ワールドカップ 9日目(2)
チェコ 0-2 ガーナ
初出場のガーナと、FIFAランキング2位チェコとの一戦は、予想だにしない大波乱となりました。
ガーナはDFの核クフォーをはじめ主力3人を代え、対するチェコもコラーを怪我で欠いた試合は、開始早々大きく動きます。
CKのこぼれから右からアーリークロスが上がりこれをギャンが真ん中で綺麗にトラップし、チェフの左脇を抜いて先制ゴール。DFの隙間をついたようなゴールでしたが、チェフらしくないセービングでしたね。
これで先制したガーナは慎重なボールポゼッションでボールを保持しながら、チェコの2列目3列目の飛び出しをケア、1-0で前半を終えます。
後半ガラセクを変えて勝負に来ます。
1分チェコはネドヴェドがアーリークロスに飛び込み同点に追いついたかのように見えますが、これはオフサイド。
なかなか得点が奪えない中、ロクベンツが累積2枚目の警告を受けます。ロクベンツは次節イタリア戦出場停止です。コラー、バロシュがいない中チェコにとって非常に痛いターゲットの欠場。あとはハインツとMF登録のスタイナーしFWがいないと思ったら、さっそくそのスタイナーを出場させます。スタイナーは早速右に流れてすばらしいクロスをロシツキに供給し、ロシツキはこれをスルーしますがファーのプラシールが決めきれない。
すると19分、ミドルシュートのこぼれをアモアが詰めるところを後ろからウイファルシが足をかけてPK、ウイファルシは一発レッド。しかしなんとこのPK、右ポストに当たって跳ね返り、そのこぼれもチェフがキャッチし得点ならず。
これで息を吹き返すように思われたチェコですが、10人での戦いが予想以上にDFを消耗させ、37分ポゼッションから数的不利をつかれて右へ展開、中のアッピアから再び右のギャン、ギャンのワンタッチのクロスをこれも1タッチでムンタリが振りぬき、チェフもどうすることもなくこれで2-0と2点差をつけ、これでチェコは力尽きます。
ロクベンツが次節出れない中、決めるべき試合で決めきれず、チェコは次節イタリア戦、対するガーナはいい雰囲気でUSA戦に臨みます。
イタリア 1-1 USA
互角の展開から22分右サイドからのピルロのFKを中へ飛び込んでジラルディーノが押し込んで先制。
しかし27分にはUSAもFK右から得点。というか誰も合わせられずにファーに飛んだボールをクリアしようとしたザカッルドが空振りし軸足に当たったボールがそのままゴールインして同点に。
前半途中からゲームは荒れ模様に。その直後のプレーでデ・ロッシが肘打ちに見えない巧妙な肘打ちも、レフェリーが目の前で見ていたためにばればれで一発レッド。11人対10人に
しかし前半終了直前、マストロエニが微妙な判定ながら足にタックルにいったとして一発レッド。これで10人対10人に
さらに後半に入りすぐ、これは一目瞭然USA・ポープがバックチャージで2枚目のイエローで退場。イタリアが今度は10人対9人で数的優位を得ます。
しかしUSAは組織だったディフェンスで守りきり、このまま1-1で終了
さて1試合を残して、グループEは大混戦。まだ全チームに決勝トーナメント進出のチャンスがあります。
順位 | チーム | 勝点 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | イタリア | 4 | 1 | 1 | 0 | 3 | 1 | +2 |
2 | チェコ | 3 | 1 | 0 | 1 | 3 | 2 | +1 |
3 | ガーナ | 3 | 1 | 0 | 1 | 2 | 2 | 0 |
4 | USA | 1 | 0 | 1 | 1 | 1 | 4 | -3 |
- イタリア●チェコ○、ガーナ○USA●=チェコ、ガーナ(得失点差の争い)
- イタリア●チェコ○、ガーナ△USA△=チェコ、イタリア(ガーナとの直接対決)
- イタリア●チェコ○、ガーナ●USA○=チェコ、イタリアorUSA(得失点差5を跳ね返す大勝or大敗が必須)
うちの最終戦の争いにも影響を及ぼすグループE最終戦はブラジル戦の直前です。イタリアは引き分ければOK、チェコは引き分けでもガーナが負ければOK、ガーナは、勝てば文句なし引き分けでもチェコが負ければOK、USAは勝利してかつチェコが敗れるか、イタリアがチェコに大敗かつUSAが大勝してトータルで得失点差5を逆転できなければだめです。
すげぇ。