コンフェデ ギリシャ戦

大黒!

日本は欧州王者ギリシャに対して交代出場の大黒が決勝点を奪って1-0の勝利。しかしメキシコと対戦したブラジルが敗れたため、次節ブラジル戦はまたしても勝ち点3が必須の戦いとなりました。

得点

  • 日本 大黒(76分)

警告

出場選手

TBS/フジ合同中継の解説は報道ステーションを見限った?福田。2戦目にしてすでにあとのない日本代表は基本となる3-5-2でもオプションとしてメキシコ戦で採用した3-6-1でもなく、ギリシャの1トップに対応するためか、中田英をセンターMFに置いた攻撃的な4-4-2を採用し、勝負に出てきました。

ギリシャは立ち上がりからやはり4-5-1のシステムからのカウンターに活路を見出しますが、日本は中盤の寄せでなんとか対応します。対して日本は中盤と玉田とのコンビネーションからチャンスを作ります。
日本の1stシュートは玉田がアレックスのアーリークロスに抜け出してのミドル。さらに
12分、小笠原から浮き球のロングボールを右でフリーで受け取った玉田が右足でループ気味のセンタリングで柳沢に合わせようとしますが、コントロールが狂いGKキャッチ。
加地も前半は積極的にオーバーラップを仕掛けますが、ギリシャのDF中央はやはり強い。
17分左サイドミドルゾーンからのギリシャFKはいいコントロールでゴールエリアへ飛びますが、これは川口がパンチング。
17分CKからのカウンター小笠原から中村中村から右の加地へ、エリア内に入った加地の右からのシュートは惜しくもサイドネット。

さらに21分DFラインでの加地のインターセプトから中田から左サイドの玉田へ、玉田が左からはなったシュートはゴール右へおしくも外れます。22分にも中盤でのボール奪取からあれが柳沢へスルーパス、シュートを放ちますがこれはゴール左。今日はメキシコ戦とは打って変わってシュートへの意識が高いのですが、枠を捉え切れません。
ギリシャの中盤のプレスがゆるく、また人も少ないため、中盤は自由に日本が支配できますが、最終ラインではじかれ、中まで入り込めない状況が続きます。

35分には柳沢、玉田ワンツーから柳沢がペナルティエリア内へ持ち込みますが時間をかけて切り返したため、シュートチャンスを逸します。こうした消極的な姿勢は何とかしてほしいもんです。前半からの選手交代からギリシャもなんとか中盤の支配率を挽回しますが、相変わらずチャンスはセットプレーからのみ。そのカウンターから日本が決定機を作るのもそのまま。

38分CKのカウンターから玉田が右を抜け出しフリーでシュートを放ちますが、これもゴール左へ。41分またもスローインから中央の小笠原が浮いたスルーを柳沢へ、柳沢もGKをみてループを放ちますが、これは間一髪DFがクリア。続くチャンスを決めきれないもどかしい展開ですがいつ決められるかが主眼の展開でもあり、予想できない展開です。後半に期待が持てます。


後半開始からギリシャは早くも2枚目の交代カードFWブリザスに代えて同じFWのゲカス投入。カリステアスがセンターに入ります。
後半序盤は前線から積極的にプレスをかける戦術に転換してきたギリシャ。そのプレスに負けて反則を犯した中田が与えたFKからピンチを招きますが、センター2人は安定して、高さを生かしたギリシャに対抗しています。
14分、ギリシャは相変わらず作れない攻撃の起点作りのためパパドプーロスを投入し、さらに攻撃陣を厚くしています。

そして日本も20分、玉田に代えて大黒を投入。日本も勝負に出ます。
27分、中盤左でインターセプトしたアレックスがそのまま中に切れ込んでシュート、これはゴール右へ。真ん中に柳沢、大黒が控えていただけにシュート以外の選択肢もありましたね。このプレーでGKニコポリディスが負傷。これも後ほど勝負を分けました


このプレーと同時に小笠原に代えてヤットを投入、そのまま右前に入ります!そしてヤット投入の直後の31分、福西のロングボールを大黒がくさびに入りうしろの中村へ。中村から反転して前へ出た大黒へ再び渡り、DF2枚の門の中に入り込んだ大黒が抜け出してGKと1対1、ここから右足を伸ばしてそのままゴール!


その直後の33分田中の不用意なごく短いバックパスを川口との間に入り込まれたギリシャに押し込まれそうになりますが、なんとかクリア。危ないプレーでした。
さらにアレックスも不用意な遅延行為で警告。この2人のつまらないプレーもブラジル相手だとどうなることやら。
遠藤は慣れないポジションに苦労しましたが、中に入ってのプレーはやはりいいアクセントを作っていました。

残り10分くらいから、ギリシャはある程度守りを固めてきた日本に手が出ず、ロングボール一辺倒に。そして時間稼ぎも含めて、43分俊輔に代えて中田浩二を投入。左に中田を入れます。4ボランチですか…。

終了間際、相手も前がかりになったところで大黒の突破で得たCK。ショートコーナーからヒデの低いクロス、これを大黒がスルーして真ん中で中田浩二が押し込みますが、ライン上でDFがクリア。追加点のチャンスを逃します。しかし、そのごもきちんと自陣でキープし続けたまま日本が1-0の勝利!
世代交代の間に入り込んでしまったとはいえヨーロッパチャンピオンをやぶる金星です。

川口6.5落ち着いたセービング
加地6.0いいオーバーラップを連発。今日はミスも少なかった。
田中5.0相変わらず黒子に徹したが、あのミスは致命的になるところ
宮本5.5今日はDFのコントロールよりも高さへの対応に苦慮。
あれ5.0周りが見えていないプレーが多く残念。無駄な警告をもらうのは勘弁して。
小笠原5.5ヤナギとのコンビネーションはよかった。
福西5.5大黒へのくさびのパスはよかった。
中村6.0大黒とのコンビネーションもよく左サイドでも粘った。
中田5.5決定的なチャンスは作れず。
玉田6.0チャンスに積極的に絡んでいった。
柳沢5.5あいかわらず消極的なプレーも多かったが、前へ出る姿勢は評価できる。
大黒6.5勝ちある決勝ゴール。
遠藤5.5不慣れなポジションでは何も出来ず。
中田浩二6.0最後のシュートは惜しかった

さてブラジルがメキシコに敗れてしまったため、メキシコの2位以内が確定。

メキシコ 2勝0分0敗 3-1+2
ブラジル 1勝0分1敗 3-1+2
日  本 1勝0分1敗 2-2+0
ギリシャ 0勝0分2敗 0-3-3

となり、得失点差2でブラジルが2位につけているため、日本は引き分けでは予選敗退です。しかし、ここはジーコの故国に少しでも戦いを挑んで、得るものを得てほしいと思いますね。