J1第28節 対川崎フロンターレ戦@国立

横浜FCはホームといいながらアウェイな雰囲気の国立競技場で川崎フロンターレと戦い、健闘及ばず0-1で敗戦。残り6試合で15位広島と勝ち点差18と、いよいよ崖っぷちです。

横浜FC 0(0-1)1 川崎

  • 14:00キックオフ 国立霞ヶ丘競技場 入場者数:14,208人
  • 得点
  • 警告
    • 横浜 小村(3分)、平本(59分)、山田(80分)
    • 川崎 河村(73分)、鄭(89分)
  • 出場選手
    • 横浜FC GK菅野、DF山田、早川、小村、太田、MF内田、吉野、マルコス・パウロ三浦淳(65分 呉範錫)、FW三浦知(58分 平本)、カタタウ(HT 西山)。 <サブ> GK小山、DF和田、MF山口、奥
    • 川崎 GK川島、DF箕輪、寺田、伊藤、MF森、中村、谷口、村上、大橋(60分 河村)、FW黒津(65分 鄭)、ジュニーニョ。 <サブ>GK相澤、DF佐原、MF養父、フランシスマール、FW久木野

試合は、全体の印象としては1点先制して8人で守備を固めてカウンターに徹した川崎に横浜が抗し切れなかった印象。しかし、粘り強く打開を図っていこうという動きは、ここ数試合見られなくなっていた姿勢で、それが今さらながら表に出てきたのはとてもいいことなのかな、と思います。また、交代出場選手もそこそこの動きでアクセントになっていたのがよかったですね。しかし、負けは負けです。

主審はかの東城穣氏。どうなることかと心配しましたが、結果はレポートで賞賛されるほどの安定したジャッジ。賞賛されるほどではなく、流しすぎだと言う意見もありますが、彼の試合でここまでコントロールされているのはレアケースなので、良しとしましょう。


試合前からコール合戦は完全に川崎の勝ち。なぜに川崎との神奈川ダービーを国立でやらねばならぬのかは、謎。
この試合キーになると思われたのは分かりきったジュニの突破よりも村上、森というサイドへの対応でした。しかし、これは太田、山田がしっかりと対応していました。特に太田は森をきっちりと押さえて森の苛立ちを誘っていましたね。報復のかかと落としなんてのもあり、いつもの東城ならば前半で森はいなくなっていたかもしれません。ここは川崎が助けられたところだと思います。


ジュニーニョの突破はオムさんの身体を張ったディフェンスとハヤのカバーリングで対応。ほぼ押さえていたのも印象的。ここまでオムさんが出てこれなかったのが不思議でなりません。
オフェンス面でも中盤でボールを奪えて前を向いてプレーできている印象で9分のうっちーのロングシュート、アツの12分のミドルなどシュートも放てています。

スゲも絶好調で、13分には大橋のゴール前のFKを左手1本ではじき出すスーパーセーブ。
最初の決定機は18分パウロの中盤での奪取から左をカタタウが抜け出してシュート、右に流れたシュートをカズが追いますが惜しくも合わず。


しかしうちの好調時にも穴があり、失点は思いがけない形で。
26分谷口とのパス交換から大橋が左から放ったシュートはスゲがはじきます。しかしはじいたところにジュニーニョがフリーになっており、これを胸で押し込まれて、意外な形で横浜は先制を許してしまいます。

いつもならこれで意気消沈した横浜がイケイケの川崎にがんがんゴールを奪われるのがパターンなのですが、今日の横浜はここからも前を向いて戦い続けてくれました。1点とって落ち着いた川崎は横浜ボールの時には基本8人で守る形に。
パウロ中心にゲームを作れていますが、予想外に守ってくる相手になかなか打開できない展開ですが、太田の仕掛けからCKをゲットしたり、内田のボール奪取からカウンター、カタタウが右を抜け出し中のパウロがミドルというさらにアツがフリーで残る分厚い攻撃も見ることができました。

前半の終盤はカタタウの突破に光るものが見えましたが、肝心のカタタウがその中で足を痛めた感じなのが気にかかるところ。
そのまま前半は0-1で終了。


さて後半開始、やはりカタタウは足を痛めたらしく、西山がシャドーの位置に入ります。そして最初のチャンスは横浜。
4分、内田が左サイドをドリブル突破、フェイントで2人抜いてあとはファーであわせるだけのクロスを送りましたが、これをカズがきれいに足であわせようとしすぎて合わせきれず。非常に惜しいシーンでした。

さらに西山、パウロもいい飛び出しを見せ、内田も思い切りいいシュートを放ちます。13分にはカズに代えて平本を投入。相手は大橋に代えて河村を投入し守りを固めてきました。

さらに横浜はアツに代えてボムソクを投入、トップ下〜左寄りの位置に配置。25分には右サイドから西山、内田、ボムソクと展開してシュートまで行くいい展開ながら、川崎の壁に跳ね返されます。
平本は調子自体は上がっているようですが、後半からの投入でペースがつかめない様子。
32分西山のシュート空振り、34分の太田のクロスを平本がファーで中に折り返し、中のうっちーが後ろへ送っての山田のミドルも惜しい展開でした。

さらに決定的なシュートは37分FKのカウンターから平本が中でキープして落ち着いて左のウッチーへ、ウッチーから右の西山へ送って西山が中へ流れながら放ったシュート!しかしこれは川島のファインセーブで得点なりません。

さらに2ndボールを拾って攻勢に出る横浜ですが、46分最後のうっちーのFKがゴールの角に嫌われて万事休す。運もなかった横浜、天敵川崎に惜敗です。
こういう試合が出来るならここまで負けるチームでもないだろう、と思うのですが、結果は7連敗。
次節1週間あいて神戸戦です。1回目の対戦ではいいところなく敗れた相手。昇格同期として恥ずかしくない試合をしてきてほしいものです。

  • 菅野 6.0:失点は仕方ない。スーパーセーブも見せてくれた。
  • 山田 6.0:サイドはしっかりと制圧できていた。惜しいプレーもあった。
  • 早川 6.0:ジュニーニョを押さえた。
  • 小村 5.5:久々の先発ながら落ち着いたディフェンス。
  • 太田 5.5:本来の攻撃的な姿勢を徐々に見せてくれている。
  • 内田 6.0:右サイドで水を得た勢い。
  • 吉野 5.5:攻撃参加の姿勢はよかったが。
  • マルコス・パウロ 5.5:ここ最近の不安定なプレーは吉野とのコンビで解消。
  • 三浦淳 5.0:もう少し出来るはず。
  • 三浦知 5.0:うっちーのあのクロスは決めないと…
  • カタタウ 6.0:いい動きを見せていた。怪我で交代は残念。
  • 西山 6.0:シュートは惜しかった。古巣相手にがんばった。来年もいてほしい。
  • 平本 5.0:まだまだこれから。神戸戦は先発で。
  • 呉範錫 5.5:珍妙なポジショニングを指示されたが、自分でうまく対応。