J2第41節 横浜FC vs 大宮アルディージャ@三ツ沢

tatsumine2004-11-07

DFの核、トゥイードを怪我で、菅野を出場停止で欠いた横浜FCは、そのDF陣のミスから失点。その後はトニーニョを中心として最後をがっちりしめる大宮DFに完封されました。3試合連続無得点での敗戦で今日勝った仙台との勝ち点差が10となり8位以下が確定。9位水戸との勝ち点差は9のため、数字上は9位に落ちる可能性がまだあります。

横浜FC 0(0−1)1 大宮
14:00キックオフ 三ツ沢公園球技場 入場者数:6,109人

  • 得点
    • 大宮 バレー(17分)
  • 出場選手
    • 横浜 異次元GKファンタシスタ柴崎、DF小野智、早川、河野、中島(78分 FW大久保)、MF大友、マシュー、内田、小野信(67分 杉本)、臼井、FW北村(52分 城)。サブGK小山、MF吉武
    • 大宮 GK荒谷、DF西村(89分 DFいつの間に平岡)、トニーニョ、すっかり大宮の選手になりやがって奥野、冨田、MF金澤、マーカス、安藤正、久永、FWバレー(83分 DF斉藤)、森田(66分 FW横山)。サブGK安藤智、MF島田

写真は→コチラ

出場停止の菅野、怪我のトゥイードに加えて、サブGKの小山も怪我ということで、試合前日のEL GOLAZOでは柴崎、小野智、早川、山尾、中島、大友、内田、小野信、臼井、北村、久保田。
前日練習のミニゲームでは柴崎、早川、河野、山尾、中島、大友、内田、マシュー、臼井、信義、北村という布陣が予想されました。
3月の練習試合以来見るものを恐怖のどん底に陥れてきた柴崎のスタメンは仕方ないとして、彼になるべく難しいボールを飛ばさないようにするという重大な役目を担うセンターバックのコンビは、
「ゴラッソの予想が当たったら(センターに早川、ボランチに信義)、怖いなー」とか、
「山尾1人ではラインコントロールは厳しいだろうから、河野をバレーか森田のマンマークにしてハヤがスイーパーかな?」と思っていたら…
スタメンはその恐怖を上回る、早川、河野の2人…。_| ̄|○

試合終了後リティは、柴崎、河野が良くやったとコメントしましたが、実情はこの2人を他の選手がカバーして1失点、攻撃陣は後半リズムを取り戻しましたが、やはり大宮のDFは厚かったな、と。

試合開始前には前日の日記どおり選手による募金活動が行われており、バック側は岩倉、森戸のOSCコンビ。Lumpelも応援歌の歌詞カードを配るなど、せっかくのリピーター獲得のチャンスにかんばっています。
最近はメイン、バックといろいろな場所で見ていましたが、本日はゴール裏での観戦です。この間の水戸戦に続いてのファミリー感謝デーに加えて水戸戦の曇り空と違い、今日は気持ちの良い(暑いくらいの)秋晴れのため、試合開始まで30分といったところなのにすでにバックスタンドは8分の入りで、ゴール裏にも家族連れがあふれてきます。広報は相変わらずがんばっていますので、選手にもがんばってもらって家族連れに快勝を見せてあげてほしいところでした。

ゲームの方ですが、横浜は右サイドの小野智吉、大友とボランチの内田が連動してチャンスを作ります。対する左サイドは臼井が孤軍奮闘するも今日は完全に空回り、無理な突破を見せようとして結局真ん中2人に止められてしまいます。逆に臼井が抜かれると、なかじが不慣れセンターのカバーのため中に絞っているので、西村、安藤にがらがらになった左サイドを自由自在に使われます。
そしてうちのサイドアタックを、いまやJ2随一といえる奥野、トニーニョを中心とした大宮のDFラインに跳ね返されると切り替えの早いカウンターで攻められます。
そのため、ゲーム展開は右サイドを中心にゲームとポゼッションを完全に掌握する大宮とカウンターから右サイドでの展開に賭ける横浜という構図で始まります。
真ん中での攻防は今日はトップ下に入った信義がFWの位置からバイタルエリアまでをカバーしてなかなかいい捌きを見せます。しかし判断の遅さは相変わらずで、シュートチャンスや、パスタイミングを再三逃します。
9分にはその信義のインターセプトから右サイドから真ん中へ絞った北村へボールがわたりシュートを放ちますが、GK正面。北村は痛んでタンカで運び出されます。前日練習でも首を痛めていたこともあり、心配させましたが、結局ピッチに復帰。53分までプレーしました。ハーフタイムで代えても良かったと思いますし、実際リティも城のカラータイマーを45分間と決めていたようでしたので、ひょっとしたら選手交代忘れてたのか?

