ボランチについて

さて、ぼくがいつもお世話になっている横浜FC掲示板で現在ボランチ*1の問題について、議論になっています。
そこではやはり昨年まで在籍したマシューの評価が高いのですね。なんと言っても昨年のサポーターが選ぶチームMVPですしね。ドイスボランチを組んだ内田の飛び出しをサポートするダイナモとして、中盤での捌き役として、そしてセットプレーや流れからでもミドルで着実にゴールをねらえるマシューは城と並ぶチーム得点王に輝きましたし。

ただしぼくの評価は決して高くありませんでした。ぼくの1年間通しての評価は5.67とチーム内でも7番目の数字。トップ菅野の6.17、2位臼井の6.10に遠く及ばない数字でした。
ぼくが評価しなかった最大の理由は流れの中でのその消極性。シーズン終盤は4-1-4-1のアンカーの位置に入り、バランサーとつぶし役をつとめたのですが、横パスとバックパスの多さにバックスタンドからはよくため息が上がっていました。
セットプレーのこぼれからの豪快なミドル等で攻撃的な印象もあるおですが、流れの中では決して攻撃的な選手でもありませんでした。
契約非更新を知った時の日記でも2003年シーズンの警告数11、2警告による退場2、退場2という警告数の多さから翌年ぐっと落ち着きリーグ戦での徳点数、警告数と退場数の少なさは評価しています。

しかしぼくの見る2004年のマシューは、ポゼッションを競う場面からうちの持ち味であるサイドからの速攻への切替の局面になると、横への素早い展開にもたつき、横パスやバックパスを出してしまい、速攻に結びつけられない、というシーンが目立つように思い、うちのようにサイドを中心に攻撃を組み立てていく上では、マシューは弱点にも成り得る存在だなぁと思っていました。
J2で安定して戦っていくにはマシューは必要な存在かもしれないけれども、これからチームがステップアップしていくうえには、チームの真ん中がマシューではいけないのかもしれないな、と思っていたものです。

で今年のセンターMFですが、ぼくの評価では、貞富がここまで5.70、シルビオは5.86とここまで決して評価は低くありません。どちらもマシューのようにバランス形ではなく、貞富はディフェンシブMF的な役割で、シルビオはまさにセンターMFでランパードのような感じなのですが。

決してマシューが貞富に劣ると言っているわけでもありませんし、どちらかといえば今までの貢献度で言えば2004年のマシューは2005年の貞富を凌駕しています。
しかし、2003年のマシューを知るぼくは、まだまだ貞富の成長に期待してもいいのではないかと思っているのです。

*1:というかセンターMF