冬が来ればこの歌を思い出します。
1995年の冬、名古屋出身のバンド「ザ・フラワー・カンパニーズ」がリリースした「冬のにおい」。
クリスマスがあって、スキーが出来て、これでサッカーもあれば言うことなしだけど、出会いもたくさんあって、暖かい場所が本当に幸せに思えて、朝仕事に出かける時の外の風に触れ思わずクビをすくめながらも、りんとした空気に思わず引き締まる気と身体。
まさに何か少し起こりそうな気がする、ぼくも冬のにおいが大好きですね。

冬のにおい byフラカン

曲がり角 音を立て吹き溜まり
枯れ草が 折れるまで首を振り
熱しすぎたストーブの上に湯気の川
部屋の中じゃ鼻をたらしてるダメな奴

町中が寝静まるふりをして
密かに何か 密かに何か 想い焦がれてる

冬のにおい 冬のにおい 冬のにおいが好き
えりを立てて 肩をすぼめ 歩く感じが好き

それぞれが それぞれでいれそうな
見せかけの熱さにごまかされず
嘘くさく ベタベタと 寄り添うこともなく
そこら中の 能天気ばかが身を隠す

やれそうで やりきれぬ毎日に
うなずきながら うなずきながら 地団駄踏んでる

冬のにおい 冬のにおい 冬のにおいが好き
えりを立てて 肩をすぼめ 歩く感じが好き
冬のにおい 冬のにおい 冬のにおいが好き
誰もかれも ため込んでる 冷えた感じが好き

猫が鳴き 犬が吠え 僕が笑う
鉛筆を指に刺し 僕が笑う
交差点の真ん中で 僕が笑う
明日はもっと 明日はもっと 冷え込みそうだぜ

冬のにおい 冬のにおい 冬のにおいが好き
えりを立てて 肩をすぼめ 歩く感じが好き
冬のにおい 冬のにおい 冬のにおいが好き
誰もかれも ため込んでる 冷えた感じが好き
破れそうで 破れない 曇り空が好き
何か少し 起こりそうな 冬の匂いが好き