J2第38節 対東京ヴェルディ1969@西が丘アウェイ

横浜FCは昇格に向けて後がないヴェルディとチケット完売のアウェイ西が丘で戦い、前掛かりなヴェルディに苦戦し先制されますが、後半頭からのアウグストの投入で息を吹き返してアレモンのゴールで追いつくとそのまま1-1でゲームを終了。
1位柏が4位仙台に敗れ、2位神戸が札幌に引き分けたため、上位3チームは足踏みです。

東京V 1(1-0)1 横浜FC

  • 19:04キックオフ 西が丘サッカー場 入場者数:4,641人ってチケット完売じゃねえのか!!!!!????
  • 得点
    • 東京 ゼ・ルイス(43分)
    • 横浜 アレモン(56)
  • 警告
    • 東京 ゼ・ルイス(76分)、根占(86分)、菅原(89分)
  • 出場選手
    • 東京 GK高木、DF海本、戸川、萩村、石川、MF菅原、マルクス(88分 大橋)、金澤(61分 根占)、ゼ・ルイス、FWシウバ(60分 平本)、廣山。 <サブ>GK水原、DF富澤。
    • 横浜 GK菅野、DF崔成勇鄭容臺、小村、小野、MF吉武(45分 アウグスト)、山口 、内田、滝澤(76分 吉野)、FWアレモン、三浦(61分 富永)。 <サブ>GK小山、DF岩倉

母のフラメンコ発表会見学のため本日は観戦できず、夜中の日テレオンエアで確認しましたが、「ラモスヴェルディ対カズ横浜」ってなんだ?実況鈴木!とあいかわらず野球目線の日テレの放送に呆れつつ、スタメンを確認すると、神戸戦窮屈だった最終ラインはメンバーそのままながら鏡に映したように逆のポジションにチェンジ。
つまり

(神戸戦)

−崔−−−−−−−−小 野 −−−−鄭−−小 村−−−

(緑 戦)

小 野−−−−−−−−崔− −−−小 村−−鄭−−−−
これにより、トモキチは本職でないながらも慣れたポジションである左サイドバック、ソンヨンは本職の右サイドバック、ある程度なんでもこなせるオムさんに、不器用ながら右足でなら「蹴れる」ヨンデというあるべき姿に。そのおかげか今日のDFラインはCKでの失点のみに押さえる健闘。 しかしいじってきた問題点はここよりも前の布陣。サブで出て結果を残してきたタッキーはともかくとして、右に吉武を起用して、攻撃の起点であるアウグストをサブに落とすという冒険に出ました。が結果的にこれは失敗。 横浜は1分ウッチーとトモキチのワンツーによる右サイド突破、4分ウッチのクロスをアレモンのスルーからタッキーのミドル、20分カズの金澤をフェイントで振り切るドリブルからのエリア内突破(倒されるも笛なし)とチャンスは作りますが、ヴェルディほどの分厚い攻めがなく、序盤受けて立つ場面が目立ちます。 試合開始から右サイドを中心に横浜を圧倒するヴェルディは、3分FKのカウンターで平山が右サイドを単独で上がり、中で3枚フリーで待つFWの足元へ絶好のクロス。しかしこれをシウバが右へ外す。 さらに7分金澤からの右クロスを中央でゼ・ルイスがヘディングシュートも菅野がネ申セーブ。 さらにさらに26分、右CKにニアであわせたゼ・ルイスのヘディングが左ポストを叩く、とヴェルディは3度の決定的チャンスを決め切れません。 しかし43分右からのCKを中でゼ・ルイスがマーカーの山口を外して飛んだヘディングがやっと枠に飛んでヴェルディが先制。 横浜も直後の44分カズのミドルゾーンからのFKをオムさんが枠へ飛ぶバックヘッド、これはヴェルディ高木が辛くもはじき出し、前半終了。 横浜は苦しい展開で1点先行されて前半を終えます。 さて後半開始、頭から機能しなかったツヨに代えて右にアウグストを入れて、中に絞ったときにはうっちーがカバーに入るようにします。これがやはり効いて、後半開始直後左サイドでトモキチからアウグストを経由して左オープンスペースで待つタッキーへ、タッキーのクロスは、ニアで山口が詰めますが決めきれず、さらに10分ヴェルディのCKに対してファーからの折り返しをしっかりキャッチした菅野に対して萩村がレイトタックル、この騒動で少しDFが隙を生じたか、そのフィードをヴェルディDFがクリアミス、これにアレモンがしっかり反応して高木と1vs1に。しかしこのシュートをアレモンが決めきれず、横浜は絶好機を逃したかに思えました。 しかし11分アウグストの右からのFKにニアでアレモンがバックヘッドであわせると、ファーで詰めるヨンデが触らないままにゴールイン。アレモンの10点目で横浜が同点に追いつきます。 15分にシウバに代えて平本、16分に横浜がカズに代えて富永、ヴェルディが金澤に代えて根占を投入す。さらに31分には横浜が滝澤に代えて吉野を入れて、ウッチーを右に出し、アウグストを左へ。 すると、ヴェルディのプレーが目に見えて荒くなってきます。アウグストを最初に削ったゼ・ルイス、萩村、そして最後にアウグストに付いた菅原のプレーはいやらしく悪質。 アウグストのハーフウェイラインからのドリブル突破を菅原がユニを引っ張って引きずり倒そうとしますが、アウグストのフィジカルが勝って振り切られると、今度はシュート直後のアウグストへタックル、直前にゼ・ルイスにも同じところを削られていたアウグストをさらに痛めつけます。 このプレーではアウグストのシュートを高木がはじいたところをアレモンが詰めていたのですが、残念ながら詰めきれず。 45分にはFKのカウンターから抜け出せば、完全にGKと1vs1だったアウグストを左サイドで抜き去られたあとにユニを引っ張って引きずり倒した菅原、今度はさすがにイエローですが、レッドでもおかしくない汚らしいプレーでした。 結局、後半疲れから足が止まると荒いプレーが目立ってきたヴェルディに対し、アウグスト投入と富永というターゲット投入で攻撃に軸が出来た横浜がテンポ良く攻める展開も見られた後半もそのまま終了。結果1-1で引き分けとなりましたが、残り13試合で勝ち点64の3位横浜に対してヴェルディは勝ち点50の6位。ヴェルディの昇格に大してはほぼ引導を渡せたのではないでしょうか? なによりも大きいのはこの試合、結果よりも警告を誰ももらわなかったこと。アウグストのコンディションに不安は残りますが、柏戦には城、早川を除くベストメンバーで望むことが出来ます。 柏は岡山、蔵川、小林亮が出場停止ですね。