J2第16節 対FC岐阜@ニッパツ三ツ沢

tatsumine2010-06-07

横浜FCは順位的には上に立つFC岐阜とホーム三ツ沢で戦い2-0で完勝。
中断前最後の試合を白星で飾りました。

横浜FC 2(1-0)0 岐阜

  • 13:03キックオフ ニッパツ三ツ沢球技場 入場者数:3,887人
  • 得点
    • 横浜 大黒(36分)、西田(57分)
  • 警告
    • 岐阜 永芳(32分)、菅(65分)
  • 出場選手
    • 横浜 GKシュナイダー、DF柳沢、金、渡邉、高地、MFホベルト(90分 三浦淳)、八角、武岡(75分 田中輝)、寺田、FW大黒、西田(87分 久木野) [サブ]GK関、MFシルビーニョ、橋村、FW久富
    • 岐阜 GK野田、DF阪本、吉本、秋田、野垣内(45分 菅)、MF西川(45分 染矢)、田中秀、MF永芳、橋本、FW嶋田、佐藤 [サブ]GK村尾、DF村上、川島

来週がJ2中断前の最後の試合になるのですが、横浜FCは来週は試合無しなのでこの試合が中断前最後の試合。ここ2試合良い流れ出来ているので、ぜひ勝利で飾って欲しいと思っていましたが、結果は守備の軽さに問題を残しながらも2-0で勝利。
中断前の3試合を負け無しで終えました。

メールで送られてきたメンバー表を見ると、スタメンでは中里が代役を務めた左SBにテルではなく高地を起用、高地とチンを同時起用したいという苦衷の策ですね。
ハヤに続きトガまでけがで欠いたCBはナベがスタメンに復帰。
この急造DFラインのバランスがゲームのカギになるかと思われました。実際、得点力不足にあえぐ岐阜だったから良かったものの、攻撃力のあるチームだったら何点取られていたか、という出来でした。

中盤より上は変わらず。サブにはユースからの昇格組の橋村が初メンバー入り。FW陣がなんちゃん出場停止、エデル、カズ怪我と言うことでMF登録のクッキーと、本来MFのトミをFW登録してきました。これはある程度予想通りでしたね。


さて試合序盤はことごとく横浜がボールを支配する展開でスタート。
1stシュートも横浜。3分チンがインターセプトから駆け上がりニアの武岡にパス、武岡のシュートはわずかに左に外れました。
6分には高地の左からのアーリークロスをファーでオグリがヘッドで合わせますが、枠左へ。
一貫してボールキープできているのでアーリークロスで開いてDFを攪乱するのが有効的でした。
8分にはオグリの真ん中でのキープから右へサイドチェンジしていたチンへ、チンのクロスは惜しくも合わずGKがキャッチしました。


攻勢に試合を進める横浜ですが、10分過ぎから10分ほどはちょっと相手の時間を作られてしまいます。
しかし岐阜の前線に迫力がなく、逆にセットプレーに強みを持つ横浜は24分、右からのCKをニアでオグリが合わせようとしますが、合わず。
26分には岐阜・佐藤がエリア内でどフリーにする場面を高地が作り出してしまいますが、これは相手のプレーが少し遅れた瞬間にシュナイダーがすばらしい飛び出しを見せて大きくクリアし、事なきを得ます。
逆に29分には高地の突破からチンがアウトにかけたシュートが右にそれます。オグリも詰めますが惜しくも合わず。

20分過ぎからは一進一退ながらチャンスを多く作り出す横浜の展開。
36分、やっと先制点が生まれます。
中央の寺田が右サイドをあがるヤナギにパス。これをヤナギが落ち着いてクロスを上げて真ん中で待ち受けるオグリへ、オグリはヘッドで合わせてゴール右隅にゴール。
第一子が誕生した高地に送るゆりかごダンスをみんなで披露してくれました。

