J2第35節 京都パープルサンガ vs 横浜FC@西京極

23日に行われたアウェイ京都戦。明日は早くも札幌戦@夢の島だというのにTV放映をやっと見終わりました。

京都 1(0-0)1 横浜FC

  • 得点
    • 京都 熱田(46分)
    • 横浜 ハッスルジョー(80分)
  • 警告
    • 京都 中払(77分)
    • 横浜 城(26分)、中島(89分)、菅野(89分)
  • 出場選手
    • 京都 GK平井、DF鈴木和、手島、鈴木悟、MF斉藤、石丸、冨田、レアンドロ(58分 美尾)、熱田(65分 中払)、FW黒部、崔(73分 原)。サブGK西村、DF萩村
    • 横浜 GK菅野、DF早川、トゥイード、山尾(75分 マシュー)、杉本、MF大友(65分 吉武)、内田、小野信(75分 中島)、臼井、FW北村、ハッスルジョー。サブGK小山、DF河野
  • 14:00キックオフ、入場者数:7,615人、主審:小川直

試合はお互いの長所(サイドの横浜、黒部、崔のポストの京都)をお互いに消すように展開した前半から、後半早々に京都が先制します。しかし前がかりになる横浜に対して、動きのよかった攻撃的な選手を代えてしまった京都が息切れ、横浜に追いつかれてしまったという結果になりました。

京都は前節後半システムチェンジで結果を出した3-5-2ですが、左サイドに美尾が入らず、初出場のレアンドロ。横浜は中島、マシュー、山尾、臼井が出場停止明けですが、前節勝利した福岡戦の流れを尊重して左サイドの吉武を臼井に、CB河野を山尾に戻したのみでマシューと中島はサブからのスタート。

序盤からうちの右サイドでは良いプレーの報酬です。大友がルーズボールを奪い右サイド攻め込むが、レアンドロに奪われ、対する京都も、右サイド冨田からのサイドチェンジをレアンドロが内へ切れ込もうとし、早川がきわどいディフェンス、とこの2人が見ていて楽しいやりあい。この2人のマッチアップはこの試合のハイライトでもありました。

サイドが効かない分、内田から城へのくさびのパスというのが多くなったわけですが、トゥイードも序盤から積極的に前に上がりヘディングシュートを放ちます。
対する京都も崔がワントゥーを意識して抜け出そうとしたり、サイドに流れてボールをキープしたりしますが、黒部がよくありません。

11分内の時間帯が続く中で、杉本から大友へのサイドチェンジ、さらに大友のクロスは中に詰めた臼井へ、しかし惜しくも合わずDFがクリアでCK。そのCKをニアでそらしさらにトゥイード中からファーでフリーで待つ城へ。城のヘディングはGKが手1本で防がれます。

しかしそんな中でも相変わらず早川の不用意なプレーがあったりするのがご愛嬌。23分オーバーラップしたのはよいがボールの出しどころを失い、結局京都・斉藤がインターセプト、真ん中の崔にシュートされるが菅野がキャッチ。29分臼井からのサイドチェンジを受けたもののもたついているうちに黒部にインターセプトされ、崔がそのボールを受けとってDFの間を抜けるがシュートは左へと決定的なチャンスを献上。

しかし、25分信義のクリアボールを大友が右サイドでキープして前の北村へ。右サイド駆け上がり深いところから折り返したボールを左から臼井がシュート。しかしこのシュートは逆回転がかかり北村へのクロスとなり、結局オフサイド。惜しいシーンでした。

前半終盤は両者ポストにボールが収まるようになってきましたが、決め切れません。33分京都に右サイドからふわっとしたボールをDFラインの間へ送られるもトゥイードがヘディングでクリア。42分には横浜がパワープレー。左サイド臼井から左の北村がさらにくさびを受け取るが最後シュートまで行かず。ロスタイムにはFKからのカウンターで京都・斉藤からのスルーが真ん中へ。黒部がDFの間に入り込み山尾を振り切ってシュート放つがボールはサイドネット。でそのまま0-0で前半終了。

