J1第14節 対ガンバ大阪@万博

横浜FCはアウェイ万博で首位ガンバ大阪と対戦。実況も含めた圧倒的アウェイの中、後半は優位に試合を進めました。最後は数的不利に追い込まれながらも追加点を許さず、流れからの失点を1にとどめて1-2。
しかし、内容的には首位ガンバと互角に戦い、いい形も作れたと思います。それにしてもTBSのあの実況は醜悪でした。金田さんの解説が救い。

ガンバ大阪 2(1-0)1 横浜FC

  • 14:00キックオフ 万博記念競技場 入場者:19,752人
  • 得点
    • 大阪 橋本(35分)、遠藤(79分PK)
    • 横浜 平本(89分)
  • 警告
    • 横浜 滝澤(33分)
  • 退場
  • 出場選手
    • 大阪 GK藤ヶ谷、DF加地、シジクレイ山口智、安田(71分 家長)、MF明神、橋本、遠藤、二川(85分 寺田)、FWマグノアウベス(71分 播戸)、バレー。 <サブ>GK松代、DF中澤、入江、青木
    • 横浜 GK菅野、DF和田、早川、太田、中島、MF三浦(45分 山田)、鄭(72分 難波)、内田、根占、滝澤(85分 奥)、FW平本。 <サブ>GK岩丸、DF秋葉、MF山口素、アドリアーノ

さて4-4-2というか守備時にはカズが安田に付くという変則4-5-1で始まった試合。ガンバのラインの高さが目立つ序盤ですが、横浜もドン引きではなく適度に攻められる展開。滑りだしは安田のプレーの荒さも目立ち、ファーストシュートはなんと横浜。6分和田さんが右から中へ入り込んでミドルシュート。これは枠の左へ外しますが、対してガンバにはシュートまで持ち込ませない展開です。

そのガンバのシュートは10分二川が抜け出したもの。バレーの何回も見せた裏への飛び出しも太田がクリアするなど集中力高いディフェンスからカウンターを狙います。
16分にうっちーの右抜け出し、17分にはタッキーのボール奪取から左サイドでの組み立て。このプレーは中のネジとの呼吸が合いませんでしたが、20分までは互角の展開と言ってよかったと思います。
あまりにガンバ寄りの実況にいらだちつつ、金田さんのスゲをほめる口調が心地よかった前半。


しかし20分、1つのミスからゲームは完全にガンバのペースに。
ハヤがフィードをかんたんにトラップしようとしたところ、後逸してしまいバレーに抜け出されてシュートを放たれます。これはポストに助けられますが、このプレートその後のまたもハヤの相手ののプレスに簡単にボールを奪われるプレーでガンバを助けます。

しかし、DFを助けるのはスゲのスーパープレー。
22分ヘッドで前に出して自ら弾丸シュートを放ったバレーの前に敢然と飛び出してセーブ。
27分のマグノのスーパーミドルも腕一本ではじき出す。
28分の遠藤が抜け出した左サイドのシュートもコースを消してサイドネットへ。
31分マグノの落としからのバレーの抜け出したシュートもしっかりセーブと4点は防ぎ、前にフィード。

32分にはそのカウンターから左へ抜け出してサイドチェンジ、内田が右でキープして和田へ、和田さんのアーリークロスは平本ボレーも宇宙開発でした。


しかし耐えてきたDFですが、35分ついにゴールを割られます。
ボランチまで上がっての攻勢から遠藤がワンタッチで前の橋本へ出すと、冷静に切り替えされて決められて先制されました。
なかじをはじめとして、早川以外のDF陣はがんばっていただけに残念でした。

横浜はその後も猛攻にさらされながらも42分、左での奪取からなかじがアーリークロスを上げて、平本右へ流れてシュートもGKキャッチ。
最後、45分にはなかじの粘りのキープをタッキーがクロスを上げて、ニアで平本がヘディングシュート。これは枠上へ。
前半は0-1で終了です。


