J1第21節 対ガンバ大阪@三ツ沢

横浜FCはホーム三ツ沢で首位ガンバと戦い、後半数的不利の状況で、勝ちに等しいき分けという結果でした。
見ていても楽しいサッカーに満足でした。ガンバサポの試合後の自チームへのブーイングが気持ちよかったですね。今日のゲームをこれからも続けてほしいものです。

横浜FC 1(0-0)1 G大阪

  • 19:05キックオフ 横浜市三ツ沢公園球技場 入場者:8,426人
  • 得点
    • 横浜 和田(69分)
    • 大阪 遠藤(67分PK)
  • 警告
    • 横浜 早川(9分、59分)、呉(54分)、小野(70分)
    • 大阪 播戸(6分)、橋本(72分)、山口(81分)
  • 出場選手
    • 横浜FC GK菅野、DF和田、早川(59分退場)、太田、小野、MF呉、パウロ、根占(82分 内田)、吉野(60分 岩倉)、滝澤(85分 西山)、FW平本。 <サブ>GK小山、MF玉乃、FW藪田、チョ
    • 大阪 GK藤ヶ谷、DF加地、シジクレイ、山口、安田(53分 家長)、MF明神、橋本、遠藤、二川、FW播戸(87分 中山)、バレー。 <サブ>GK松代、DF中澤、MF青木、寺田、倉田

冒頭から繰り返している「楽しいサッカー」というのは、水曜の惨敗後mixiで友人と話をしている中で出てきた言葉、今日の試合、もし負けたら選手たちに「楽しいサッカーを見せてくれよ!」と声掛けするつもりでしたが、そんな言葉は必要なかったですね。
選手たちが一番わかっていたようです。

ゲンかつぎといいましょうか、気分直しといいましょうか今日は今年のユニではなく、2シーズン前のプラクティスシャツを着て吉祥寺を出ました。
国立へ向かう浦和サポの下りた湘南新宿ラインに乗って横浜へ。
思いのほか混んでいるバスに乗って、思いのほかすいている道を三ツ沢の丘へ。
三ツ沢に着くと、ちょうど新加入のカタタウ選手が挨拶を始めるところ。がんばってください。

さて今日の布陣は、やはり相性の悪い平本、ヨンチョル*1の2トップをあきらめて、パウロをアンカーに配した4-1-4-1で臨んだ横浜FC。ねじ*2、吉野のトップ下は若干下がり気味になって結果パウロが突出することも多かったのですが、この形なかなかなものですよ。


試合が始まると序盤からペースをつかんだのはなんと横浜。
アンカーに入ったパウロを起点にサイドに散らして攻撃の形を作ります。
水曜の試合とは違い、序盤から右サイドのボムソク*3がいい押し上げを見せます。
4分にはたまらずバックパスを手でさばいた相手GKに対しエリア内での間接FKのジャッジ。こんなもの蹴った覚えのなさそうな横浜側は平本が低いシュートを放ちますが、これは壁ではじいてGKキャッチ。

序盤、守備面では左サイドでトモキチ*4が加地に翻弄されるという横浜では意外なシーンがよく見られました*5が、最後の最後早川、太田がしっかりカバーして踏みとどまります。
太田は1試合外されたのが薬になったのか、いつもの凡ミスが少なく、和田もCBをやったことでまず守備から入る意識が出来たか、無駄な上がりがなく好印象。

パウロバイタルエリア深くの低い位置からフィールド全体を見渡してのプレー選択でチャンスをつくります。

ねじ、吉野の前線からのプレスも厳しく、相手にチャンスを作らせません。遠藤、二川というガンバの心臓部をこの2人が抑えてくれたため、ガンバの攻撃はバレーのキープと加地のクロス、ドリブル突破というパターンに終始し、さらにガンバの売り出し中の左サイド・安田を押さえたことで35分からのガンバペースもいなして前半スコアレスで終了。
スコアレストはいえ、引ききってグダグダのスコアレスではなく、積極的に守った結果としてのスコアレス。楽しいサッカーが目の前で繰り広げられています。
久々にワクワクした気持ちのまま後半を迎えます。


さて後半。サイドが変わり相手ゴール裏のブーイングを一身に浴びるスゲ*6の気持ち良さそうなこと。

後半序盤も横浜がペースをつかみ、9分押さえ続けた安田に家長への交代を強いると、その直後なんと2枚目のイエローで退場。退場よりも担架で運ばれるハヤが心配です。

これに対し横浜は2トップ下の1枚吉野に変えて岩倉を右に入れ和田をCBに入れ対処。
疲れの見え出した吉野に代えてトップ下にニシ*7を配して飛び出しにかけるというのもおもしろいね、と直前に話をしており、対処両方となってしまった残念な交代です。

一人少ない横浜はその後も集中力高く守りますが、21分セットプレーでのエリア内での平本の家長へのファールからPKを与え、これをヤットに決められ先制を許します。
ここまで集中力高く守り続けながら、やはりダメか、と普段なら意気消沈する横浜。しかし今日は選手の目の色が違いました。
なんと直後の24分、タッキー*8のFKを和田がヘッドで決め、その後も数的不利を感じさせない横浜が、ボムソク、交代出場のニシ、怪我から復帰のうっちー*9を中心にサイドから試合を作り、最後までガンバ相手に対等の試合で1対1のドロー。

何よりも楽しいサッカーを見せてくれた選手たちに感謝。
そして、パウロ、ボムソクの二人が驚異的なフィットを見せており、今後の活躍も楽しみ。
ボムソクは甲府戦の観戦記であれだけけなして申し訳なかった。いい選手だよアンタ。
勝ち点こそ1でしたが、これからの残留争い明るく戦える材料は揃ったのではないでしょうか。

  • 菅野 6.5:ひょんなきっかけからスランプを脱するか。好プレーを連発、安定感があった。
  • 和田 6.0:CBを経験したことで守備が安定したか、上がりはボムソクに任せたのも良かった。
  • 早川 5.0:退場のみが残念。怪我は大丈夫か?
  • 太田 6.0:1試合休んだことで機を取り直したか、安定したプレーでした。
  • 小野 5.0:加地に翻弄された。役者が違うとは思いたくないけど、悔しいだろうなぁ。
  • 呉 6.5:右サイド粘り強いキープとディフェンス、そしてスピードを生かした飛び出しと、見違える動き。酷評してすまんかった。
  • パウロ 7.0:中盤の底から的確な判断力でゲームを作った。
  • 根占 6.0:遠藤、二川を潰すのに専念した。
  • 吉野 6.0:相手ボランチ潰しだけでなく、攻撃にも絡みたかった。
  • 滝澤 6.0:後半疲れたが、今日も安定してチャンスを作った。
  • 平本 6.0:1トップとすることで軸となって、前線でためを作った。
  • 岩倉 6.0:甲府戦に続いて急遽出場もきちんと役目を果たし家長を完封。
  • 内田 6.0:帰ってきたうっちー。右サイドはサイド激戦区へ。
  • 西山 6.0:次はトップ下でも見てみたいな。

気分いいのでリンク集も作ります。

*1:チョ・ヨンチョル

*2:根占

*3:呉範錫

*4:小野智吉

*5:普段はCBのミスをトモキチがカバーと言うパターン

*6:菅野

*7:西山

*8:滝澤

*9:内田