J2第29節 対京都パープルサンガ@三ツ沢
スタッツを見るとシュート数は横浜16に対して京都6。圧倒的に攻めていたように見えますが、京都のいつもどおりの狡猾老練なゲームコントロールに前半手も足も出ず、後半は拙攻に泣いたゲームでした。
横浜FC 1(0−1)1 京都
19:04キックオフ 三ツ沢公園球技場 入場者数:6,597人
写真は→コチラ
序盤、横浜は毎回苦しめられる京都右サイドの星をなかじがしっかりカバーして何もさせませんが、逆サイドで河野の中途半端なポジショニングの裏を取られて何度も攻め立てられます。しかしなんとか最終ラインがカバーしてシュートを打たせません。
危ないシーンは4分、その横浜右サイドを攻めあがられた末にマイナスのクロスをアレモンに合わされたシーン。ここは菅野が股に挟んでセーブし前へのこぼれをDFがクリアします。
前節は思い切りが悪く散々の出来だった内田も今日はまずまずの積極性を見せて横浜の1stシュートは8分内田のシュートがGKにキャッチされたもの
さらに横浜は右サイドからは精度の悪いアーリークロスばかりが目立つ中、吉武がチャンスを作ります。12分にはボール奪取から吉武が左サイドを駆け上がり中へ切り込んでシュート、これは右へ外れますがいいプレーを見せます。
しかし先制点は京都。今年13点目のゲーム開始15分以内の失点です。
ボールを奪いに行った内田の右足が中払に当たり与えたミドルゾーンからの京都FK。これを鈴木和*1悟が蹴り、これは菅野がさわったように見えましたが、勢いが勝ったのか、伸びたのか直接ゴール。その瞬間「またか」という大きな落胆が。
横浜はリードされたあと中盤山口を中心にゲームを作り、山口は積極的にシュートを放っていきますが、フリューゲルス時代から変わらぬ宇宙開発も健在。今日は3本中3本の宇宙開発。
失点後も河野は攻守に冴えません。クロスはダイレクトでゴールラインを割り、厳しいボールに追いつけず、上がったり中に絞ったスペースをいいように京都に使われます。前半は完全なミスマッチでしたね。
同じ右サイドの北村は失点後からは持ち直し、山口とのコンビネーションでいいクロスを供給しました。
25分過ぎから前半終了まではいつもの狡猾な京都のゲームコントロールが始まります。高い位置でボールを奪っても中が揃っていなければいたずらに前に行かず後ろでじっくりボールを回しつつ横浜の守備のほころびをつこうとします。そして、そつなくミドルなどを放ってきますが、これは菅野がしっかり守ります。
横浜は左サイド中心に攻めますが、中に絞っていい動きを見せる吉武をカバーするために京都サイドバックがついていった結果、なかじがボールを奪った時点で、彼の前には広大なスペースが開いていることが数ありましたが、自分の裏を取られることを警戒したのか、勢いのいい攻め上がりが見られず球離れがずいぶん早かったのが残念。吉武の内掛かりといい、なかじの球離れといい、これは個人の判断なのか、監督の指示なのか、気になるところです。
そんなこんなでちぐはぐな左サイドと、メタメタの右サイドでペースをつかむことが出来ずにいたなか、39分横浜が決定的な場面。左サイドからのクロスを中での競り合いから押し込んだかに見えたのですが、これはウチのファールでノーゴール。さらに45分、吉武が左から中に持ち込んで倒されエリアすぐ外でFK、これをカズが蹴りますが、これは壁にあたりそのまま前半終了。まさにユースケ★アダチコメントテンプレートにまさにぴったりのゲーム展開。嫌な感じで後半へ入ります。
ここで河野を変えてきてもよかったと思う*2のですがメンバー交代はなし。
いきなり前線で後ろに戻したボールがなぜかアレモンにわたりそのまま持ち込まれシュートを放たれますが、これはスゲがキャッチと危ない立ち上がり。
しかしこのあとは富永投入まで横浜が怒涛のごとく攻め続けます。
2分高い位置でのうっちーのボール奪取から左のカズへ、そこから難しい前へのボールはうっちーがキープできず。さらに3分モトさんから左のなかじへ、クロスは北村にに合わずGKキャッチ。そして4分に右でうっちーのキープから北村さらに右のカズへ、カズの角度ないところからのシュートは逆サイドへはずれます。
さらに8分速攻からカズを経由して左の城へ、クロスは中でモトさんがキープして前のうっちーへ、シュートはぼてぼてでGKキャッチします。