後半はカズがはずれて山田が初出場。これが大当たりで、右サイドで対面の安田を軽く弾き飛ばしたり、鋭いスライディングでクリアしたりと完封。ガンバの左サイドを封じます。自然試合はまたも横浜ペースに。
4分うっちーのエリア右でのキープから山田のクロス、7分ネジのアーリークロス、14分なかじ→中の平本→前のウッチーと流れたプレー、オフサイドでしたがいいチャンスでした。
19分には山田のボール奪取から左へネジが奥深く入り、クロス。これを後ろから山田が飛び込みヘディングといいプレーも枠の上。
23分には内田が平本のポストから、中へ入ってミドルシュート。しかしなかなか点は奪えません。

守備陣も集中力高く守り14分にはマグノのカウンターからのシュートを腕一本で防ぎます。ガンバはバレーに独りよがりのプレーを許したため、うちのディフェンスをやりやすくした感もあります。


追加点の奪えないどころか、横浜にペースを握られた展開を打開すべく大阪は山田に押さえられた安田に代えて家長を右サイドに投入。そしてなぜかバレーを残してマグノを出して播戸を投入。
横浜もこれを見てすぐにヨンデに代えて難波を投入。内田を中に入れて4-4-2にします。


これで互角の展開となった試合ですが、若さが軽率なプレーを生み、ゲームの大勢を決定付けてしまいます。
33分バレーが抜け出したところ、冷静に止めに行けば今日のマグノの調子ですから止められたと思うのですが太田エリア内でスライディングに行ってしまいます。これをみてマグノは冷静にボールを前に出した上で太田の足に引っかかりに行ってPKゲット。
太田の単純な若さがまんまとしてやられた一発退場でした。
このPKを遠藤に決められ0-2と万事休すかと思われた横浜。しかしあきらめませんでした。

まずは山田を後ろに下げて4-3-2としますが、タッキーに代えて奥を左に投入し3-4-2として攻勢に出ようとします。
しかしこの奥が大ブレーキ。前へ走れない奥のところでことごとくプレーが止まってしまい、さらに無駄なパスミスで相手にボールを渡してしまいます。
あそこはアドリアーノを入れてくれていれば、結果は違っていたかもしれません。


しかし意地を見せた横浜。ロスタイムも2分経過した47分、うっちーの右サイド深い突破からのパスを平本がどっかんと打ち込んで横浜移籍後初ゴール。
1点差に迫って、さらに攻勢に出ましたが、このままタイムアップ。

TBSのなぜか大阪圧勝をアピールしたい実況と、ガンバの内容が悪く、横浜ががんばったという金田さんの正論を聞きながら、TVを消しました。
確かに負けはしましたが、ガンバ相手に互角の展開にも持ち込め、そしてしっかり守れ、数的不利の中で個の力で1点をもぎ取れたこと、そして山田の圧倒的ボール奪取能力を垣間見れたこの試合。来週の横国・磐田戦が楽しみです。僕はいけないんですが…。

採点です。

  • 菅野 6.5:敗れましたがこの採点。一体スゲでなかったら何点入れられていたか。
  • 和田 5.0:DF面では安田に完敗。センターには言ってからは良かった。
  • 早川 4.5:不用意なミスで相手にペースを渡してしまったプレーは致命的。後半集中を取り戻したのが救い。
  • 太田 4.5:局面でのプレーで若さを露呈。あそこは身体を寄せていきたかった。
  • 中島 5.5:加地に右サイドで活躍を許さなかった。
  • 三浦 5.0:前半のみの出場。安田に速さで圧倒された。
  • 鄭 5.5:アンカーとしてボールの捌きに徹した。今日はよく足元を狙われましたね。
  • 内田 5.5:いい突破を数度見せた。アシストも良かった。もっと勝負してほしかった。
  • 根占 5.0:中盤でいい起点となったが、もっとサイドとの呼吸を合わせたい。
  • 滝澤 5.5:いいクロスを上げたが得点には結びつかず。
  • 平本 5.5:前半完全に孤立するも、後半はポストでいいプレー、そして初ゴールはお見事。
  • 山田 6.0:途中交代で素晴らしい集中力。右サイドで相手を完封した。磐田戦は右SBか?
  • 難波 5.0:サイドに流れてのチャンスメーカーに徹したのか、印象が薄い。
  • 奥 4.0:交代出場した意味がない。消極的なプレー、流れをぶちきるパスミス
  • J'sGoalトピックスひどいゲームレポートだな。「高村美砂」さん。他の記事でも散々叩かれてるみたいだけど…。