J2第52節 対愛媛FC@三ツ沢
横浜FCは、2006年J2最終戦をホーム三ツ沢で愛媛FCと戦い、足達前監督解任の原因となった開幕戦での敗戦にリベンジ。みごと優勝には名を添えました。試合終了後には優勝セレモニーが行われ、みんな幸せな気分に浸ることができました。
さて2006年最終戦にして、横浜FCのJ2ラストマッチ、FW城彰二の引退試合にして、崔成勇、北村にとっての横浜FCでの最後の試合となったこの試合、2002年7月16日のJ2第16節、ワールドカップ直後のセレッソ大阪戦での11,118人を超える三ツ沢最高動員を記録。フルに埋まった三ツ沢となりました。
朝、昨日買いだめた紙テープ6本を持って家を出て、駅の花屋で白いばらを8本ゲット。
試合前練習では、先に出てきた愛媛FCの選手たちが、なんとアウェイグランドを通り過ぎ横浜側に…。何を始めるのかと思ったら、メイン、バック、ゴール裏に向かって優勝の祝福のご挨拶。なんて素晴らしい…。
試合前練習時にはいつに増して各選手ことに城、北村へのコールは大きなものとなりました。
選手入場時には、クラブが用意した青い風船*1をスタンド全体で空に飛ばします。青い空に次々と飛んでゆく風船はとても美しかったです。
さて試合については、極力シンプルに。円陣の際、全員でボールに魂を込めた横浜。前半から高めのラインでうちの飛び出しをけん制しつつ、激しいプレスでボールを奪いにかかり、ボールを奪うとシンプルにサイドへの展開を図る愛媛に対し、横浜はいつもどおりヤマが中盤の要となって、ボールを散らします。さらに今日のヤマはエロいスライディングタックルを連発し、相手のチャンスを確実に潰していました。
前半は6分タッキーのミドル、16分カズの前線でのインターセプトから右のうっちーへ展開し中の城へクロスもシュートはヒットできず、22分高いラインの裏をうっちーが抜け出してクロスも城に合わず、26分カズのミドルは枠左、29分左サイドでタッキーが倒されたカズのFKはGK正面、31分城からのチェンジサイドのパスを受け取ったうっちーが右を突破するもクロスを上げきれず、とチャンスは作るものの得点は挙げられず。対する愛媛も18分右クロスから中で弾丸ミドルがバーを叩き、24分左からのマイナスクロスにニアで低い飛び込みも枠左へ、と愛媛優勢ながらカウンターから着実にシュートに結びつける横浜、という展開。
そんな横浜ですが、32分にアクシデントが。カズの右からのFKをGKが前にこぼし、これに城が詰めていきながら結局ファールを取られたシーンで、キックの際にカズが足を痛めて35分にはアレモンと交代となります。
しかし、この交代で横浜はペースをつかみ始めます。
39分にはカウンターからアレモンがぬけだしCKを獲得。このCKをニアで小村が落として中でフリーのなかじへ。しかしこのボールを決めきれず決定機を惜しくもふいに。41分には右サイドをうっちーが抜け出してアレモンが右に流れながらシュート、しかしこれはGKがキャッチ。さらに43分ヤマのボール奪取から城が右サイドからアレモンへスルーパス、しかしこれには追いつけずと惜しいシーンを何度か見せて前半終了、後半への期待をつなぎます。
さて後半は開始早々左サイドをアレモンが抜け出して放ったシュートから始まりますが、愛媛が選手交代などで流れをつかむ時間帯が続きました。しかし25分左サイドからのソンヨンのFKにファーでヨンデがボレーで合わせ、このシュートが素晴らしい軌跡を描いて決まり横浜が先制。
先制後浮ついたところをまた愛媛にペースを握られますが、31分にタッキーからルイスに交代すると再びペースをつかみ、直後32分に左サイドを抜けた城からアレモンへのクロスをファーで頭で合わせて2点目。その瞬間城はベンチへ駆け寄りみんなと祝福!スタンドも大興奮。
さらに34分うっちーに代えてきたむを投入。3トップとすると、きたむが気合の入ったドリブルで大活躍。何度もチャンスを作ります。ぜひ再契約を考えて欲しいほどです。39分、空気を読まない第4審からの進言で鍋島主審が暴言によりう監督の退席を命じますが、大勢に影響はなく最後の愛媛の攻勢も、スゲのファインセーブで防いで4分間のロスタイムを終えて試合終了。下がってDFに入る城に対して、スタンドからは「城!上がって決めてくれ!!」という叫びが上がりますが、城はあくまでも勝利にこだわりDFに専念。
