福島県本宮市の放射線の状況

妻の実家は福島第一原発から約45km離れた中通り地方にあります。
本宮駅前の側溝にホットスポットがあり、どぶさらいをしたくともできない、という報道があった場所でもあります。

国、県が定めるホットスポットの基準は年間積算線量の予測で20mSvを超える目安となる3.0μSvであり、それを超えた場合は特定避難勧奨地点の指定を検討するとのことです。
ところが本宮市の現在の対応は、国から明確な指針が示されていないからどぶさらいをするな、というだけのもの。

そこで心配になったため昨日、本宮市から放射線測定器をお借りして、妻の実家関係の場所を測定してみました。

駅南西側の4号線沿いの妻の実家は全壊判定が下ったため、いずれ引越しをするのですが、9月くらいまでは居住します。
そこの庭における最大値は1.31μSv/h、屋内は0.2μSv/hでしたので、高い数値ではありますが、とりあえずは一安心。

ところが9月以降4ヶ月ほど阿武隈川沿いの家に仮住まいするのですが、そこで恐ろしい数値が出てしまいました。
庭へ雨水を流している雨どいでの測定値が4.05μSv、家の裏側に阿武隈川の土手に沿って流れている素掘りの側溝での測定値が2.92μSvと、大変高い値となりました。

さらに来年1月に立て替えて引っ越す東北本線沿いの土地の放射線量は最大1.48μSvでしたが、すぐそばの側溝での放射線量は3.77μSvでした。

つまり、仮住まい先、引越し先にホットスポットがあるという最悪の結果となりました。
線量地図を作るために、測定結果は本宮市に提出したのですが、その際生活安全課の職員に、どのように対策してもらえるのか聞いたら、

  • 民地は行政側では対策しない。
  • 草を刈れば線量は下がります。
  • さらに線量を下げるには土を上下入れ替えればいいです。
  • 線量の高いところには近づかないことです。
  • 線量が高いところがあるのは土地柄仕方ないのでお互い様ということですね。

というひどいものでした。

本宮市の対応は本当にひどいと思いますが、現実問題この線量下でどのように対策してどのように生活していけばいいのか、測定した結果余計に不安になりました。