日本代表1-0チュニジア代表@チュニス

「黄金の4人」を並べたジーコの中盤はいつものごとく機能せず、前半は小野、稲本のセントラルMFがDFラインに吸収され、6バックの様相を呈します。
後半に入っても、1プレイ1プレイでは1それぞれにさすがのプレーを見せるものの、中田、中村のサイドMFが絶不調で全くゲームが組み立てられません。
唯一の得点となった前半39分の柳沢のゴールも、DFラインからのフィードに柳沢が鋭く抜け出した結果であって、中盤省略がたまたま図に乗っただけです。
収穫というのは
1. 加地がスタメンで行けるめどが立った。
2. FWが得点できた。
の2点。GK楢崎は、残念ながら急造バックラインとのコミュニケーションに課題を残しました。アツは攻撃に突っ走る加地のバランス役に徹したため、ウリの攻撃参加があまり見れなかったのが残念ですが、バランスと安定感ではアレックスよりも数段上です。山田、加地どちらが右サイドに入ってもアツの方が収まりがいいような気がします。ルーマニア戦でも見てみたいですね。

DFでは茂庭はフェイスガード及び鼻が気になっていたようで、そんなコンディションの選手を使う監督の気が知れません。中澤は茂庭とのバランスに終始して、攻撃参加が見られなかったのが残念ですが、悪くなかったです。
そして加地。想像以上の出来でしたね。特にほとんど1点ものだったオーバーラップは最高でした。ルーマニア戦でも山田のでき次第では、スタメンでしょう。

MFでは、稲本、小野の中央は前半はDFラインに埋没し、後半は少し上がり目になったもののかぶりまくりでパスの出してとしては及第点以下です。やはりどちらかとヤットという組み合わせが妥当なところじゃないでしょうか。
中田、中村は今日は本当に調子が悪かったですね。キープの場面でも簡単に相手にボールを取られたりしてどうしたの?という感じです。

FWでは、鈴木がフル出場でしたが、良くも悪くも彼らしいプレーに徹したでしょうか?柳沢は鋭い飛び出しから見事ゴールを産みましたが、例えば中に鈴木がいたらきっと鈴木にパスしてたんでしょうね。そういう意味で彼らしいプレーでしたが、何しろゴールしたんですから、次もスタメンで。
藤田はトップで使う選手じゃないと思うので、あれは監督のミスだと思います。やはり中継でも言ってたとおり4-5-1の真ん中か左で使うべきでしょう。

そしてジーコ監督。忙しいシーズン中に欧州から集めといて2人しか代えないとはどういうことでしょう?といつも言っていることを繰り返してみます。見極めなら、広山、永田、山田卓を使わない手はなかったと思います。

ということで、勝ちはしましたが収穫は2つです。