オグリは40分にもチンからの展開でシュートを放ちますが、これは相手GKのスーパーセーブに阻まれました。
攻勢に出る攻撃陣に比べ守備陣は相変わらず軽い守備で不安な展開です。終了間際には高地が簡単に左を破られあわやのシーンも橋本のシュートはサイドネット。
後半に向けてはその軽い守備への対応かな、と思わせて前半終了です。


さてハーフタイム、岐阜は2人一挙に交代させます。左SBの野垣内に代えて菅、ボランチの西川に代えて染矢。攻撃的な交代選手を使い切っての思い切った修正に出ます。

しかし、横浜の攻勢は変わらず、4分には高地からのサイドチェンジを受けたヤナギの右クロスをファーで剛が頭で合わせようとしますが、わずかに届かず。
5分にはCKからヤナギのクロスをニアでオグリがヘッドも相手がクリアする惜しい展開。

しかし12分、攻勢は実り、武岡からヤナギへのパスからヤナギが今度もDFとGKの間に落ち着いてクロスを亜へ、これを真ん中に飛び込んだ剛が頭で押し込んで2-0とします。
2点取って落ち着きたい横浜。
相手のカウンターは今日は安定していたナベ、ユジンがしっかりと身体を入れてシュートを打たせない展開。
30分には武岡に代えてテルを投入し左SBへ。高地を前に上げてチンを右に配し、守備の安定を図ります。

これでぐっと守備の安定した横浜、後ろからの押し上げでさらに前に出て行きます。
42分には西田に代えて久木野を右に入れてチンをトップ下に入れて4-5-1。
45分にはホベルトに代えてアツを入れてゲームを締めに掛かります。
そして試合はこのまま2-0で終了。

不安定な展開ながら、前半で先制し後半早い時間に追加点、相手には得点を許さないという理想的な展開で勝利した横浜FCですが、不安定なDFライン、ホベルト頼みの中盤の展開といったところに課題を残しての折り返しとなります。

中断時期のキャンプでは、フィジカルを高めるとともに、負傷者の多いCB、FW陣の復帰を待ちながら、課題の修正を行うとともに、この試合で成果のあった、低い位置からのアーリークロスや、細かなサイドチェンジからのサイドの崩しに磨きをかけて、ホベルト一辺倒からの脱却もはかりたいところです。

7/17まで1ヶ月以上の長い中断期間に入りますが、監督のいったように残り試合全部勝つくらいの気迫で、後半戦を乗り切って欲しいものです。

  • シュナイダー 6.5:危ないシーンも鋭い飛び出しでピンチを防いだ。落ち着いた動き。
  • 柳沢 7.0:ピンポイントのクロス2本で今シーズン初アシスト。
  • 金 6.5:対人ではほぼ負け無し。相手の迫力不足にも助けられたが、いい動き。
  • 渡邉 6.0:久々に安定した守備。高地のカバーには苦労した。
  • 高地 6.0:攻撃面ではいいアーリークロスなど見られたが、守備面では軽い守備でピンチを招いた。
  • ホベルト 6.5:すべてのボールの起点となるプレーはすばらしい。相手マークのきつさもなんのその。
  • 八角 6.5:ホベルトとバランスを取りながら機を見て前に飛び出す動きも良かった。
  • 武岡 6.5:チンとの連携もよく積極的なオフェンスが光った。
  • 寺田 6.5:左右に動きながらホベルトからボールを引き出し、チャンスを作り出した。
  • 大黒 6.5:ゴールはさすが。ポジショニングも光り、それ以外でも惜しいチャンスはあった。
  • 西田 6.5:久々のゴール。それ以外にも前線で身体を張ったプレーが見られた。
  • 田中輝 6.0:左SBに入り、DFラインを落ち着かせる見事な動き。
  • 久木野 −:時間短く採点不能
  • 三浦淳 −:時間短く採点不能
  • 岸野監督 6.5:相手のDFの様子を見てのクロスを多用したプレーがはまった。落ち着きたい時間のテル起用で試合をしっかり締めた。贅沢いえば橋村、久富を見たかった。