J2第21節 対ザスパ草津@三ツ沢

tatsumine2006-06-11

横浜FCはホーム三ツ沢で最下位草津と対戦。前半不安定なディフェンスから攻め込まれるもそれを菅野の堅守で跳ね返すとアウグストの個人技で得点。後半は危なげない試合展開で勝利。イライラする展開ながらも勝ち点3を稼ぐという試合でした。

横浜FC 1(1-0)0 草津

  • 14:04キックオフ 横浜市三ツ沢公園球技場 入場者数:4438人
  • 得点
    • 横浜 アウグスト(39分)
  • 警告
    • 横浜 鄭(41分7枚目2試合リーチ、ラフプレー)、城(65分6枚目、異議)、山口(75分5枚目、遅延)
    • 草津 中井(40分)
  • 出場選手
    • 横浜 GK菅野、DF小野、早川、鄭容臺、小林、MF内田、山口、吉野(82分 坂井)、アウグスト(88分 室井)、FW城、三浦(61分 北村)。 <サブ>GK小山、DF太田
    • 草津 GK高木、DF尾本、鳥居塚、斉藤(45分 里見)、MFチカ、中井(73分 佐藤)、佐田、島田、山崎(56分 寺田)、FW高田、吉本。 <サブ>GK北、MF桜田

スタジアムへの入場前には今月末で帰国するDFスティーブン・トゥイードを送るための軍曹T-シャツを受け取り、それに着替えて三ツ沢入り。
試合前イベントのキックボーリングにはザザが登場。お約束どおり外してました。

さて試合は序盤から草津ペース。中央の島田、左右に流れる高田を中心に動きの鈍い横浜をロングボール中心に攻め立てますが菅野がファインセーブで救います。
対する横浜は、なかじのけがにより前節から左SBに入った小林がとにかく不安定。試合を通じて小林に始まり小林に終わったような感じです。前半は不安定で弱気なディフェンス、勝負に行かず安易に出すパスを相手に奪われる、カットしたボールは味方につながらずことごとくスローイン、とひどい出来でした。CKのチャンスでもファーにフリーで待つヨンデの前に入りそのボールをクリアしてしまうありさま。完全に「舞い上がっている」状態でした。

この不安定さは当然同じサイドの早川にも伝染。2人で幾度となくピンチを作っていました。
前半横浜の放ったシュートは2本。それが象徴するように押し込まれた横浜。17分にはヤマが倒されて得たFKから乱戦の中城が押し込みますが、これはキーパーチャージとの判定でノーゴール。ゴールの放送も流れましたがぬか喜びでした。ただ、攻めの形をやっと作れたことでゲームは若干落ち着きます。30分には草津高田の左突破からのシュート、CKからの押し込みと決定的なシュート2本を連続してスゲがはじき返します。

そして39分、ルイスが左サイドからドリブルで中へ切り込み、DFを振り切って放ったシュートがゴールイン。苦しみながら個人技で横浜が先制です。

その後、41分にはゴール前でハヤがヨンデに無理な横パスをし、これを奪われ奪い返そうとしたヨンデにイエロー、エリアすぐ外でFKをあたえますが、これはまたもスゲがはじき出します。
結局前半はそのまま1-0で終了。引き上げる選手に向かい思わず「戦えコバヤシ!」と声をかけるような感じです。


さて後半、なぜかスゲがオレンジユニからグリーンユニに着替えて出てきます。相手GKのユニもオレンジだからでしょうか。
ザスパは後半から斉藤に代えて里見を投入。3-5-2から4-4-2にシステムをチェンジしてきました。しかしこれがうちにとっては助かったか。
相変わらず不安定な小林、早川もシステムチェンジと疲れから足の止まった草津にしっかり対応できるようになって来ました。
9分には城、カズ、トモキチの波状攻撃、10分には左サイドでスルーパス受け取って抜け出したカズのエリア入ってすぐのシュート、14分には中央のヤマから横の吉野へ流しミドルシュートとれんぞくしてチャンスを作るようになります。
これに対し、草津はさらに11分山崎に代えて寺田を投入3-4-3にさらにシステムチェンジ。横浜は16分カズに代えて北村をトップに投入。

