J2第33節 横浜FC vs モンテディオ山形@三ツ沢

tatsumine2004-09-12

第三クール終了。第三クールは1勝3敗7分、最後は3試合連続スコアレスドロー、11試合で7得点10失点。33試合終わって6勝19分8敗、30得点34失点で8位です。その第三クール最終節も、しっかり守るけれども絶望的なまでに強力な拒点力をもつと言うデータどおりの試合になってしまいました。そして、積極的に3枚の交代カードを切った山形に比べて、戦術的な交代が全くなかった監督力の低さも露呈した試合でした。

横浜FC 0(0−0)0 山形
警告

  • 横浜 大友(32分)、山尾(66分)、臼井(78分)
  • 山形 レオナルド(73分)

出場選手

  • 横浜 GK菅野、DF早川、トゥイード、山尾、杉本、MF臼井、内田、小野信、大友、FW北村、城(78分 眞中靖)。サブGK小山、DF河野、小野智、MF吉武
  • 山形 GK桜井、DF太田(78分 川崎)、小林、レオナルド、内山、MF星(85分 梅田)、秋葉、迫井、宮沢、FW大島、松田(62分 林)。サブGK阿江、DF古川

入場者数 3,315人

写真は→コチラ

たかひろさんにメインスタンドのS自由席を恵んでもらって今日は93年のダービー以来11年ぶりにメインスタンドで観戦。メイン入り口から入るとそのあまりにスタジアムらしい風景にやや感動。バックスタンドとは大違いだ。しかも見易いし。ただしビール呑み的には売り子さんが近づいてきてくれにくいのでちと不満。途中売り子の女の子に「あれ?いつもこっち側でしたっけ?」と指摘されてしまいました。顔を覚えられていました。いつもはバックにいますから是非売りに来てください>売り子さん

今日は、マシュー、中島が2試合出場停止と言うことで代わりに小野信義ボランチ、杉本が左サイドバック、臼井が左ウィングに入り、右に大友、トップに北村という、ここしばらくないメンバー変動。試合前のショップ店員メイン側は重田と11番。
対する山形も戻ってきた松田、ここしばらくは右サイドバックで使われてきた迫井をボランチ起用。
そして主審は国際審判、昨年度Jリーグ最優秀審判の上川徹!先に言ってしまえば、J1のほうではいろいろ言われている上川氏ですが、池田を代表とするJ2レベル主審とはやはりレベルが違いました。今日はバックスタンド副審以外には不満なし。

ゲームは序盤から横浜FCペース、試合後に山形・鈴木監督も言ったとおり後半などは一方的に攻め続ける展開でしたが、いつもの高い拒点力を見せ付けます。
前半序盤15分くらいまではサイドに球がつながらずもたもたした印象でしたが、徐々に落ち着いてくると、臼井、大友が鋭い突破を見せ、今までの対戦で散々崩されてきた星の右サイドを封じます。左サイドは杉本がやはり守備面で不安定でポジショニング的にも大変中途半端な位置にいたりと怖かったので、臼井が圧倒してくれたのは助かりました。後半に入ると杉本も安定したし。
さらに真ん中ではここまで日本人最多得点の大島をトゥイード、山尾がしっかりとケアして全く怖さを感じさせない。つまりディフェンス面では完全に相手を封じていたわけで、すると後はウチの拒点力を打ち破るプレーが必要なんですが、それがありません。

菅野は今日は11分カウンターからの大島との1対1、41分DF小林の最終ラインからのドリブルを誰も止めきれなかった1対1等いつものとおり冷静にかつ的確な飛び出しで防ぎます。
さて、最後の20mまではすばらしいうちの攻撃陣、17分には信義から浮き球が真ん中の城の頭へ。しかしシュートはゴール右に外れます。うちはボールを奪ってもその後のプレーが信義のところでスローダウンする印象。26分左サイドからの良いクロスは北村、城が2人ともスルー。27分城のヒールから右サイドの内田へ、中へ切れ込んだウッチーのシュートは左へ外れます。さらに29分、中に入った大友の右サイドの内田へ、内田のクロスを城がヘディングシュート、しかしキーパーが右手1本でセーブ。最後はキーパーのファインプレーでしたがこれでもかと言うくらいに攻めるうちの攻撃陣は最後の最後でいつもどおり決められない。そのままどうにかならんもんかねと言う感じで前半が終了。

