J2第4節 対モンテディオ山形@三ツ沢

tatsumine2006-03-21

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横浜FCはホーム三ツ沢で臼井幸平所属の山形と対戦し、前半に得たPKと数的優位を活かし1-0で勝利。シーズン初勝利を挙げました。当然高木監督も就任後初勝利となりました。

横浜FC 1(1-0)0 山形

  • 14:04キックオフ 三ツ沢公園球技場 入場者数:4,203人
  • 得点
    • 横浜 三浦(36分)
  • 警告
    • 横浜 城(24分)、鄭(63分)、トゥイード(89分)、中島(89分)
    • 山形 内山(10分、35分)、高林(34分)、氏原(56分)、レアンドロ(75分)
  • 退場
    • 山形 内山(2警告35分)
  • 出場選手
    • 横浜 GK菅野、DF小野、トゥイード、鄭(85分 早川)、中島、MF吉武(76分 アウグスト)、山口、吉野、内田、FW城、三浦(65分 北村)。<サブ>GK小山、FW富永
    • 山形 GK桜井、DFうの字、レオナルド、小原、内山、MF佐々木、永井(29分 本橋、86分 原)、高林、財前、FW氏原(75分 根本)、レアンドロ。<サブ>GK清水、DF木村
  • 主審 松尾一様
  • サマリー
    • シュート 11-11
    • CK 5-4
    • FK 16-22
    • GK 12-9

試合は、菅野の3度にわたるスーパーセーブと内山の一人芝居、そして松尾一主審の若干ホーム寄りのジャッジに救われた試合だったといえます。


出場メンバーから見てもうちの左サイドであるなかじ、ツヨと山形の右サイド臼井、佐々木のマッチアップがカギとなると想像できましたが、予想に反して序盤は右サイドを中心に横浜が攻める展開でスタート。
初スタメンの内田と上がり気味に位置する智吉のコンビネーションで再三チャンスを作ります。智吉は試合中ほぼ上がりっぱなしで、その後ろに軍曹がカバーするという変則的な3-3-2-2のようなポジションです。

相手もやはり右サイドの臼井、佐々木を中心にカウンターを仕掛けますが、若干横浜優位で推移。
すると9分、うちが制圧していた右サイドで内田が身体を張ったプレーでオーバーラップした智吉へパス。トモキチが中へ絞ってエリア内で倒されるも笛なし。思わず主審にブーイングしたところで、うっちーへのプレーに対し内山に1枚目のイエロー。内山はうっちー、智吉のスピードに対応できず、不安定なプレーを繰り返していたので十分2枚目があり得る展開です。


その後もうっちー、智吉が右サイドを蹂躙しますが、最後のシーンで智吉の判断の遅さ等もあり、内山を助けてしまう展開が続きます。
すると右サイドをカバーする軍曹が最終ラインから自らサイドアタックする珍しいシーンも。
山口もうっちーに引っ張られるようにいいつなぎのパスやボールへの寄せを見せました。20分には山口から智吉へすばらしいサイドチェンジ。しかし智吉は勝負せず早めにクロスを入れ相手に跳ね返されます。
攻めながらなかなかシュートまで持ち込めない横浜は、20分やっと中盤の競り合いでのこぼれ球を吉武が初シュートを放つも、これはバーのはるか上。
攻めきれない展開が続いてしまいます。

同じく攻め手がない山形は22分佐々木が果敢にミドルを放ちますが、これもバーの上。山形は20分過ぎから再三財前と佐々木がポジションチェンジしますが、これも状況打破となりません。
26分には内田が右を突破し中に入り右の智吉へ。智吉の素早いクロスをニアで内田がシュートするも相手にディフレクトされます。さらに29分、左への無理目のフィードに吉武が追いつき、マイナスのクロス。これは跳ね返されるもこぼれをカズがダイレクトシュート、左に外れます。その直後城との接触で痛んだ永井が同ポジションの本橋に交代。

その直後山形に決定機が。31分クリアミスから、氏原に抜け出されシュートを放たれますがこれを菅野が足1本でセーブ。まさにネ申セーブ。さらにそのCKからニアに流れたレアンドロがオーバーヘッドシュートも菅野正面でキャッチ。

そして菅野のスーパーセーブの後34分に前線でボール奪われレアンドロに抜け出されたものの、これをクリアしたカウンターを高林に倒され中央FKを得ます。さらにゴール左近いところで再び得たFK。このFKの時、ペナルティエリア内で競り合った内山が肘を出し、2枚目のイエローで退場となり、さらにPKを得ます。
このPKを36分カズが決めて横浜が先制します。4節目にしてFWの初ゴールでした。


この直後の38分、気が緩んだか右サイドを臼井に突破されクロスを中央で氏原がヘディングシュート。しかしこれはゴール右へはずれ。山形は途中交代した本橋が左SBに入り、4-3-2にシフト。これで中盤がルーズになったため、横浜は余裕でボールをキープ。39分にはカズの右CKをファーで軍曹が利き足どフリーでシュート。しかしこれを左に外し、軍曹は膝をたたいて悔しがります。

その後は、うっちーのボール奪取から素早く右サイドへ展開し、低いクロスを中でカズに合わせようとしますがこれをスルー。山形もレアンドロは抜け出しかけますが、軍曹が体入れてクリア。前半は横浜が1点リードで終了。中盤でボールを支配できているだけに、苦手の数的優位の中、追加点が欲しいところです。