ホイッスルのなった瞬間、三ツ沢のスタンドは青と白、銀の紙テープが舞い、みんなで喜びを爆発させます。次々と城と抱き合う選手たち。
愛媛FCのゴール裏は、試合終了後もスタンドで、横浜FCコールや城彰二コールをしてくれました。ウチを苦しめたJ1年生は本当に素晴らしいチームだと思います。来年は昇格争いに絡んでもおかしくないと思います。がんばってください。
しばらく準備の時間があり、再びピッチに出てきた選手たち。なかじはロングコートの上に昇格Tシャツというすごい格好で出てきました。まずは今日のMVPの発表、ライフコミューンMVPは城、LEOCMVPはヨンデ。そしていよいよ優勝の表彰式です。ぼくらのすぐ横を通って、特別席前の表彰式へ向かう選手たち。城は優勝プレートを受け取ると、特別席の壁に上り、高々とプレートを掲げます。思わず涙。さらにツヨ、北村らさよならする選手たちにもプレートが手渡され、悪ガキスゲ、アレモンはプレートおもちゃにし、表彰式が終了。セレモニーに突入。
高木監督、城が胴上げされ、社長からの挨拶*2、監督の挨拶、そしてキャプテン・城彰二の挨拶。
挨拶のあと、選手たちは旗を持って場内を一周。まるで8年前のシーンを見ているようでしたが、今回はみんな笑顔。旗を振りながらニコニコと回ってゆきます。
城は奥さんと夢叶ちゃんと3人で愛媛のゴール裏も回って挨拶。二人で肩を寄せてゴール裏へ向かうシーンにまた涙…。
そのまま、サポーターが選ぶMVP表彰へ。どうしても攻撃的な選手に票が集まるのは仕方ありませんが、3位ルイス、2位カズ、1位城。ゴール裏で記念撮影をする選手とサポをメインで今年は指をくわえて眺め、最後にメインに戻って記念撮影をする選手たちを迎えます。
スゲとアレモンは本当に大はしゃぎでゴールにぶら下がったと思うと、シュート練習を始めたり、最後はアレモンがボールをスタンドに蹴りこんだりと暴虐の限り。いつプレートをフリスビーにしてしまうか心配になりました。
さてJ1に昇格する横浜ですが、これから3ヶ月でJ1で戦える戦力にブラッシュアップしていかなければなりません。早さに対応できるCB、SBの控え、右サイドハーフ、城に変わるポストプレーヤー、とJ1クラスの選手をきちんと補強しなければいけないポイントは多いと思います。高木就任後の素晴らしい補強を見れば、大丈夫ではないか、と楽観的になりますが、しっかりと的確な補強をしていって欲しいと思います。
セレモニー終了後は、横浜に移動して西口の鳥良で仲間うち12名ほどで打ち上げ。「お疲れ様でしたー」で始まった酒宴は、さらに横浜FCを応援してくれている横浜駅西口五番街のひさごで二次会。「優勝おめでとー」の乾杯で、そのまま今日開催のイヤーエンドパーティに参加できないくらい飲みました(泣)。
さて採点。
- 菅野 6.5:最後までファインセーブを連発。文句なくMVPの働き。
- 崔成勇 6.0:右サイドで気合の入ったプレー。先制のFKも見事。
- 早川 5.5:パスミス多数。
- 小村 6.0:得点に絡む惜しいシーンがあった。カバーリングは完璧。
- 中島 5.5:熱くなったり、決定機を外すシーンは多かった。
- 内田 6.5:思い切りのいい突破がよく見られた。
- ☆山口 6.5:好守に効いていた。
- 鄭 6.5:先制点は見事。
- 滝澤 6.0:左サイドで好守にがんばった。
- 城 6.5:ラストマッチも気負いなく、1アシスト。素晴らしい選手だった。
- 三浦 6.0:切れていたが無念の途中交代。
- アレモン 6.5:交代出場後すぐさまムードを変えてしまうのはさすが。
- アウグスト 6.5:彼の出場でリズムが変わった。
- 北村 6.0:ラストマッチ、気合の乗ったプレーを連発。
さらに年間採点ランキングをぼくの主観で
From J's Goal