ウクレレメソッド(その1)

昨日、書き込みが出来なかったので、一応昨日の日付で書き込みます。
はてな最大のあやのポータルであるうららか・びよりさんにウクレレの誕生日プレゼントの件などちょろちょろっとリンクを貼っていただいているようでありまして、嬉しくなってしまいましたので、ここらで2週間ほど学んだことをぼくなりに書き連ねてみようかな、とおもいました。2日連続で行きます。

ウクレレの良いところ

  • 4弦しかなく簡略化されたコードのため、左手4本指を全部使うコードはほとんど無い。
  • 弦自体のテンションが低くナイロン弦のため、コードを押さえても指が痛くならない。
  • そのため、アルペジオやソロを弾いても左手の負担がない。

ことが挙げられます。

チューニングとコードの概念

また、ギターをやったことがある人だったら覚えやすいのが、ウクレレのチューニングはギターの1弦〜4弦の5フレットと同じ音が出ると言うこと。
開放弦でギターと比べると5度上がっているので、ギターのDで押さえるとGになり、Aで押さえるとDになり、詳しくいうと

C→F、D→G、E→A、F#→B、G→C、A→D、B→E

ちなみにここでCDEFGABといっているのが日本語*1でいうところのドレミファソラシのことです。今後はほぼこのCDEFGAB標記でいきます。

となる。

開放弦を基本に考えると、それぞれコードの押さえ方は、

1弦から順にギターで

  • Cは01023Xだから0102でF、
  • Dは2320XXだから2320でG、
  • Eは001220だから0012でA、
  • F#は223440だから2234でB、
  • Gは300023だから3000でC、
  • Aは02220Xだから0222でD、
  • Bは24442Xだから2444でE

となる。


ギターのAは開放と2フレット3つだから、フレット間の広いギターでは楽だけど、フレットの狭いウクレレでDやEを押さえるのはそんなわけで結構辛いのですね。でも辛いのはこの2つくらいでしょう。

チューニングの概念(続き)

チューニングの話を続けると、ギターの1〜4弦5フレットの音と同じと書きましたが、4弦のチューニングはもともとウクレレの弦がガット(牛や羊の腸から作られた弦)やナイロン弦だったため、弦が太くなるとピッチが狂いやすくなるために、4弦は通常のギターの1〜4弦の音のまま、4弦だけ細い弦を張り、オクターブハイのGを張って通常なら、

A-E-C-lowG(ラ−ミ−ド−低ソ)

となるところを

A-E-C-G(ラ−ミ−ド−ソ)

とオクターブの中だけで4弦を成立させてしまうという強引なチューニングを行っているのです。ただし、その後の巻弦(細い弦に鋼線を巻き付けて太くしたもの)の発明などで、ウクレレでもLOW-Gチューニングが可能となっているため、ハーブ・オオタさんなどソロを弾くミュージシャンの間ではLOW-Gを軸としたチューニングが主流となっています。


それにしてもHIGH-Gの場合は1弦12フレットまで使ったとしても、C〜オクターブハイのAまでという1オクターブ半、LOW-Gにしてもオクターブ下のG〜オクターブ上のA*2という2オクターブ、という懐の狭さ。


これは、ピアノが7オクターブ、ギターが4オクターブ弱、学校で使ったピアニカが2.5〜3オクターブ、ハーモニカが2オクターブですので、小学校の授業で使ったハーモニカよりも音域が狭いんですね。


どちらにせよ、チューニングの方法は2つ。

LOW-Gの場合はギターとほとんど同じで、

1弦で音叉のAを取り、1弦の開放と2弦の5フレット、2弦の開放と3弦の4フレット、3弦の開放と4弦の5フレットを取ればいい。

HIGH-Gの場合は

1弦で音叉のAを取り、1弦の開放と2弦の5フレット、2弦の開放と3弦の4フレット、1弦の開放と4弦の2フレットを合わせればいい。


ただし、スケールが長くてハーモニクス*3が取りやすいギターと違って、2弦の5フレと1弦の7フレでハーモニクスを使って音を合わせるという技が使えないので生音で合わせるのがしんどいと言えばしんどい。


とくに音楽をやったことがない人、音感のない人には辛いかもしれないですね。同じ音と思っても、一緒に鳴らしたときにうよんうよんと音がうねる場合は1Hz単位で音があってないということだからシビアに合わせましょう。1Hz単位でもチューニングが狂ってるとつもりつもると音感のない人にはきちんとコードに聴こえても、音感のある人には超不協和音になっていたりするんです。


さて、ウクレレメソソッド(その1)は、ここまで。次回は小難しい理論はほっといて、いきなり曲行きましょう。

*1:じゃないけどね起源はイタリア語らしい、日本語だとハニホヘトイロですね、更にちなめばドイツ語ではCDEFGAHツェーデーエーエフゲーアーハー、だからG線上のアリアは「じーせんじょうのありあ」ではなく「げーせんじょうのありあ」と習いました。ヴァイオリン経験者のぼく。ゲーセン嬢のアリアではないですよ

*2:12フレットの場合。ソロ用の15とか17フレットならもう少し出せますね。

*3:5フレット=弦長の4/1、7フレット=弦長の1/3、12フレット=弦長の1/2などピッチが釣り合う長さでフレットを押さえるのではなく、フレット上に指を置いてはじくとオクターブ高い音が出て話しても消えない