攻め込みながらなかなか点を奪えない展開ですが、ユースケ★アダチ監督の動き出しは今日も遅い。60分過ぎても動く様子がありません。
18分城のヒールから左のなかじのクロスは中央でカズがシュートもわずかにはずれる惜しいシーン。
そして21分後半疲れからか消えてしまった吉武に代えてトモキチ。これでやっとさらに深い位置で北村、トモキチと両サイドバランスよくチャンスを作れるようになります。
京都はカウンターからチャンスを作り、23分にはなかじに押さえ込まれた星に代わった加藤が持ち込んでシュートを放たれますが、これはスゲがはじいてバーに当たり外へ。
24分中盤で横浜の足が止まるシーンが増えてきましたが、ベンチは動きません。なんのための信義なのか…。
しかしそんなイライラを吹き飛ばすシーンが27分。
上がったトゥイードに入ったボールを右からシュートします。これははずれますがそのこぼれを逆サイドでカズが詰めて同点ゴール!!カズの2試合連続ゴールが決まり場内ヒートアップ。
32分やっと動いたベンチですが、その交代は信義ではなくなぜか淳吾→富永。しかも前に詰めるのではなく、最終ライン。右から富永、うっきー、スティーブンという並びですが、これが大失敗。全く不可解な交代で、横浜DFは一気に不安定になります。あいかわらず左サイドから攻め上がられこれに対応できないDFラインは何度も決定機を作られます。
その後なんとか立て直した横浜は城、トモキチが左サイドでそれぞれチャンスをつくりますが、まん中で合わせらません。それを見て自分で判断したのか、スティーブンが上がったところで富永が前が開いているのをみて自ら持ち込みます。
シュートで終わって事なきを得ますが、途中で奪われたエライことになったところです。1バックでしたから…。
さらに41分スティーブンが上がり猛攻を仕掛けます。スティーブンとカズのシュート決まらず最後はスティーブンがキーパーチャージ。
42分には右サイド北村が最後の力を振り絞りマイナスのクロス、これは軍曹合わられずスローインに。
最後まで猛攻を続ける横浜は44分城、カズのコンビネーションから最後は左でカズが倒されるが笛なし。
そして45分モトさんのふわっとしたラインの後ろへのFKは惜しくもDFクリアで試合終了。
カズの同点ゴールという営業的にはウマいゲーム展開ながら、最後のカードまでしっかり切って勝ちに来た京都に対して、ゲームに傾倒しすぎて、代え時を失してしまった横浜。
シュート数とは裏腹に京都のゲーム運びのうまさとウチのつたなさが際立ったゲームでした。京都は守れば勝てる展開でDFをサブにいれず3枚のMFとFWをおきました。うちもでかいの2枚おかないで、代わりに久保田や大友がいれば今日は楽に勝てたゲームだと思いす。
さて採点
- 菅野 6.5:失点は攻められない。着実なセーブは光った。
- 河野 5.0:前半守れず上げられず、後半持ち直したが。
- トゥイード 5.5:攻めあがっての数多いチャンス、決められれば…。守備はOK。
- 浮氣 6.0:アレモンをよくカバーした。
- 中島 5.5:守備面では星を完璧に押さえたが、攻め上がりに課題。監督指示か?
- 北村 6.0:最後まで奮闘した。前半のクロスの精度は課題。
- 内田 5.5:今日は積極性が若干みられたまだまだ。
- 山口 5.5:4本の絶好シュート+FK。積極性はよかったが無理に打って宇宙開発より、周りにまかせても、でもこれもヤマらしい。
- 吉武 5.5:内に絞ったのは判断か、指示か。前半積極的でよかったが後半消えた。
- 三浦知 6.0:2試合連発は見事。しかしスピードが…。
- 城 6.0:起点になったが、もっと反則をもらいに行くプレーもほしい。
- 小野智 6.0:吉武に代わり、バランスを高めに保った。
- 富永 5.0:入っていきなりリズムを乱した。監督の起用方法にも問題が。
- 監督 4.0:選手の入れ時を誤り、リードを最後まで奪えず。さらに不可解な富永DF起用でバランスを崩し、最後の1枚を使い切れず。自身に多くの課題を残した。
京都戦観戦記集
京都サポな方々
その他の方々
- 別館
- Giraffe's Footprints
- ヴァン・ヴェール
- 新お悔やみの部屋日記帳「横浜(FCとゆーとられますが)はザスパレベル」ですか。4者にとっていい言葉でないような気がします。ザスパにも、横浜にも、その横浜に引き分けた京都にも、ザスパに引き分けた山形にも…。
From J's Goal
From Media