがフリーでGKと1対1の状態になりますが、ここでなんと左へパスを出します。結局誰も追いつけず、ゴールキックに変わりました。ここはしっかりと勝負してほしかった。トモキチには今一歩のブレークスルーがほしいところです。


さて後半開始ですが3分に城に異議、4分になかじに遅延*1、8分に山尾にラフ*2と5分間に3枚の警告を乱発しだす審判大西。試合序盤から妙に笛が多いのに不安だったのですが、後半馬脚を表します。しかし、ここで崩れることなく、このあとさらに17分内田にカード配給され、こちらは北村が削られても反則なしという展開にも焦ることなくゲームを維持します。


ペナルティ乱発から、相手にペースを奪われかけますが、またも左サイドから流れを取り戻します。14分には左サイドからトモキチがクロスを上げて水戸・大和田がクリアしてCK奪取。そのCKはこぼれを左からトモキチがシュート。さらに岩倉の右からのアーリークロスに北村がポストで後ろへ。そしてうっちーシュート、これはゴール右へ外れますがいいコンビネーションでした。
21分にはうっちーが中盤からドリブル突破してミドルシュート。25分には左へ進入したトモキチが中へ切り込んでシュート、これはGKに当たってゴールラインを割りますが、ゴールキックに。

森田に代えてスピードのありそうな中井を入れてペースを握ろうとする横浜ですが、試合のペースは変わらず。29分にはカズキのクロスの跳ね返りを岩倉がさらに右へ、カズキが続けざまにクロスをあげ、左サイドに負けじと気合を入れます。さらに32分北村からカズキへ、クロスを城がシュートしますがこれはGKにはじかれます。惜しいシュートでした。

そして33分、殊勲の先制ゴールを上げポストでも活躍した北村に代えて、カズがピッチへ。カズがピッチサイドへ来る前からざわざわした雰囲気で、来たらもう大カズコール、大変な騒ぎです。
そのカズは直後のプレーで左サイドで個人技でキープして城へ、その返りはカズにはあわず、まだコンビネーションには課題を残します。44分には左からトモキチのいいクロスにニアサイドでカズがあわせきれず、ファーに詰めたシゲのシュートはGKキャッチ。もっとコンビネーションに磨きがかかれば、という可能性を感じさせました。


ロスタイムに入り、横浜は敵陣でキープ。カズファンからは得点を期待して全員上がれの声も出ますが、そのまましっかりキープして、1-0で終了。


MVPはうっちーでしたが、うっちーのインターセプトからの左が効いていて、それに呼び覚まされるようにカズキの右サイドも活発になっていく、サイドが活性化することにより、前線、中盤の動きもよくなるという好循環のゲームでした。
バックスタンドに挨拶に来たみんな。もう札幌戦以来恒例になってしまった、なかじへの呼びかけ。両手を挙げてサムアップするぼくになかじも両手を挙げて満足そうな表情。
さて、MVP表彰と勝利ボーナスの贈呈のシーンでは、うっちーにとキャプテン城に加えてなぜかカズが登壇。特別扱いは今日だけにしてください。
お客さんは集まりました。今日は運営側での盛り上げがかなり目立ちましたが、これからは観客が盛り上げます。だから特別扱いは今日だけね。
あ、そうそうカズインタビュー中に上がったブーイングは、インタビュアーが「FC横浜」といったかららしい。

さて採点です。

  • 菅野 6.5安定したプレーで磯山のシュートも防いだ。
  • 岩倉 6.0SBでのプレーは最初遠慮がちだったが、徐々にオーバーラップも見せた
  • トゥイード 5.5セットプレーでの不発は痛かった。今日は暑さが響いたか?
  • 山尾 6.0安定したプレー
  • 中島 6.5機を見たオーバーラップ、堅実な守備。
  • 佐藤 6.5左サイドの触発されるように後半好プレーを連発。
  • 内田 6.5ボール奪取から左への展開が光った。
  • 貞富 5.5今日はさほど目立てず。しかし大きなミスはなかった。
  • 小野智 7.0前半終了間際のチャンスを決めていれば7.5。
  • 城 6.0ポストプレーでチャンスを作った。
  • 北村 6.5危機感からかすばらしいプレーを連発。控えにするにはもったいない。
  • 三浦知 5.5コンビネーションには課題を残す。
  • 重田 6.0積極的にボールに絡んだ。
  • 小野信 短時間のため評価できず。

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(このエントリーは7/31に書いています。あしからず)

*1:メインの大歓声で笛に気づかずプレーを続けたもの

*2:ルーズボールへの競り合いの中でのもの