そもそもの始まりは先週の日曜日、11月30日の22時頃。妻が手元にあるはずの30cmほどの毛糸が無いことに気づきました。飼い猫のぴょんきち(チンチラ雌4歳)がぺろぺろしていたので、さては飲み込んだと思って、吐かせようと試みましたが、飲み込んでしまったようで、吐きません。さっそく、かかりつけのH1動物病院に電話してどうすればいいか訪ねたところ、オキシドールを飲ませなさいとのことでしたが、うちにはオキシドールなど無く、H1動物病院に連れて行き、さっそくオキシドールの薄め液を飲ませてもらいました。
ところが緊張のせいか、吐かなかったため、20分ほどおいてもう1本オキシドールを飲ませましたが、それでも吐かないため、家に帰れば緊張も解けて吐くのではないかと言うことで一度つれて帰りました。

そのとおりで23時頃に一度吐き出して、その中には毛糸も混じっていたのでこれで一安心と、そのあと1,3,5時頃にまた吐いたのですが、それはオキシドールを2本も飲んだからとそんなに気にしていませんでした。ただし、3時の嘔吐から吐瀉物の中に血が混じり始め、ぼくが出かける直前の9時には血とよだれだけの吐瀉物になっていたため、ふたたびH1動物病院に連れて行き、12/1(月)は夕刻までH1動物病院に預けて、点滴を打ってもらいました。
のちに見ていただいたH2動物病院のお話では、毛糸を吐いた時点で胃壁なり十二指腸、食道のどこかが傷ついて、そこから細菌に感染したのではないか、とのお話でした。

その翌日もあまり調子は上がらず、目の力もなくなってぐったりと寝転がるだけになってきたため、血液検査もお願いして12/2(火)と12/3(水)の2日間はH1動物病院に入院して注射と点滴をお願いしました。
状況はあまり好転せず、体温も高いし、ご飯も全く食べず、貧血と脱水を起こしている状況でしたが、H1動物病院の見立ては、あまり食べないから元気が出ないので、家に連れ帰れば良くなるでしょうというもの。

木曜日に引き取りに行きましたが、相変わらず1日に1度は嘔吐し、元気もないので、H2動物病院に連れて行ったところ、それは治療方針を再検討しないとダメだといわれて、金曜日の夕方にぴょんきちを連れてH2動物病院に連れて行きました。

そこでまず疑われたのが腹膜炎を起こしているのは確実だろうと言うことと、吐ききれなかった毛糸が腸内で腸壁に癒着しているかも、とのことでした。
血液検査の結果を待って、12/6(土)の深夜に開腹手術をしてもらいました。
手術の直前面会するとそれまでまた処置されるのかとぶーたれていたぴょんの顔がパッと輝いて、「ねぇ、ヤット迎えに来てくれたの?帰ろう」といっていました。かわいそうですが、がんばれと念じました。
22時から手術を始め、終了したのは夜中の2時。
その結果、腹水は全て除去して腹膜炎の方は対策できたけど、肝心の毛糸は見つからず、その代わり小腸の9割が壊死していたとのことです。ただし、小腸を切除し得てしまうと、その後の栄養補給にも差し障りがあり、まだ小腸の血流はあるので、腹水が圧迫していない状態でどれくらい小腸が復活するか、投薬で様子を見ようと言うことになりました。

昨日の夜も面会に行きましたが、貧血がひどいのかぜいぜいと苦しそうに息をしていましたが、包帯だらけの身体でこちらによろよろと歩いてきて「連れて帰って」と訴えました。
その後、貧血がひどいと言うことで昨晩輸血をしてもらったところ、今朝妻が面会に行くと表情に生気も戻り、元気に見えたとのことです。

一応最悪の事態は脱したのかもしれませんが、小腸の機能が回復してくれないと今後の生活にも支障があるでしょう。一生懸命見守りながらぴょんきちの生命力に期待するしかありません。

H2病院に聞いてみなければ今ぴょんきちがどうなっていたかも分かりません。H1病院の処置が間違っていたとも思わないのですが、症状が好転しなければ他の症例を疑ってみるなどの対応をしてくれても良かったのではないか、と思います。

今はぴょんのことで手一杯ですが、元気になったら、H1病院には言いたいことはたくさんありますね。

とにかく、がんばれぴょんきち!