さて後半開始、横浜の攻撃中の3分、左サイドでカズが臼井に蹴られます。このファールに対し、カズが気をつけてって感じで臼井の頭をナデナデ、これに対し臼井が「すみません」
と謝罪するほほえましいシーンが…。
4分には左から中央の吉武へクロス、吉武は抜け出せる体制でしたが、ボールと合わず。7分には最終ラインからのフィードに城がオフサイドとラップをかいくぐって抜け出すもトラップが大きくGKキャッチと惜しいシーンが続きます。

相手中盤が3枚でスカスカで助かったのですが、横浜はパスミスが多く、少し攻めあぐねる展開。9分には軍曹のクリアと菅野飛び出しのタイミングが合わず、レアンドロに間に入り込まれシュートを放たれます。これはバー上に外れましたが危ない展開。

ここから徐々に山形がペースを握り始めます。当然起点は臼井、佐々木の右サイドのコンビネーション。しかし横浜もそれをいなした後のなかじのオーバーラップからのクロスをカズが後ろに戻し走りこんだうっちーシュート、しかしボテボテでGKキャッチ。
17分にはまたも菅野がCKのこぼれ球をファーで頭で押し込まれかけますが、ネ申セーブ。

20分にはカズに代えて北村がFWに入ります。今日はカズはPKのみが見せ場か。ボールを求めてサイドに流れるプレーが多く、中でボールを持っても囲い込まれてつぶされることが多かったですね。
そして24分にはまたも菅野のネ申セーブ。左サイドから財前が中へ持ち込んでフリーでシュートを放ちますが、これを果敢に飛び出しセーブ。これで3点を防ぎました。

28分には逆に智吉の右クロスに相手がきれいにあわせオウンゴールか?というところでしたが、ポストに当たり跳ね返りも決めきれず。
31分には吉武に代えてルイス・アウグスト。とかく中へ絞る癖のあるルイスに臼井、佐々木とのマッチアップは無理と思ったら、高木監督もやはり同じ思いだったらしく、ルイスはトップに入り北村が左へ回ります。


しかし35分からは再三臼井、佐々木のコンビに右サイドをかき回されますが、鄭のヒールでのクリアやなかじの身体を張ったプレーで跳ね返します。
37分には中央での城のキープを相手に奪われ根本が中へ持ち込んでミドルシュート。これは左へ大きく外れます。

逆に39分右サイドの攻防から智吉が右深くからクロス、これを城がキープから効き足に持ち替えてシュート。これは時間がかかりすぎクリアされます。

41分にすでに警告をもらっている。鄭に代えて早川がイン。しかしこれは采配ミス。42分には山形・本橋に代えて、原。本橋は交代直後の内山の交代で不本意な交代でした。さてその采配ミス。早川は交代早々、クリア仕切れなかったボールを相手に奪われ右サイドを突破されます。水際でクリアしましたが、相変わらず安定して不安定なプレーを披露。

さてなんとか勝利が見えてきた横浜は46分佐々木のカウンターからの突破に対しなかじがオブストラクションでイエロー。これはプロフェッショナルファールでしたが、その後のプレーでボールを蹴ってしまった軍曹に対する遅延でのイエローは余計でしたね。

横浜最後の見せ場は47分うっちーからのパスをアウグストが真ん中まで持ち込んで利き足左足でシュートしますが、これはGKキャッチ。
このまま1-0で横浜がシーズン初勝利を挙げました。

横浜は本当に数的優位が苦手です。なんとかPKの1点を守りきりましたが、次節札幌戦に向け、まだまだ課題は多いと思います。特にFWの得点力ですね。

さて採点です。

  • 菅野 7.5:3点防いだネ申セーブは、まさに真骨頂。
  • 智吉 6.5:再三いい突破を見せた。判断の遅さは課題。
  • 軍曹 6.5:獅子奮迅の働き。どフリーのシュートを外したのはご愛嬌。
  • 鄭 6.0:不安定なプレーもあったが水際で身体を張った。
  • なかじ 6.0:臼井、佐々木に再三突破許すも及第点。
  • うっちー 6.5:山口、智吉とのコンビネーションで再三チャンスを作る。
  • ヤマさん 6.0:できはよかったが細かいパスミスもあった。
  • 吉野 6.0:バランサーに徹した。前に出る動きがもう少し欲しかった。
  • ツヨ 6.5:再三突破を見せた。やはり左サイドが主戦場。
  • カズ 5.5:見せ場はPKのみ。サイドに流れるプレーが多く、ターゲットにならなかった。
  • 城 5.5:唯一のターゲットとしてタメは作ったがチャンスは確実に決めたい。
  • きたむー 6.0:FW、左SHで無難にプレー。
  • ルイス 5.5:中央での起用は正解。しかし最後のチャンスは決めたい。
  • 早川 5.0:安定して不安定。
  • 監督高木 6.5:的確な選手交代。しかし早川への交代は疑問。

マンオブザマッチは当然菅野ですが、期待通りに消えてしまった内山と、流す傾向のジャッジながら、若干ホームよりの判定をしてくれた松尾主審にも影のMOMを。山形は未勝利が信じられないポテンシャルでした。決定力不足と菅野のネ申セーブがなければ、どう転んでいたか分からない試合でした。

From Media

ちなみに川崎・茂原の女性宅侵入での逮捕にはびっくり。なぜ面識のない女性宅に、五輪代表候補が不法侵入?とか、なんで警察はあらかじめ茂原の指紋を入手していたんだろう?とかはてながいっぱいですね。

あと、土屋慶一選手の筋肉日記2006☆ドイツ編に大友の近影が!
なんだか、異国の地で日本人離れした風貌に磨きがかかってるような…。がんばってネ!