J2第15節 対東京ヴェルディ戦@国立

横浜FCはアウェイ国立競技場で順位的にはすぐ上の13位・東京ヴェルディと戦い先制したものの前半終了直前に追いつかれ、そのまま今季初の引き分けに終わりました。

東京V 1(1-1)1 横浜FC

  • 16:03キックオフ 国立競技場 入場者数:6,761人
  • 得点
    • 東京 土屋(45分)
    • 横浜 寺田(37分)
  • 警告
    • 東京 飯尾(16分)、柴崎晃(17分)、富澤(35分)、土屋(41分)、河野(58分)
    • 横浜 中里(50分)、難波(84分)
  • 出場選手
    • 東京 GK土肥、DF福田、富澤、土屋、吉田カピ、MF高木善(76分 高木俊)、柴崎晃、佐伯、飯尾、FW河野(78分 菊岡)、平本 [サブ]GK柴崎貴、DF飯田、MF菅原、阿部、FW井上
    • 横浜 GKシュナイダー、DF柳沢(90分 久木野)、金、戸川(73分 渡邉)、中里、MFホベルト八角、武岡、寺田、FW大黒、西田(70分 難波) [サブ]GK関、MFシルビーニョ、久富、FW三浦知

アウェイではありますが、久々の国立です。国立はあと1試合、ホームで9月の末、三ツ沢の芝養生期間で試合がありますね。
さてメンバー発表で驚いたのは流経大からの強化指定選手・中里のいきなりのスタメン。
試合後の監督インタビューによるとテルの体調が当日になって悪くなったため、中里の出場が決定したようですが、ヴェルディジュニアユース出身で流経大柏流経大と進んだ3年生にとっては、デビュー戦が国立で古巣のヴェルディ戦というのは運命的なものを感じたかもしれませんね。

また、高地も鳥栖戦でのけがの影響でメンバーに入らず、代わりに左に寺田が戻ってきました。

ヴェルディは今年から、味スタと国立の開催ではバックスタンドを閉鎖して使用しません。テレビ的にも寂しい絵面になるんですが、現地でもやはり寂しいことこの上ありません。
ヴェルディのメンバー発表では2007年にJ1時代の横浜に在席した平本、2004〜2005年に在席した柴崎には拍手、昨年まで横浜でプレーし、恩師川勝さんに誘われてヴェルディに移籍したカピこと吉田にはブーイング半分拍手半分といった感じ。

試合はホベルトを起点にパスをつなぐ横浜と、ドリブルでサイドから切り込んで横浜のDFラインを混乱させようとするヴェルディという構図で進みました。
3分の高木兄のクロスにニアに平本が飛び込んだシーン、5分に河野にクリアミスをかっさらわれてシュートに持ち込まれたシーンなど、序盤はどちらかというとヴェルディペース。
初出場の中里は、DFラインのバランスを見ながら遠慮がちなプレーが少し目に付きましたがサイドラインで粘って惜しいシーンも作っていました。

センターで前節すばらしい動きを見せたホベルトがボールをキープして流れを作ろうとしますが、しっかりと研究してきたヴェルディホベルトを自由にさせません。ボールをもらおうとハチもが下がりすぎの局面もありました。
横浜は状況を打破すべく、武岡とチンがポジションチェンジして相手のマークに対応しようとしますが、20分くらいまでは膠着状態が続きます。

18〜19分の連続CKのシーンではオグリが惜しいゴールを外したりしていました。ここで決められればゲームはもう少し楽になったかもしれませんね。
ここで決めきれずまたも膠着状態に陥った横浜ですが、37分すばらしいプレーで先制します。
富澤に倒されて得た右からのFKで、ミドルの得意なホベルトのキックと見せかけて、ちょんと出してのトリックFKを寺田がふわりと決めました。

このまま1点リードで終わりたい横浜。
大黒、西田をマークする富澤、土屋のプレーが荒いので壊されたら怖いなと思っていたらその土屋に決められます。
45分、左サイドからのヴェルディ・高木弟のFKはするっとファーに入りこんだ土屋がシュナイダーノーチャンスのファインゴール。
いやな時間帯に追いつかれてしまいました。
そのまま前半1-1で終了。

後半は何とかペースをつかんで勝ち越したいところでしたが、なかなか打開できない状況。
25分に西田から難波に代えて、DFラインの裏へ抜け出す動きを徹底させ、28分には負傷?のトガに代えてナベを入れます。
なんちゃんは29分に武岡の右クロスにファーから飛び込んで右足のシュートを放ちますが、これは宇宙開発。
それ以外にもオグリのシュートをブロックしてしまったりとポジション的に残念なプレーが多かったです。

ヴェルディも高木兄から高木弟に代えてペースを握ろうとしますが、CB陣は今日はほころびなく得点は許しません。
ロスタイムには、クッキーも投入しパワープレーに出た横浜、ヤナギのクロスにヘディングで合わせたシュートは決まらず、チンのパスを受けて反転シュートは土肥がスーパーセーブを見せ、オグリの2回の決定機も決められずに、そのまま1-1で終了です。

ペースをなかなか握ることが出来なかったものの個人の力でヴェルディを凌駕し続けた横浜でしたが、勝ち越すことが出来ませんでした。
ここでしっかりと勝ち越すことが出来るようになるのが、昇格を謳うにふさわしいチームだと思います。
90分間全力で戦った選手に拍手を送り、久々の国立を後にしました。

  • シュナイダー 6.0:失点はノーチャンス。そのほかは落ち着いたプレー
  • 柳沢 5.5:若干サイドを自由に使われてしまった印象。
  • 金 6.0:失点シーン以外では大きなほころびを見せず。
  • 戸川 5.5:あわてたプレーが多いのは残念。
  • 中里 6.0:弱化念慮がちなプレーは目立ったが、初出場ながら落ち着いてプレーした
  • ホベルト 5.5:前節の活躍の影響でマークが厳しく、自由に動けなかった。
  • 八角 5.5:ホベルトに対するサポートがもっと欲しかった。
  • 武岡 6.0:サイドでチャンスを作った。
  • 寺田 6.5:fkは見事。休養十分で動きも良かった。
  • 大黒 5.5:何度もあったチャンスをしっかりと決めて欲しい。
  • 西田 5.5:富澤、土屋の粗いプレーに苦戦した。
  • 難波 5.0:今日はブレーキになってしまった。
  • 渡邉 6.0:トガに代わって出場。そつなくこなした。
  • 久木野 評価無し:時間短く評価不能
  • 岸野監督 5.5:ホベルトが試合を作れない状況を打開できなかった。シルビーニョ投入というオプションはなかったか。