最高値更新〜三月珈琲工房〜

ぼくの行きつけの珈琲屋さん、「三月珈琲工房」では毎月のオススメとして、さまざまなシングルビーンズ(三月流にいうとストレートコーヒー)を紹介してくれています。
3月エチオピア、4月ケニヤ、5月グアテマラ・アンティグア・ラグリマ、6月ハラー…。

そして今月のオススメはジャマイカ
日本でも高級コーヒーの代名詞であるブルーマウンテンはジャマイカの800m以上の高地でつくられた豆。ブルーマウンテンと言えば癖がなく、香りが高く、酸味も少ない非常にバランスが取れた豆でもあります。
ま、それが一番美味しい豆かどうかは議論が分かれるところで、僕はやはりコーヒーの素晴らしさはブレンドにあると思います。
ジャマイカはブルーマウンテン地区以外で栽培された豆の総称で、豆の品種はブルーマウンテンと一緒。とてもさわやかな味がしますよ。

お値段は、なんと三月珈琲工房歴史上最高値の950円/100g!
豆の単価が高いので仕方がないところですが、ブルーマウンテンよりはかなりお得ですし、なんと言っても甲斐さんの焙煎です。下手なブルーマウンテンより美味しいですよ。

さて、お店の基本情報を。

三月珈琲工房

  • 住所 東京都練馬区立野町10-37
  • アクセス
    • 地図はコチラから
    • 吉祥寺駅徒歩20分:吉祥寺通りを立野町交差点を越えて北上しすぐ左側
    • 吉祥駅北口より西武バス・立野町バス停徒歩3分
  • 電話03-5991-0638
  • 営業時間:11:00〜20:00(日曜19:30)
  • 定休日:水曜日

三鷹まほろば珈琲店で珈琲の淹れ方からスタートして、焙煎までを修行した甲斐一江さんのお店。吉祥寺駅からは少し遠いものの居心地のいい住宅地の中。


3坪ほどの小さな店内にロースター、豆の棚、2席ほどでいっぱいになってしまうカウンターがしつらえられた素朴なお店で、店内にはボサノバが流れて、狭いながらも気持ちのいい空気が流れています。

鋳物製の窯を使ったロースターで焙煎するコーヒー豆の代表的ラインアップは、

ブレンド(500円/100g)

  • NO.2 フレンチロースト
  • NO.3 酸味の強いブレンド
  • NO.4 酸味とコクのバランスの取れた万能型
  • NO.5 どっしりとしたコクと甘みの深いブレンド

ストレート珈琲(〜700円/100g)

  • モカ・ハラー ここのモカはすっぱくないです。
  • コロンビア
  • ガテマラ
  • ブラジル
  • マンデリン
  • コロンビア・エメラルド

準レギュラー

試飲以外の珈琲はどの豆でも1杯200円で店内のカウンターで飲むことが出来ます。ただ、あくまでも珈琲の販売を行っているお店ですので、のんびりと長居をするのは難しいですね。


ぼくはNO.5ブレンドを基本にいろいろチョイスしています。1週間で200gくらいは消費します。最初はバランスの取れたNo.4ブレンドを買って飲んでみましたが、時間を置いても酸味の増さないバランスの取れた味と豊かな香りが素晴らしいです。

お気に入りのNO.5ブレンドは、コクが強く、甘みも立ったとても美味しいコーヒー。ビターなだけのコーヒーに飽き足らなくなった方にオススメです。
また、甲斐さんの師匠に当たるまほろ珈琲店の横井さんから教えていただきチャレンジしてみましたが、NO.5を1ヶ月熟成させてから飲むと、香りは飛んでしまいますが、コクがさらに出てまるで絹を飲んでいるかのような重厚な素晴らしい味を楽しめます。しっかりまじめにローストしてある豆ならではですね。


シングル好きならさわやかなコロンビアやエメラルド、そしてすっぱくないモカも是非飲んでみてほしいですね。


今までも何度かご紹介していますが、甲斐さんは2005年10月から2006年8月まで幻冬舎のwebマガジンに「おいしい珈琲をご一緒に」を連載され、昨年の12月にはその連載をまとめた同名のエッセイ「おいしい珈琲をご一緒に」も出版されています。
ぜひご一読ください。


5月からは、三鷹リトルスターレストランでも三月珈琲工房の豆を使い始めています。是非行ってみてください。