後半お邪魔したゴール裏でもやはり、あそこまで良い内容で決められないゲームに戸惑いが。

後半は前半どころじゃないうちの攻勢が続きます。
6分左サイドを駆け上がり内に切れ込んだ臼井がシュート放とうとしたところで軸足を払われゴールどまん前でフリーキック、しかし内田のFKは上ずってしまい、クロスバーの上。その後杉本もだいぶ落ち着いてきてオーバーラップを見せ始めました。
16分右サイドの攻防から北村が真ん中の城へセンタリングもシュート打ち切れず
17分右サイド抜け出した城、クロス上げるが内田がシュートをふかしてしまう。
と、ウチの攻勢を何とかしたい山形はすばやく動いて松田から林へ交代。効いたとは言いがたい交代でしたが、こういった積極的な姿勢が今のポジションをキープ出来ている要因でしょう。

22分にはペナルティエリアすぐ外で山尾がチャージを取られてイエロー。しかしポイントはホントはペナルティエリア内だったと思うので、PKを取られずこれはラッキーでした。これを無事に切り抜けた横浜はさらに攻勢。そして29分左サイドから城へピンポイントのクロス上げたところで城が倒されてPK。しかし城が傷んでしまい、そのPKを蹴るのが小野信義(普段の優先順位はマシュー、城だがマシュー不在、城怪我のためやむなし)。ざわつくスタンドの不安が伝播するかのようにPKは山形の桜井にセーブされてしまいます。PKは水物。直前のプレーでPKを与えずに済んでいるわけですからここは仕方がなかったと思います。しかしここがゲームの転換点。
PKを外してからの信義はプレーに全く精彩を欠き、ルーズボールを相手とお見合いしたり、パスミスを連続、体を張って奪いに行かなければ行けない場面で体を引いたりとひどいプレーを連発します。しかしリティは動きません。ここで吉武かトモキチを入れてボールを落ち着かせるという戦術的な交代をしていれば分かりませんでした。
結局交代は35分の怪我の城に代えて靖夫のみ。その靖夫は39分臼井からボールを受け左サイドからシュートを放ちますが、左へ外します。その後も波状攻撃からシュートを何回も放つが決まらず、ついに3戦連続スコアレスドローで、試合終了。

今日は、決めきれない攻撃陣に加えて、PK失敗をその後もずっと引きずった小野信義、そしてその状態を放置しなんら対応を打たなかったリティが戦犯です。そういった視点で監督記者会見を読むと怒り倍増です。
試合終了後ゴール裏からは大ブーイング。けっしてTIFOSIだけではない大音声は、サポの内容よりも1点を求める心の叫びだと思います。選手はブーイングに対して不本意なものを感じたかもしれないけれども、前線の選手は決めてナンボ。3戦連続無得点ではブーイングはやむをえないと思います。ぼくも選手を拍手で迎えることは出来ませんでした。今季2回目です。

さて採点

GK菅野6.5(ファインセーブ連発)、DF早川5.0(今日もパスミス多し)、トゥイード6.0、山尾6.0、杉本5.5(後半はよくなった)、MF臼井6.5、内田5.5(セットプレーに自信を失っている。プレーそのものは良いだけに残念)、小野信3.5(PK失敗はともかくその後ずっとそれを引きずったお粗末なプレーは最低。)、大友6.0(攻撃面はよかったが、ディフェンスで裏をとられることが多かった)、FW北村5.5(積極的に前に張ったのはよかったが、点を決めてほしい)、城5.5(幅広くポジションチェンジしてチャンスを作ったが自ら決める気持ちが弱かった。次節は無理かな?)眞中靖5.5(途中出場ながら目立てなかった。)リティ3.5(無策)

ところで次節福岡戦、臼井、マシュー、山尾、中島が出場停止で、城も微妙です。_| ̄|○
てことはセンターバック、左サイド、ボランチ、左サイド、FWがいないわけですが、きっとリティはCB河野、LSB杉本、DH信義、LSH北村、FW靖夫、大久保辺りを起用してくるでしょうが、ちょっと信義はもう勘弁と言う感じです。するとどうするか、CB河野、LSBトモキチ、DH杉本、LSH北村、FW久保田、吉武でどうでしょう?

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