CINELLI EXPERIENCE 2014

妻の愛車であるCinelli Experience。

かわいいカラーリングで女子人気が高いのですが、反面7000系AIRPLANEチューブはゴリゴリに硬いオンザレールでダイレクトなハンドリングの純レーシングマシンでもあります。
妻のちねりんの場合はタイヤをパナのRACE Aの25Cにしてカバーしています(これだけでもずいぶん違います)。

そのEXPERIENCE、2014モデルではフルモデルチェンジを受けています。チューブの素材はAIRPLANEのままですが、ヘッドがついにインテグラルヘッドに。
フォークはベンドフォークからストレートフォークに変更されていますが、下端がオフセットされており、振動を前方に逃すようになっています。
2014CINELLI_EXPERIENCE (1)
ヘッドマークにはチネリマークが復活していますね。

トップチューブは細く、ダウンチューブは太くなり、シートチューブはφ31.8→27.2へチェンジ。当然下部で剛性を高めて上部で振動吸収性に寄与してる。シートチューブが細くなったのも振動吸収性対策。


カーボンフレームのようにボリュームのあったチェーンステーはプレーンな形になって、たて方向→横方向に潰しの入っていたシートステーは径がぐっと細くなっています。
2014CINELLI_EXPERIENCE (2)
つまりフレーム全体が今回のモデルチェンジでは振動吸収性の改良に主眼をおいている事になります。
これによりオンザレールな乗り心地は失われるかもしれませんが、エントリーロードとしては正しい変化かもしれませんね。
ちなみにケーブル類もオール内装からオール外装にチェンジされています。こういう見た目的なところ、ミーハーなチネリにはきちんと継承して欲しかったんですが残念ですね。

ジオメトリは、このモデルのボリュームゾーン、XSサイズで比較すると

YEAR シート長 トップ長 ヘッド長 ヘッド角 シート角 オフセット リア長
2013 460mm 522mm 125mm 72度 74度 45mm 407
2014 460mm 510mm 123mm 71度 74.5度 45mm 407

ホイールベースとBBドロップ73mmは同じです。トレイルが61mm→68mmへ長くなったことにより直進安定性が増す方向、しかもトップ長が短くなったことでステムを短くしなくても女性が乗りやすくなっていますね。

かなり大幅なモデルチェンジとなった今回。イタロ79は限定カラーなので人気が出そうですね。
そしていつものことながら日本限定でイタリアンホワイトもラインナップされるんでしょう。