ワールドユース ベスト16モロッコ戦

tatsumine2005-06-22

目標とするベスト8を賭けてU-20日本代表はモロッコと対戦。前半から積極的に攻めたものの先制点は奪えず、逆に守勢となった後半ロスタイム、モロッコに決勝点を奪われベスト16で敗退が決定。
日本は、予選緒戦でオランダに1-2と敗戦、2戦3戦をいずれも1-1と引き分けてギリギリで決勝トーナメントに進出したが、結局1勝も出来ずオランダを去ることになりました。

得点

  • ロッコ イアジュール(90+2分)

警告

  • 日本 中村(36分)、梶山(43分)
  • ロッコ ヘルマヘ(59分)、スバイ(67分)

出場選手

  • 日本 GK西川、DF水本、小林、増嶋竜也(90+3分 森本)、柳楽、MF梶山、中村、水野(72分 兵藤)、家長(60分 前田)、FW平山、カレン
  • ロッコ GKブアカディ、DFラビフ、ベンズイエン、スバイ、MFベンズーケン、ヘルマヘ、エル・アフマディ、FWイアジュール、エル・ザハル、ベンダモウ、チヒ(52分 チベルケーナイン)

日本は予選3試合で、メンバーで随一の主体性を持ちチームの中で唯一声を出せる人間としてキャプテンを任されながらも、プレーに精彩を欠いていた兵藤をスタメンから外し、逆に後半から投入され、セットプレーで得点に絡んでいた水野を右サイドで先発に起用。1トップ気味の平山に衛星的にカレンが絡むシステムでゲームに入ります。モロッコは3トップ気味に日本ゴールを狙います。


13分に左サイドからピンチになりますが、失点には至りません。逆に3度ほどセットプレーのチャンスがあり、また家長の左サイドからチャンスを作りだし、カレンが決定的なシュートを2本放ちますが、いずれもポストに阻まれます。序盤圧倒的な日本ペースでゲームは進みます。


ロッコは結局ゴールを脅かすプレーも出来ず、前半は日本が押しながらも0-0で終了。


後半は、モロッコが徐々に中盤でゲームを支配し始めまが、ここで日本は前田を投入。さらに水野に代えて兵藤を投入。しかしモロッコへのゲームの流れは止められず、守りに入る局面が増えてきました。


終盤多くチャンスを作ったモロッコは47分、DFが集中をとぎらせて西川と1vs1に。西川は果敢に前にでますが、またを抜かれて万事休す。ロスタイム3分のうち2分を残してビハインドを背負った日本は森本を投入し、全員で攻撃に出ますが、カレンのシュート、CKからのシュートと決定機は迎えますが、決まらずそのまま0-1で終了。

前半攻勢に立ちながら決めるべきところで決めきれず、後半足が止まったところを攻め込まれ、結局敗れてしまいました。


この世代では圧倒的なフィジカルと高さを誇った平山、攻守に活躍したカレン、セットプレーで力を出した水野、途中出場で結果を出した前田、左サイドで何度もチャンスを作った家長を有しながら結局4戦で3得点しかできなかった攻撃陣には、これからアジア大会、オリンピック、そして将来のフル代表を目指していく上でも、自分たちに何が足りないかをJの舞台で学んでいって欲しいですね。具体的には兵藤を超えるキャプテンシーを発揮できる選手の育成と、決定力に磨きをかけることでしょう。


この世代の代表は結果はもとより、そこにいたる課程が求められる物です。今回の結果は重く受けとめて、次の機会をうかがって欲しいですね。