ブラジル戦

日本はブラジルから先制点を奪うものの、前半ロスタイムに追いつかれた後は精彩を欠いて後半3失点。グループFを1分2敗の最下位に終わり、グループリーグ敗退が決定。ジーコ監督のもと4年間時計を止めたままだった日本代表。今この瞬間から日本代表の時計は再び動き始めました。
これから南アフリカまでの4年。奪われた4年間を補って余りある歩みを送っていって欲しいと思います。

日本 1(1-1)4 ブラジル


先に行われたグループEではイタリアがチェコをやぶり、ガーナがUSAをやぶったため、1位イタリア、2位ガーナが確定。ブラジルの相手はガーナで確定、日本がクロアチア以上の点差で勝ち2位抜けした場合の相手はイタリアに決定していました。

ブラジルはFWにアドリアーノに代えてスピードのあるロビーニョとデブの組み合わせ。対する日本はサスペンドの宮本に代えて坪井、福西に代えて稲本、2トップを巻、玉田と大きく変えて来ました。


ロビーニョが入ったことで、消化試合にもかかわらず出足が早いブラジル。
7分ロナウジーニョのパスを受けたデブ、9分カカが小笠原を振り切りミドル、11分ボール回しからロビーニョの弾丸ミドルと続けざまにブラジルがシュートを放ちますが、川口がナイスセーブでこれを防ぎます。

日本は中村、中田からいい形でパスが出ずパスミスが多いうえ、後ろで滑る選手が多いのが気になるところ。サイドで張る加地、あれが結構効いている印象です。
日本は15分の稲本がクロスを受けて放ったミドルが1stシュート。

その直後ロビーニョの個人技からの切り返しシュートも決定的、これは川口がセーブです。さらに22分ロナウジーニョからデブがポストに入り後ろのジュニーニョが強烈ミドルもこれを川口セーブと相変わらず川口に救われる状況。
その後も28分ルシオ、32分デブと6割を超えるポゼッションでブラジルがゲームを作ります。

しかしなんと先制したのは日本。34分アレックスが左から玉田を良く見て裏のスペースへ送り、これを抜け出した玉田が左足シュート。日本先制です。

しかしこれでしっかりと後ろを固めて、カウンターを狙って2点目を狙えればよいのですが、そうも行かず46分、一瞬の隙を疲れてロナウジーニョからのサイドチェンジを右からふわりとジュニーニョが上げ、これをファーでデブが頭で決めて守りたいところで日本、守りきれませんでした。


後半もジュニーニョ、デブとシュートが続いた8分すごいシュートでブラジルが追加点。もとはといえばずるずるとラインを下げてバイタルエリアであそこまでフリーにさせてしまったのが原因ですが、余裕を持ったジュニーニョは無回転のミドルシュート、これは川口の前で揺れて入りブラジルが逆転。

11分には小笠原から中田浩をいれてヒデを前に上げた日本。しかしその直後の14分、ジウベウトが左へのパスで抜け出してゆっくりと落ち着いてシュートを放たれて3失点目。DFは何も出来ないままでした。

2点をリードされた日本は15分巻に代えて高原を投入。しかしこの直後ボールをせりに行った所でなんとその高原が傷み、すぐに大黒に交代。この誤算からあと、日本の足は完全に止まってしまいます。そこでブラジルはカカに代えてゼ・ロベルトロナウジーニョに代えてリカルジーニョを投入とフレッシュな選手を入れてきます。

自分で決めれば確実なところをデブに決めさせて調子を上げようとさせるロビーニョに呼応するように調子を上げたデブ。36分にパス交換から抜け出したデブが確実に決めて4点目。ここでもエリア内DFは枚数いたのに何も出来ない状況。

ブラジルは最後の交代カードを警告をもらっているヂダに代えてセニを入れて遅延でイエローを食らうことを恐れて余裕の交代。
最後日本も加地、あれを中心に反撃に出るものの、中盤の足が完全に動かずこのまま1-4で試合終了。

試合後、インタビュアーの問いかけに全く応えられない俊輔の姿が印象的でした。

オーストラリアがクロアチアに引き分けたため、グループFの最終順位は、
1.ブラジル
2.オーストラリア
3.クロアチア
4.日本
となりました。