アジアカップ準決勝 vsサウジアラビア戦

CBに始まりCBに終わった試合でしたね。中沢と阿部。あとは強いてあげるとすれば、今日は鈴木、遠藤の横パスの制度がかなり低く、何度もインターセプトされ相手のカウンターの基点となってしまったこと、そしてまたしても、しかもこんな大事な試合の日に巻が消えてしまったこと。

前半FKで簡単に真ん中に入られて先制され、その直後そのミスを取り返すように中沢がニアからヘディングシュートを決めて同点に。
後半も開始直後、またしてもクロスに対して簡単に割って入られたサウジに逆転のヘディングシュートを許します。
するとまたしてもすぐに、今度は阿部がCKを高原が折り返したボールをバイシクルシュート。突き放されてもいい形で追いついているかのように見えて、結局は中沢、阿部のマッチポンプ

でもこの時点ではまだ、阿部と中沢のミスくらいに考えていたんですけどね。
同点の4分後、2点目を決めていたマレクの切り返しに、阿部と中沢が揃ってひっかかりやすやすとゴールを許してしまいました。
実は個の力で圧倒されていた、と。
アジア屈指のCBとして名をはせた中沢と、オシム戦略を誰よりも理解しているはずの阿部が、人対人の場面で数的優位でありながら振り切られて決められる、と。

圧倒的に差があるわけでもない両国の試合です。圧倒されるような個の力でもなかったでしょう。
この2人にあったとは思いたくないけれども、慢心というものがなかったのかどうか。

結果的に残念な準決勝は痛い。3位決定戦は韓国戦ですが、優勝以外に何かか血がある大会だとは思いませんので、強化につなげつつ、勝ち星は韓国に上げればいいんじゃないすか?決勝で見たかったカードですけどね。


結果、決勝はイラクサウジアラビアと言う中東対決。
こうなりゃ、イラクに優勝してもらって波乱のアジア大会を象徴してもらいたいものです。