Strangefolk-Kula Shaker

「ストレンジフォーク」 クーラ・シェイカー
ストレンジフォーク
EICP-764 アルバム
2007.6.27 \2,520(税込)

新生クーラ・シェイカーがついに放つ最新3rdアルバム
1.OUT ON THE HIGHWAY
2.SECOND SIGHT
3.DIE FOR LOVE
4.GREAT DICTATOR (OF THE FREE WORLD)
5.STRANGEFOLK
6.SONG OF LOVE/NARAYANA
7.SHADOWLANDS
8.FOOL THAT I AM
9.HURRICANE SEASON
10.OL' JACK TAR
11.6FT DOWN BLUES
12.DR KITT
13.SUPER CB OPERATOR
14.WANNABE FAMOUS
15.PERSEPHONE

昨年iTunes限定で復活ミニアルバムをリリース(その後日本のみでCDもリリース)、先月2枚目のミニアルバムをリリースしていたクーラ・シェイカーの復活第一弾フルアルバム。昨日アマゾンから届きました。

「Govinda」のライブバージョンを収録するなど、クーラっぽさを色濃く出した復活ミニ、まるでクーラがJeevas(voクリスピアンがクーラ解散後はじめたバンド)をカバーしているようなカントリーっぽさあふれるラジオチューン満載の2ndミニ。
クーラを名乗るからにはインドっぽさを捨ててほしくはないと思いつつ、2ndミニの方向性に不安を持ちつつプレイヤーにCDを入れました。

  • 2ndミニにアコースティックバージョンが収録された1曲目は、ちょっとルードだけどやっぱりポップ。
  • 2曲目は旧クーラの2枚目、「ペザンツ、ピッグス&アストロノウツ」に共通するイエスっぽさを内包したコーラス自慢なナイスチューン。UKではこれがリードトラックらしいです。納得。
  • イントロのオルガンがエッチでねばっこい3曲目。
  • 日本でのリードトラックであり、すでにアルバムに収められること3回目の4曲目は、2ndミニとはまた違うバージョンで復活ミニに近いバージョン。
  • アルバムタイトルにもなった5曲目はちょっとインドっぽい小品。
  • 6曲目がもっとも端的に今のクーラを表した曲でしょう。基本ポップでインドは可能な限り隠してありますがマントラのパートもあり、さらにプロディジーのリアム・ハウレットとの競演です。
  • ドラマチックで静かな7曲目はなかなかの佳作。ベースの音がGSっぽいです。
  • 8曲目も美しい曲調ですが、オルガンがすてき。
  • 9曲目はなんと5拍子の曲。ここでジャズっすか?
  • 10曲目はオルガンが印象的な甘いチューン。ここでもドラムにワイヤースティックを用いるというジャズ的なアプローチ。この曲好きです。
  • 11曲目はハードなブルーズ。
  • 12曲目はハープが印象的なこれもどことなくGSっぽい音。
  • ボーナストラック。イントロの出だしが、ロバート・ランドルフかと思った13曲目は超ポップな歪んだオルガンが印象的。
  • これもボーナストラック。ここでカントリーか、という14曲目。ポップ。そんなにフェイマスになりたいのか?
  • 15曲目もタッチを押さえた60'sっぽいベースが印象的ですが、ポールのビートルズっぽいです。

総合して、昔のクーラの面影はこれでもかというほど薄いアルバムです。
これがこれからのクーラなんでしょう。

U2をはじめとして変わり続けるのがバンドの宿命。ぼくらはそんな彼らに結局着いていってしまうのでしょうね。

良いアルバムだと思いますが、これでクーラを知ったファンが昔のクーラを聴いたら一体どう思うんだろう?
次は是非もう少しインドっぽく上品ないかにもなクーラを聴かせてほしいですね。