草津のシステムチェンジ後も落ち着いて対応する横浜。17分にはFKをニアで城がすらしファーでヨンデがアウトサイドで惜しいシュートを放ち、20分にも攻め込みますが、これは最後GKがエリアを出てハンドリングしたのにノーホイッスルだったことに講義した城がイエロー。城はこの辺からいらいらしだします。もう1点取ればゲームが決まる、という流れの中決め切れないことに対するいらつきもあったでのしょう。

前半ひどかった小林は後半若干安定。25分には小林の前へのフィードが左の城へ決まり、さらに直後には相手を1トラップでかわすいいプレーから前線の北村へすばらしいパス。しかしこれは北村がシュートしきれずもったいないプレーでした。
小林が安定するとペースは完全に横浜。29分には草津は佐藤マチャを投入しますが、屈強なフィジカルは相変わらずながら、屈強なフィジカルだけなのも相変わらず。

横浜は攻勢を続け、30分には混戦の中連続してシュートチャンス。最後はヤマが抜け出してシュートもこれはオフサイドで笛に気づかずシュートしたヤマに遅延でイエロー。

37分には吉野から坂井にチェンジ。ルイスをトップに上げて右に北村、左に坂井、内田がセンターに入ります。
投入直後から坂井はいいプレーを連発、38分左サイドのキープから中のヤマへクロス、ヤマのポストから城、北村と渡りますが北村の左足シュートは力なく枠上へ。さたに39分左から中のアウグストへクロスが決まり、アウグストのポストからうしろの城がシュートを放つもこれも枠上。終盤に交代出場でしっかりと流れをつかみました。
横浜はさらに43分アウグストに代えて室井を投入守備を固めて、鄭をボランチに上げ、内田を再び右へ、北村をトップに。これでさらに危なげなくなった横浜。最後は47分右サイドをトモキチが駆けあがってクロスを放ちこれが流れたところでタイムアップ。

苦しいながらも勝ち点3を上げた横浜。左サイドに不安はありますが、早くゲーム慣れして後半のようなプレーを90分通して見せて欲しいものです。試合終了後の挨拶の際、
「コバヤシ!」
と声をかけるとこちらに会釈してくれました。がんばってください。

さて採点

  • 菅野 6.5:幾度のピンチもナイスセーブで防ぐ納得のマンオブザマッチ
  • 小野 5.5:高田に攻め込まれて攻め上がりのチャンスは少なかった。シュートチャンスもモノにして欲しい。
  • 早川 5.0:小林に引きずられるように不安定なプレーを連発。
  • 鄭容臺 6.0:不安定な左サイドをフォローし続けた。
  • 小林 5.0:後半安定したが前半は4点もののプレーを連発。
  • 内田 6.0:バランスを取りさまざまなポジションを無難にこなした。
  • 山口 6.5:セグンドボランチとして攻撃の起点となった。ポストプレーも良かった。
  • 吉野 5.5:プリメロボランチとしてはまだ安定感に欠ける。
  • アウグスト 6.5:個人技で獲った先制点は見事。
  • 城 5.5:幾度のチャンスを決めきれず、イライラが募った。
  • 三浦 5.5:コンディション悪くほとんど何も出来ないまま交代。
  • 室井 5.5:ゲームをしっかりと締めた。
  • 坂井 6.0:途中交代で、見事なプレーを見せた。
  • 北村 5.5:途中交代でポジションチェンジも無難にこなした。

From J'sGoal

ここでひとつお詫びをば…。
このblogのひとつの特長として、観戦記を記したブログへのリンク集があるわけですが、W杯期間中は多忙につき、リンク集の記載が遅れる、もしくは出来ないことが多いと思います。申し訳ありません。