早川、河野のセンターですが、河野がバレーのマンマークカバーリングを早川、中島がしています。しかしやはり失点はこの2人からでした。
17分ゴール前でクリアが中途半端になったところマークについていたバレーにゴールエリア右から豪快にぶち込まれます。
心配させた柴崎は11分のCKの直接キャッチが初仕事。まずは無難な滑り出しを見せたと思いました。が、やはりポジショニングに難があるのを早々に見抜かれたか、位置を良く見たループなどで攻められますが、なんとかセーブします。安定感のないことはなはだしいです。
24分にはカウンターから内田が真ん中を駆け上がり、右に流れて深い位置からシュートを放ちますが、中に詰めるものもなくゴールを横切り結局ゴールキック。このプレーを最後に大宮は真ん中での守りに集中力を発揮し、奥野、トニーニョが鉄壁となって立ちはだかります。
結局前半のチャンスはその後は44分にFKのこぼれを信義がシュートしたもののGK正面に行ったもののみ。逆に45分間一髪のピンチを柴崎が演出。大宮左サイドからのCKでファーに上がったボールを柴崎がキャッチに行ったところかわされてシュートを打たれますがこれはほぼオンザラインで中島がクリア。そのCKも不用意な飛び出しを見せてピンチを招きます。結局そのまま前半終了。

ハーフタイムにはTIFOSIのリーダーがバックスタンドまで出張。声だしと拍手、そして次回のゲームへのお誘いを告知し、拍手を浴びていました。そのおかげで後半は前半にもまして一体感のある応援が続きました。選手にはこれに応えてほしかったな。

後半は、メンバーチェンジなし。いきなり攻め込まれて左サイドからグラウンダーのクロスを通されますが、ボールが足元に入ってしまい助かります。後半に入ると中盤でのパスが全くつながらなくなり、すぐに大宮にカットされてしまいます。内田、マシュー、信義と、ボールをもらった後時間を代えすぎて結局横パスで逃げてばかりいるので切り替えの早い大宮最終ライン、2列目が非常にケアしやすいようです。で、なんとかしないといけないなとスタンドの誰もが思っている52分1人目の選手交代、城がスタンバっているのでてっきりマシューか信義かと思ったら、北村と交代。前述のような怪我の要因はあったのですが、中盤を活性化する意味では、中盤を代えるほうが先決だったように思います。

しかし、城が入ったことで、前線でボールがキープできる状況が出来、うちも前目でプレーできる機会が踏ました。後半21分には大宮・森田が下がったこともあり、河野もパワープレーで上がる機会が増えてきました。57分には河野の前線でのキープからCKを得て、そのCKをマシューがファーでシュートなど後半には見れなかった中盤の上がりも見られます。しかしここでも臼井が今日はストッパー。前線に上がり、中へ切れ込むまではいつもどおりですが、思い切りの良いシュートが今日は見られず、中の選手を待っているシーンが見受けられます。そして22分杉本が交代の準備へ。今日の調子からして臼井に代わるかとも思われましたが、交代は信義と。しかしこの交代はいたずらにうちのポジショニングを混乱させるだけの結果に、中は内田、マシューで守り、左サイドが3枚になっています。
35分、城のキープから真ん中に流した返りをシュートするもゴール右に惜しくも外れます。城の見せ場は結局コレ1回でしたが、このプレーが何度も見れればと思います。まだ本調子ではないですね。
38分には大宮はバレーに代えてDFを投入し、完全に逃げ切り体制に入ります。横浜も33分に投入した大久保が積極的に前線で競り合い、チャンスを作ろうとしますがゴールにいたりません。そのまま大宮のゲームコントロールに翻弄され0-1で試合終了です。

完敗ではありませんが、考えてみれば2分1敗でその1敗も審判にやられたようなものなので、大宮に今年は手ひどくやられた印象はないですね。お客さんも無得点ながらそういう気持ちになったのか、野次もなく拍手に包まれた試合終了後でした。

J2屈指のゲームコントロールを誇る大宮相手に、DFの軸を欠く横浜が完全に相手の相撲を取られてしまいました。DFが弱点なのは分かるのですが、そこでDHを3枚にして引くのではなく、前を厚くして攻め切る気持ちがほしかったです。今の戦力では難しいとは思うけど、横パスばかりは見たくない。リティも両サイドを攻撃的にしたところからどちらに重きをおこうか迷ったことが見受けられますが、前線を北村1枚とすることで、中途半端感が増幅されてしまいました。J2大宮との最後の対戦はまたもすっきりしない敗戦に終わりました。
さて採点。

柴崎5.0(不安定なポジショニングを何度も衝かれた)、DF小野智5.5(左サイドは無難な出来)、早川5.0(河野をリードできず)、河野4.0(ミスは言訳無用、学んでくれればよし)、中島4.5(河野のカバーリングに忙殺されサイドががら空きに)、MF大友6.0(壊れそうなゲームをよく引っ張った)、マシュー4.5(途中からは完全にゲームから消えた)、内田5.5(右サイドでの大友との絡みは良かった)、小野信4.5(判断の遅さは気になった)、臼井5.0(今日はいつものような思い切りがなく、ピンチの起点にもなった)、FW北村5.0(DFに翻弄された。負傷退場は残念)、城5.5(彼が入って流れが変わった。シュートは惜しかった)、杉本4.5(ゲームに入れず)、大久保5.5(終盤の積極性は良かった)。


試合終了後は、れおな夫妻、おすぎさん、しのさんと横浜で2時間ほど反省会、ちっとはもやもやを吹っ飛ばしてから帰宅しました。

J's Goalより

大宮戦観戦記集


募金したら岩倉のFカードをゲット。森戸君のはもらい忘れた

さらに今日のMDPは有給菅野

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