J2 第36節 横浜FC vs コンサドーレ札幌@三ツ沢

横浜FC 1(1−0)1 札幌

  • 得点
    • 横浜 山尾(38分)
    • 札幌 田畑(88分)
  • 警告
    • 横浜 早川(39分)、中島(57分)
    • 札幌 曽田(34分)、市村(35分)
  • 入場者数:2,403人
  • 出場選手
    • 横浜 GK菅野、DF早川(HT 大友)、トゥイード、山尾、杉本、MF臼井、内田、小野信 、中島(66分 マシュー)、FW北村、城(86分 吉武)。サブ GK小山、FW大友
    • 札幌 GK藤ヶ谷、DF西澤、曽田、西嶋、MF市村、田畑、権東、和波、上里(89分 鈴木)、FW相川(64分 堀井)、清野。サブ GK阿部、DF佐藤、FW斉川

結論から言えば、分けるべくして分けた、もしくはよく引き分けられた試合でしょう。横浜FCはとても内容が悪かったです。試合終了後一部サポが菅野を野次りしれに菅野が反応しているようなシーンがありましたが、個人を責められる内容ではなく、また、個人個人としてはなかなか内容が良い選手もいただけに、この期に及んでコミュニケーション不足と敗因を挙げてしまうのはとても情けないものがあります。

そう、今日の敗因はコミュニケーション不足です。試合序盤からそれは表れてましたね。試合開始早々にハーフウェイラインで得たFKに対し、ポイントから離れていた信義はプレーを急ごうとし、ポイントにいた城はゆっくりとはじめようとして交錯しました。

前半序盤から中盤真ん中はスカスカで札幌のユニしか見えないため、ルーズボールは札幌がしっかりキープ。なかじ、臼井の両サイドはなんとかサイドから中へ切り込んで状況を打破しようとしますが、敵陣に入ってからの中盤でなく、ハーフウェイライン辺りでのプレスが今日はとても弱かったのです。

たいして札幌は西澤、曽田、西嶋のDFラインが常時ハーフウェイライン周辺という非常に攻撃的なラインコントロールを敷いてコンパクトなゲームを仕掛けます。つまりシーズン序盤にウチがリーグを席巻したときのような戦いをされてしまったわけですね。シュート横浜の6に対して札幌の15が示すように今日はウチのゲームじゃなかったです。

さて試合の方ですが、今日はあまり語るべくシーンもなかったので飛ばし目にします。
さて序盤は横浜ペースで開始。
3分杉本の左からのクロスに城の飛び込み
3分北村のくさびから臼井のクロス、
5分中島のキープから真ん中の城、ミドルゾーンでシュート、
10分内田が右サイドでDFラインの裏を完璧に衝いて抜け出すが、自分で打ち切れず結局クロス、DFにクリアされる
14分ポジションチェンジした臼井からエリア内のなかじへ、パス交換の際オフサイドの判定が下る。
と攻め立てますが攻め切れずに終わると、前述した中盤の薄さが徐々に表れて20分過ぎからは札幌のペースで、うちはカウンターに終始することに。悪い状況をなんとか打破しようと軍曹大作戦が発令。

札幌も中盤でボールを支配するもののサイドの攻防ではウチが勝り、スローインの出しどころがなく35分には遅延で市村にイエローと、悪いながらに横浜がゲームをコントロールします。

そして37分カウンターから臼井が抜け出してマイナスのクロス、中に合わず右サイドからのCKを得ます。CKに飛び込んだのは山尾。苦しいゲームを先制し、盛り上がるゴール裏、3試合連続ハッスルも飛び出しました。

しかし39分つかみかけた流れを断ち切る早川の右サイド深くでのイエロー、早川は次節出場停止です。終盤はまたも札幌ペースで進み、43分には札幌のシュートを菅野が右腕1本でセーブするなどスゲにずいぶんと助けられました。

でハーフタイム早川に代えて大友投入、臼井がディフェンスに下がり、大友が前に。次節のシミュレーションかとは思いますが、目前のゲームで中盤でボールが支配できていないのにマシューを投入しないのには疑問が残りました。信義も良い状態だったし、内田の突破も捨てがたかったんでしょうが、ここはよりアグレッシブなプレスが必要なシーン、思い切って内田を外してもよかったと思います。
で、DFに下がった臼井はやはりDFに神経がいってしまうのか全く思い切りのよさが消えてしまいます。中に絞ることも多く大友がサイドをケアするシーンも増えますが、大友に守備を求めるのは酷というもの、何本か危ないクリアがありました。川崎戦に向けて課題が出来ました。

右サイドを守備に忙殺されることもあり、城、北村がサイドに流れることが増え、ますます真ん中がスカスカになります。ゲームは完全に札幌ペースに、柳下監督も19分相川に代わり堀井を投入するなど前がかりに。20分うちも遅ればせながらにナカジに代えてマシューイン、左に信義が入りますが、ペースを変えるに至りません。
22分には札幌の左サイドからのFKが壁を越えてゴールマウスへ、しかし菅野が右手1本でまたもファインセーブ。そのまま攻められつつも最後のところでウチが跳ね返すというはらはらするゲームが続き、ゲームは終盤へ。

41分には城に代えて吉武イン。城のポストよりも大事を取って吉武の突破を選んだ感じです。吉武はサイドに流れることが多く、大友が中に入り気味になりますが、チャンスをつかむことが出来ません。

まさかの同点弾は意外な形で決まってしまいました。43分バイタルゾーンが弛緩したところで、サポも含めて思いもしなかったミドルシュートを田畑が放ちゴールイン。土壇場で追いつかれてしまいました。
その後ロスタイムに入り吉武、北村が果敢にシュートを狙いましたが、結局タイムアップ。

今日はあまりにコミュニケーションが乏しいと感じられた試合です。
選手間、ベンチと選手、そして試合終了後のサポと選手。状態悪い中で引き分けに持ち込んだこともあり、そこまでサポが荒れる試合でもないと思います。ぼくは選手が引き上げる時は大友に「次は決めろ」と声をかけました。大友はしっかりとうなずいて手を上げました。今日うまく行かなかったことは、次。

さて採点です。

菅野6.5(ファインセーブ連発のスゲは責められない>野次ったヤツ)、早川4.0(不用意なファール、相変わらず不用意なパス)、トゥイード5.5(ちょっと柱になるシーンは多かった)、山尾6.0(得点シーンはよかったが、トゥイードとの間を通されることが再三)、杉本5.5(相手のサイドがイマイチだったからよかったけど、やはり前目かな?)、臼井5.5(前半は6.5、やはりSBは厳しい)、信義6.0(今日は落ち着いたプレーが多かった)、内田5.0(飛び出しはよかったが、中盤を落ち着けられなかった)、中島6.0(よかった)、城5.5(中盤に下がるならもう少しチェイシングをしっかりと)、北村6.0、大友5.5(臼井のフォローでDFに忙殺されたのは同情する。)、マシュー5.5、吉武5.5

J's Goalより

札幌戦観戦記集

札幌サポさん