J2第6節 対鹿島アントラーズ@横浜国際

tatsumine2007-04-15


横浜FCはまだ未勝利だった鹿島とホーム横浜国際総合競技場で戦い、前半柳沢に今シーズン初ゴールを許すと、そのまま0-1で敗戦。不調の相手からも勝ち点を奪うことができずに、ついに最下位に沈みました。

横浜FC 0(0-1)1 鹿島

  • 得点
    • 鹿島 25分 柳沢
  • 警告
    • 横浜 44分 カズ、52分 太田、83分 滝澤
    • 鹿島 49分 中後
  • 交代
    • 横浜 53分 カズ(OUT)→滝澤(IN)、68分 山口(OUT)→難波(IN)、80分 シウバ(OUT)→アドリアーノ(IN)
    • 鹿島 74分 ダニーロ(OUT)→野沢(IN)、83分 柳沢(OUT)→興梠(IN)、88分 青木(OUT)→船山(IN)
  • 入場者数 19367人
  • 出場メンバー
    • 横浜 GK菅野、DF和田、小村、太田、小野、MF奥、山口、根占、カズ、FW久保、シウバ。 <サブ>GK岩丸、DF中島、MFアドリアーノ、滝澤、鄭、FW藪田、難波
    • 鹿島 GK曽ヶ端、DF内田、岩政、ファボン、新井場、MF青木、中後、本山、ダニーロ、FWマルキーニョス、柳沢。 <サブ>GK小澤、DF石神、後藤、MF野沢、船山、興梠、FW佐々木

写真は→コチラ

キックオフ1時間前の会場入りを目指して、出発。先に会場入りした友人から、「70000人まであと65000人」などと報告が入ります。
実際の入場者数は20000人に達せず。TBSとタイアップしてのマスコミと話題のみに頼った動員の限界を示した形ですね。クラブ側として自分たちの体力と認知度を認識するにはいい機会になったかもしれません。
今回は無料メールFメール登録者にF!シールをプレゼント、ということでこれをもらい、今回は爆心地のすぐそばの座席へ。少しでも選手の力になれればと、声を出すことにしました。


さてスタメン発表で、カズのJ1リーグ戦300試合出場が決定したこの試合、みどころはサイドの守備がきちんと機能するのか、ということでしたが、課題の修正派はかれていない、というのが正直な印象。ディフェンスに忙殺される余り、サイド攻撃がまったく機能しなかったのも痛かったですね。


スタメンは、怪我のハヤに代わって本来左SBの太田がナビスコに引き続きCBに入り、左サイドハーフにカズが、1トップに久保、下がり目のポジションにシウバが入るというポジション。しかしカズはじめ中盤の選手がディフェンスに下がりすぎてしまい、前線との距離が開きすぎてしまう、という久保がトップに入ったとき固有の問題が今日も発生。さらに奥、カズにボールが収まらないため、ビルドアップがヤマ、ネジのところでしか出来ないという事態になってしまいました。
対する鹿島は、個人の能力で横浜を圧倒。柳沢、ダニーロ、内田、新井場、柳沢といったところに、局面局面での勝負では完敗していました。


それでも鹿島の遅いプレーに助けられた序盤は、カズが左サイドを突破してクロスを上げたり、シウバへ中盤からのパスが入ったりといい攻撃は見られたのです。
久保はサイドに流れることが多く、クロスはあげるのですが、シュートのチャンスはなし。


26分の失点は、ディフェンスに入った山口のトラップが大きくなったところをファールでボールを奪われるも笛が鳴らず、そのまま前に展開されて柳沢がラインの裏でボールを受けて左かららくらく流し込んだもの。直前の22分にもシウバがエリア内でのドリブル突破に対し、オブストラクション気味に入ったファボンのプレーを流されたりしています。
今日の主審は天敵・東城でした。やられてしまいましたね。


横浜は直後26分に右クロスを久保がすらすもこれは曽ヶ端がクリア。
45分にはFKからのこぼれを何度も押し込まれそうになるも、身を挺してのセーブに対し、マルキーニョスに背中に何度も蹴りを入れられながらもしっかりとスゲがキャッチ。後半へ、最小得点差をキープします。
後半に向けては、ほとんど見られなかったシュートシーン。とにかくシュートへの意欲をもっと見せてほしいと重いました。


後半、機能しなかったサイドを代えてくるかと思ったら、千葉戦同様変更なし。8分にカズからタッキーへの交代というパターンでした。後半開始から、狙いを明らかにする、ということで交代するというのがいいと思うんですが、このへん今年の監督は遅め遅め、という印象がぬぐえませんね。
タッキーが入ってやっと機能したサイドから後半序盤は何度かチャンスを作り、トモキチのミドル、和田が一度奪われたボールを奪い返してクロスを上げてニアで山がダイレクトであわせたりといいプレーも見られましたが、その後はゆっくりとボールをキープする鹿島の時間帯。サイドでしっかりとキープされると、なかなか横浜の選手はボールを奪えない展開に。


すると横浜はヤマに代えて難波を投入。シウバ、ナンバを左右のウィングに配した4-3-3に。難波が入ると活性化するゲームの流れ。早速29分に右からのクロスがチャンスにつながったり、32分にはいいボールダッシュから素早く中に展開するなど、右サイドが活性化。つられて和田も右からいいミドルを放ちます。


さらに横浜はシウバからアドリアーノに交代し、揺さぶりをかけに行きますが、鹿島の相変わらずの老獪な時間稼ぎに手も足も出せずにそのままタイムアップ。
審判のジャッジに苦しめられたということはあるにせよ、生命線であるサイド攻撃が機能せず、さらに奥と久保といううちのホットラインがあそこまで合わないと本当に苦しいのが今の横浜。
難波が入ってからの4-3-3には可能性が感じられました。この布陣名古屋戦でも見られましたが、難波が豊富な運動量でサイドをかき回すのでいいのですよ。ぜひガス戦では最初からこれを見てみたいと思います。


試合終了後、選手が挨拶に来てスタッフもいなくなるまで歌い続けたため、声がガラガラになりました。
その後は新横浜で反省会を開催し、渋谷まで帰ったところで電車がなくなるまで痛飲したのでした。

さて、採点

  • 菅野 6.0:何度もスーパーセーブを見せてくれた。
  • 和田 5.5:ナンバがかき回すまでは何も出来ず。
  • 小村 5.0:ヤナギにスピードで置いていかれてしまった。
  • 太田 5.0:サイドバックにケアしてもらわないと難しい。
  • 小野 5.0:太田のケアに奔走、ほとんど攻撃に絡めず。
  • 奥 4.0:消えていた。久保との呼吸も全く合わず。
  • 山口 5.0:2人3人でボールの収まりどころを狙い撃ちされた。
  • 根占 5.5:いい中場での捌きを見せたが、フィニッシュへの意欲もほしい。
  • カズ 5.0:ディフェンスに奔走。攻撃面では何も出来なかった。300試合出場おめでとうございます。
  • 久保 5.0:サイドに流れることが多く、フィニッシュに至らず。
  • シウバ 5.5:スピードでかき回すも、シュートを打たねば点は入らない。
  • アドリアーノ 5.0:ほぼ何も出来ず。
  • 滝澤 5.5:タッキーが入ることでやっとサイドが機能しだした。
  • 難波 6.0:スピードでかき回してゲームを作った。