そのシュートの印象が残るような感じで後半開始直後の46分、京都左サイド・レアンドロがハーフウェイでボールを奪い左を駆け上がる崔へ。早川を振り切った崔の折り返しが黒部にトゥイード、山尾のマークが集中してしまい、さらに杉本の中への寄せが遅れた隙に熱田が後ろから高いヘディングで菅野の上を抜けて先制されてしまいます。この瞬間だけは中島の不在が悔やまれました。

失点直後から横浜は軍曹作戦発令で前がかりになりますが、カウンターを食らい危ないシーンが。信義が相手にボールを奪われてカウンターで崔がまたもサイドを駆け上がりシュート、しかしスゲがキャッチ。たてつづけに、レアンドロのロングクリアに反応した早川のクリアミスを崔が寄せて中央へ、しかし冨田のシュートはあわず。さらに右サイドから京都のCKを黒部が競り勝ったヘディングはクロスバーの上とウチが攻められる時間が続きました。

しかし57分、レアンドロに代わって美尾を投入したことで、横浜は臼井と大友がポジションチェンジ。これで流れが横浜に傾きます。59分、右サイドから信義のクロスが城へ、城と北村がクロスしてDFのマークがずれたところでシュート放つもGKキャッチ。北村キープから大友が奥深く切り込みクロスを上げるも城に惜しくも合わずキーパーキャッチ。65分信義からくさびの城へ。シュートは阻まれます、信義のカバーリングもなかなかよかったですが、球捌きがイマイチで残念でした。

ウチに傾いた流れを引き寄せるべく京都は65分には熱田から中払に交代。横浜も大友から吉武にチェンジし、しばらくは中払の投入で中盤にリズムの戻った京都がゲームを支配します。68分右サイド冨田のクロスを崔がボレー、71分右サイドスローインを黒部が掻っ攫って右サイドでキープするもフォローなく抱え込む形に、それを奪おうとする山尾、トゥイードのプレーに黒部切れるもノーファール。中盤でボールを支配されても黒部の内容がよくないため、事なきを得ます。黒部は苛立ちを見せてましたね。

さらに73分よかった崔に代えて原。DFが出来ないからかもしれませんが、これも前線でキープされることがなくなり助かる選手交代でした。横浜は75分信義に代えてなかじ、山尾に代えて、マシューを投入。最終ラインは早川、トゥイード、中島の広く張った3バック。
この布陣でボール支配率は再び横浜がリード。右サイドでボールを支配し続けた80分、なかじが倒されながらもあきらめずに中へ送り、そのこぼれを吉武が右に流す。さらに右に流したボールを内田がキープ、DFが全員内田をカバーに行ったところで中へ。なんと城、トゥイードがどフリーで結局城がヘディングで同点。
おそらく城が打てなくてもトゥイードが決めてたと思うほどのプレーでした。

さらに横浜は攻め立て、82分なかじが左から放り込んだボールをGK平井がはじきそれを城が折り返すが惜しくも合わせる選手がおらず。86分杉本のサイドチェンジを臼井がマシューとのパス交換から内田へ、内田からフリーの城へクロスがわたりますが、シュートはバーの上。しかしうちのせめはここまで。
あとは3分間のロスタイム終了までは美尾、原を起点として攻められ続けます。しかし菅野とDFラインが防ぎ続けます。
最後は、なかじが右サイド深くで相手を振り払ってしまってイエロー、さらに悪役ムード満点に菅野が遅延でイエローをもらったり(さらにゆっくり蹴りに行くところが多分京都サポも菅野が大嫌いになったことでしょう)しますが、そのまましのぎきり1-1の同点でタイムアップ。
地獄のアウェイ緒戦2試合を上位陣相手に1勝1分けで乗り切ったのは上々でしょう。次節は札幌戦です。着実に勝ち点3と行って夢の島初勝利を!

さて採点です。

菅野6.0(遅延のイエローは小憎らしいばかりです。今日も安定してました)、早川5.0(守備はともかく、不用意にボールを奪われすぎ)、トゥイード6.0、山尾6.0、杉本6.0、大友6.5(レアンドロとのマッチアップは見ごたえが合った)、内田6.0、信義5.5、臼井6.5、城6.5、北村6.0、吉武5.5、中島6.0、マシュー5.5

J'sGoalより

京都戦観戦記集

京都サポさん