世界クラブ選手権決勝&3決

tatsumine2005-12-19

決勝

さて決勝のカードは当然といえば当然ですが、当初から予想されたヨーロッパチャンピオンのリバプールと南米チャンピオンのサンパウロ

  • 序盤からリバポー・ジェラード、モリエンテスサンパウロ・アロイジオ、アモローゾシシーニョの個人技を中心に、締まった展開が続きます。
  • しかし両チームともDFラインの集中力が高い。リバポーはラインDFで、サンパウロディフェンダー個々人の反応で、それぞれのチャンスをつぶしあいます。
  • 26分バックラインから中盤のアロイジオへ渡り、さらにそれをワンタッチの浮き球でDFラインの裏へ。このボールに反応したミネイロデュデクと1vs1になり、これを流し込んでサンパウロが先制です。サンパウロ、トリカンペオンへ好発進。
  • 先制されたリバポーはさらに攻勢に出ます。失点直後のCKでルイス・ガルシアがニアでヘッディングシュートするもこれはバーに嫌われます。
  • その後もルイス・ガルシアがダイレクトパスでチャンスを作った最後にシュートを放ちますが、これも決まらず。
  • さらにキューエルが右でチャンスをつくり、真ん中でモリエンテスが後ろにそらしたところをジェラードがシュートも右へ。
  • リバポーは右サイドキューエル、ルイス・ガルシアが前半終盤何度もチャンスに絡みましたが、そのまま1-0で終了
  • 後半。最初のリバポーのFKはジェラードが右上隅へ決めたかと思いましたが、GKセニがスーパーセーブ。
  • ルイス・ガルシアのFKからのヘディングシュートはネットを揺らしますが、これはモロオフサイド。ルイス・ガルシアが抜け出してシュートはセニがスーパーセーブ。モリエンテスのバイシクルシュート、ルイス・ガルシアの抜けだしとリバポーはチャンスを何度も作りますが、オフサイドの山を築きます。
  • 後半途中からはリバポーの電柱、クラウチさんが登場しますが、今日の倉内さんは今日はいつものみんなが知ってる倉内さん。点がほしいところで中盤に下がって役立たず。
  • 43分にはルイス・ガルシアからシナマポンゴルへ渡ってのシュートもゴールを揺らすもオフサイド。後半はリバポーがオフサイドにいらつくシーンが多数。
  • シュートを放ちまくるリバポーの猛攻をDFラインとセニが防いでサンパウロが見事世界一*1の座を獲得しました。

僕の見た今日のマンオブザマッチはGKセニ。決勝の中継でさんまを中継席に置かなかった日テレは英断だったと思います。準決勝はものすごく不快でした。

3位決定戦

3位決定戦は、リバポーにけちょんけちょんにされたサプリサとサンパウロから2点取りながら3失点で敗れたアルイテハドとの対戦。

  • アルイテハドの攻勢が続いていた12分右からの縦パス1発でサボリオが抜け出して、守勢だったサプリサが先制。
  • これでペースをつかんだサプリサは中盤でゲームを支配、独特のリズムでボールを奪ってからの速攻でゲームを作りますが、またしても得点はペースを握っていないチームが挙げます。28分真ん中でトラップで落としたボールを後ろから左のカロンへ、カロンのシュートはGKがはじきますが、その跳ね返りを再びカロンが押し込んで同点。
  • 後半は6分アルイテハドが右から崩し、中で2枚アルイテハドの選手が余っている状態。ニアの選手がスルーして真ん中でカロンがボールを取り前に出たところで、倒されてPKを得ます。このPKをジョブが決めてアルイテハドが勝ち越し。
  • このままイテハドが逃げ切るかとも思われた38分、サプリサは右サイドでチャンスを作り、一度は跳ね返されたボールを前線にフィード、ロナルド・ゴメスが抜け出してボールに追いついたところを倒されて、今度はサプリサにPK。そのPKをサボリオが決めて同点。
  • これで勢いがついたサプリサ。さらに得点機会阻止でイテハドのアルモンタシェリが一発退場。
  • これで得たエリアすぐ外からの、ロナルド・ゴメスのFKはめちゃくちゃ近い壁をぶち破り、ついに逆転。
  • このままサプリサが逃げ切って3-2の勝利。イテハドはまたも2-3で敗れました。

大会総括

この結果、改装なった世界クラブ選手権は、
優勝 南米 サンパウロFC
準優勝 欧州 リバプールFC
3位 北中米 デポルティボ・サプリサ
4位 アジア アル・イテハド
5位 オセアニア シドニーFC
6位 アフリカ アル・アハリ
となり、サンパウロトヨタカップとあわせ3度目の世界一を獲得。サンパウロリバプールとも本気のメンバー編成でやってくれてよかったし、サプリサ、イテハドの完成度の高いサッカーもすばらしかった。
シドニーFCのメンバーとしてFIFA国際大会初出場を果たしたカズも怪我なくがんばってくれたし、来年以降AFCに加盟したオーストラリアがACLに参加してきたときにJリーグ代表はますます厳しい戦いを迫られることになりそうです。

ところでオーストラリアがアジア入りした場合、やはりその1枠は開催国になるんでしょうか?それともニューカレドニアのチームとかがでてくるわけ? 

*1:あえて地球一とは言わない、うざい