J2第25節 対東京ヴェルディ戦@ニッパツ三ツ沢
横浜FCは、順位も近い上に監督始め係わりの深いヴェルディとホーム三ツ沢で対戦し、序盤のリードを生かして3-2と勝利。順位を8位に上げました。
横浜FC 3(2-0)2 東京V
- 19:04キックオフ ニッパツ三ツ沢球技場 入場者数:4,948人
- 得点
- 横浜 カイオ(13分)、難波(20分)、寺田(55分)
- 東京 高木善(76分)、高木俊(90分)
- 警告
- 横浜 渡邉(29分)、寺田(45分)、関(66分)、カイオ(83分)、西田(88分)
- 東京 高橋祥平(41分)
- 出場選手
シュート数は6-15でヴェルディが圧倒。さらに1点差、結果を見れば相手に試合を支配された危ない試合と言う印象ですが、実際観戦していた立場からは盤石の勝利で、負ける気はしませんでした。
唯一の不安材料はGKだけでしたから。
試合は序盤からヴェルディがボールを支配して横浜陣内で試合を進めます。
ドリブルとショートパスでチャンスを作りながらもそれを決める術を持たなかったのが3人を出場停止で欠く今日のヴェルディ。
ボールを支配しながら最後の場面ではFWの井上平が枠を大きく外すシュートに終始していたこともあり、それほどの怖さは感じませんでした。
逆に横浜は最初のチャンスで着実に先制点をゲット。
13分高地の右CKを中央でカイオが頭で決めて先制します。
さらに東京がボールを支配する展開は続きますが、19分に横浜がまたも少ない手数で追加点。
シュナイダーのフィードが高く弾み、土肥が処理に悩んだところをなんちゃんが土肥の位置を見て冷静にループを決めて2点目です。
直前のプレーで土肥が不用意に飛び出し、ピンチを招いていただけに、ハイボールの処理が不安定だと見たシュナイダーの頭脳的なフィードなのか?結果的にまんまとはまって序盤で2点のリードを得ます。
29分のナベのイエローは余計でしたね。次節ナベは出場停止です。ユジンのカムバックでしょう。
得点後もヴェルディがボールを支配し、それを跳ね返す横浜というゲーム展開で進みますが、40分にショッキングなプレー。
ヴェルディのチャンスの場面で、エリア内でボールをキャッチしたシュナイダーに対して、ヴェルディの高橋がシュナイダーの左肘を蹴るという暴挙!!
しかもこれに対して審判の判定は一発レッドではなく警告のみ。
シュナイダーは5分ほど倒れ込んだままで、ゲーム続行が危ぶまれましたが、何とか立ち上がり、前半を2-0で終えます。
今日のヴェルディは序盤から、井上のプレー精度の悪さ、高橋のラフプレーと、試合を支配しながらつたなさばかりの目立つ試合でしたね。
そして、後半10分良い時間帯に横浜はさらに追加点。
左からのスローインの展開から浮いたパスをなんちゃんがチンへ。チンが冷静に決めてこれで3-0。やはりハイボールの処理のつたなさをついた頭脳的なプレーでしたね。
これであとは、ヴェルディをいなして逃げ切るだけの展開でしたが、ここで再びアクシデント。
後半16分、やはりプレー続行の難しくなったシュナイダー。
交代となり関がJリーグデビュー戦となりました。
初めての公式戦で緊張はありありと見える関。
21分には遅延行為で警告を取られるなど、アップアップな様子が目に見えました。
しかし組織でしっかり守りなんとか持ちこたえていましたが、31分に高木善にFKを直接決められて3-1。
横浜は、後半途中から高地、寺田、ホベルト、カイオ、難波の前線の4人の足が止まってしまいました。
まずはなんちゃんに代えて西田を投入。
しかし、ロスタイムに入ったところで交代出場の高木俊に決められて1点差。
関の不安定さをつかれた格好です。
それでも最後は個人技でのキープ力のあるエデルをカイオに代えて投入し、逃げ切りに成功しました。
勝ちましたが、シュナイダーという代償は大きいかもしれません。
岸野監督がどういう判断をするかは分かりませんが、今日の試合を見る限り、福岡戦のGKは関ではなくタクオだと思います。
てか、現状でもタクオ>シュナというのは大方の見方だと思うのですが。
試合的には昨日ヴェルディでなければ、もっと苦戦していたと思います。
しっかり守りきれる体力はあるはずですが、相手が回してきた時の試合展開はちょっと問題あるかな、という印象ですね。
- シュナイダー 6.5:アシストはお見事。怪我をしっかり治して欲しい。
- 柳沢 5.5:相手の左からの仕掛けに苦労していた。
- 渡邉 5.5:相変わらずカバーリングに課題あり。
- 戸川 6.0:カバーリングは冴えていた。水際で失点を防いだ。
- 阿部 6.0:相手の右サイドの攻撃に手を焼きながらしっかり身体を入れてDFしていた。
- ホベルト 5.5:まだフィジカルに問題あり。今日は中盤省略が目立っただけに、もう少しボールに絡んでいきたい。
- 八角 5.5:パスミスが目立った。DF面では相手に中盤を支配されすぎた。
- 寺田 6.5:追加点は大きかった。中盤でアクセントを作っていた。
- 高地 5.5:後半疲れから消えてしまったのは痛い。
- カイオ 6.5:苦しい時間帯の先制で試合を楽にした。
- 難波 7.0:1ゴール1アシスト。見事な活躍。
- 関 5.0:勝ちはしたもののほろ苦いJデビュー戦となっただろう。
- 西田 5.5:調子の良さが目に見えたがノーゴールは残念
- エデル 採点不能:上手にゲームを締めた。