J2第16節 対湘南ベルマーレ戦@平塚

アウェイ平塚での第2クール初戦、神奈川ダービー湘南戦は、戦術面での失敗から1-4の惨敗。2度目の連敗で、都並横浜は正念場です。

湘南 4(1-0)1 横浜FC

  • 13:03キックオフ 平塚競技場
  • 得点
    • 湘南 石原(16分、64分)、阿部(71分)、オウンゴール(78分)
    • 横浜 御給(88分)
  • 警告
    • 湘南 山口(2分)
    • 横浜 三浦淳(37分)
  • 出場選手
    • 湘南 GK金、DFうの字、山口、斉藤、三田、MFアジエル、永田、北島、加藤(81分 中村)、FW石原(83分 リンコン)、原(HT 阿部)。 <サブ>GK伊藤、MF鈴木
    • 横浜 GK小山、DF中田洋、八田、山田、根占、MFエリゼウ(HT 太田)、三浦淳、三浦知(60分 チョ・ヨンチョル)、滝澤、FWアンデルソン、池元(54分 御給)。 <サブ>GK岩丸、DF早川

ディフェンスリーダー・早川が今シーズン初のメンバー入りです。おめでとうハヤ!。そしてアツ、カズも復帰しました。
広島戦からはコースケ、八角疲労からメンバー落ちしてアツ、カズが戻り、ねじがコースケに代わって左SBに入り、カズが右サイドに、八角に代わってアツがボランチに入る形でしょう。

サブからはタロー、なんちゃんがハヤ、コースケに代わられて、59はまだサブに入っています。
湘南はスタメン発表後に鈴木伸がけがのため、サブメンバーの北島がボランチに入り、三田が左サイドに。
うの字とのマッチアップはねじとタッキーです。エリゼウのマークもありますので、大変ですよ今日は。レフェリーは吉田寿光さんです。
そしてアウェイの湘南戦らしく、雨。

序盤は押してるみたいでしたが、16分にアジエルから石原のヘッドで先制されるとそのあとは一方的に攻められる展開で前半だけで10を超すシュートを放たれます。
対する横浜はヤマタクを上げてエリゼウをCBに入れるなどポジションチェンジで打開を図りますが、タッキー、よーすけといったところがボールをサイドでキープしても中でチャンスが作れない展開で、再びボールを自陣でキープできるようになったのは40分過ぎ。

結局前半は1-0で終了です。後半、早々にテコ入れが必要、と思ったらハーフタイムに湘南は原に代えて阿部。横浜はエリゼウを下げてコースケ投入。
ねじを上げました。これで中盤の活性化につなげてほしいものです。


フレッシュな選手が入ったことで、横浜はまたも序盤はボールをキープすることに成功します。

しかし、その流れを断ち切ってしまったのは監督采配。9分直前にタッキーのクロスにファーでボールを合わせようとしたり、前線でなんとかチャンスを作ろうとしていたイケに代えて、ここのところターゲットとして途中で入ってもいい働きをできていなかった59を入れます。
さらに、13分にタッキーのクロスを59がすらしたボールに後ろから飛び込んで枠のわずか上に惜しいシュートを放ったカズを15分にヨンチョルに代えてしまうと、前半ボールを持てていたエリゼウを下たのは逆効果。サイドでアジエルを自由にさせてしまい、後半は15分からは湘南のワンサイドゲーム

19分アジエルのスルーパスに抜け出した石原がこーやんを釣りだしてそのまま2点目のゴール。
横浜は3人が付いていてもアジエルを止められません。
こーやんも局面でナイスセーブは見せるものの濡れたピッチでキャッチングが全くできない危ない状況。
26分FKを北島と阿部の2人で突破されて、3点目を奪われてほぼ勝負あり。
33分にはクロスをはじいたこーやんでしたが、これがコースケに当たってゴールに転がり込んで4点目を奪われます。

湘南はこうなると余裕の試合運び。チームにフィットできていないリンコンや、高卒ルーキーの調整試合に使う余裕を見せ、それでもすっかり足が止まって何もできない横浜相手に、43分のコースケのオーバーラップからタッキーのクロスをたたきつけた59の1点だけに抑えての逃げ切り。

横浜は早目にカードを切りながら最後まで攻撃の形を作ることができずに神奈川ダービーを惨敗です。
水曜の広島戦から中二日、時間はありませんでしたが、後半足の止まってしまったチームを早い交代カードでさらに首を絞めた采配。
そして機能せずに破られまくったDFラインに何の修正も加えてこなかった采配。
さらに中盤で機能していた選手、していなかった選手を見誤った采配。
この試合は、今までよりもクリアに采配に対する問題点が浮かび上がった試合だと思います。
今まで、山形戦以外では、なんとか問題点を顕在化させることなく乗り切ってきた都並・横浜。
カズのコンディションアップでなんとか機能していたところもあったのですが、そういったなんとかできてた自転車操業状態が、すべて瓦解した今日の試合でした。
攻撃のビルドアップという最大の課題を何一つ手をつけないままできた横浜にとって、今日の惨敗はチームをりビルトするいい機会になったでしょう。逆にここで何とかできないようじゃ、駄目です。


首位、2位からは大きく離されて、第二クールはチャレンジャーとしての姿勢で臨まなくてはならなくなった横浜ですが、次の試合までは1週間あります。しっかり休養して山形に雪辱してほしいものです。