J2第1節 vs湘南ベルマーレ@平塚
写真は→コチラ
2005年Jリーグ開幕。横浜FCも新たなシーズンへのスタートを切りました。しかしそのスタートラインは見るも無残なものでした。選手同士で取れないコミュニケーションと連携、ミスの連続から相手にボールを渡しピンチを招く、中盤でゲームを全く作れない。
負けるべくして負けた惨敗の試合でした。
始まったばかりのJリーグ。足達監督もはじめてのJの監督です。今日の惨敗で現実を思い知ったことでしょう。このままじゃだめだと思ったことでしょう。
ここからスタートしてくれれば良いと思います。これを再生の機会と捉えず、次も同じ策を打ってくるとしたら今年の横浜FCに未来はありません。
14:00キックオフ 平塚競技場 入場者数:7721人
さて、いよいよ始まった今年のJリーグ。今年はアウェイに始まり、ホームに終わる44試合です。ぼくは急遽観戦を決めて、昨日前売りを購入。2時間掛けて新宿湘南ラインで平塚に駆けつけました。
メインスタンドのアウェイ寄りにたかひろ夫妻、KEEPERさん、ぶんちゃんと自由席に陣取り、3月だというのに寒風吹きすさぶ平塚競技場でキックオフを待ちます。
さて、キックオフして最初のシュートは湘南でしたが、今年の横浜のDFラインは昨年にもまして高めです。カウンターから飛び出されますが高めのラインでオフサイドトラップをかけ、試合の展開に期待を持たせます。
横浜の最初のチャンスは2分、なかじの直接FKでしたが左に巻いてGKキャッチ。
しかしその直後の3分、左サイドのスペースが空いたところを駆け上がられ、これを誰も止められず最後はファウルで止めてしまい、左サイドペナルティエリアすぐからのFKを与えてしまいます。このFKを柏から移籍してきた湘南・加藤望に芸術的に直接決められ先制を許してしまいます。これは菅野も届かず、技ありの相手をほめるしかないシュート。
問題は、DFラインと北村との間に空いた広大なスペースです。さらに左サイドでは、サイドハーフに入った中島が中に絞りっぱなしで左に人がいない状態です。自然とサイドバックの佐藤一樹もそのケアのため前に出ることが出来ず、横浜FCの売りであるサイドからの展開が全く作れない状況が続きます。
8分にはチャージで内田にイエロー。横浜は、中盤でボールがキープできず、湘南の1,2タッチで回すボール回しに翻弄され、ボールを奪ったとしてもそこからのパスをまた中盤で奪われる。そのため、中盤省略して前線へロングボールを放り込んでも正確さを欠き、すぐに相手ボールになってしまうという悪循環が続きます。
12分にはFKのこぼれ玉を軍曹と菅野の間に相手に入られ、あわやというシーンがあり軍曹が危うくクリアしましたが、DFラインと菅野のコミュニケーションにも不安を残します。するとその不安をあざ笑うような光景が…。
13分カウンターから湘南・柿本に完全に高いラインの裏に抜けられます。トゥイードが果敢にチェイスして詰めた結果、シュートはボテボテのゴロ。しかしこのへなちょこシュートをネ申と呼ばれる男・菅野がなんとトンネル。0-2と差をつけられてしまいます。
2得点したことで湘南が前がかりに来なくなり、20分過ぎからは北村が右サイドでやっと機能しだします。北村は中島の左サイドが機能しないとなると左にポジションを代えて、さらにジェフ、城と積極的に絡んでシュートも放ちます。前半唯一光る選手でした。
28分には早川に43分には湘南・加藤にチャージでイエロー。
実は前半は菅野だけでなく湘南もGKがとても不安定でした。しかしその不安定なところを湘南はしっかり衝きうちは衝けなかった。失った2点は与えるべくして与えた追加点でした。2点目は菅野らしくないミスです。しかし昨年ホーム最終戦の湘南戦で、0-2から見事3-2で逆転勝ちを収めた力を持つ横浜です。気を取り直して、と思ったら昨年3点のうち2点を決めた方は、遠い山形の地へ…。ちょっとココロが暗くなりました。
後半は交代なし、はっきりいって今のメンバーでこのこう着状態を変えられるわけがないと思っていたので、当然何らかの策を打ってくると思っていました。少なくとも左サイドを北村で行くなら、右は大友だな、と。さらにいうなら、どう見ても効いていない早川を外してそこにカズキ、カズキが代わった左SBになかじ、左SHに北村、右SHに大友。そういうことが出来るのが足達監督の意図した複数のポジションということだろうから、と。
しかし、メンバーチェンジはなく、やはり後半序盤も膠着状態は変わらず。当然です。
さらに悪循環は続き、前半からピリッとしない右サイドで後半1分、ハヤのチェイスが甘くクロスあげられ、それに合わせて前にでた菅野を見てループシュートを放たれます。これはクロスバーの上に外れますが危ないプレー。
さらに後半3分、これまた前半から前へ後ろへとばたばた動きはするものの、ボールに絡むことがほとんどなく、アンカーとしての働きが出来ていなかった富永の緩慢なディフェンスの隙を突いて湘南の選手が富永の足元からヘッドでボールを奪うとシュートまでつなぎます。これは菅野がキャッチしますが、さらにスペースがガンガンに空いたサイドをカウンターで湘南はしっかり衝いて来ます。
対して後半は城が大奮起。ジェフがボールに絡めないのを尻目に、後半5分、ボールを受けGKのポジションを見てループもおしくもバーの上、後半7分にはキープから左サイドへ展開クロス上がるもジェフまで届かず、と孤軍奮闘です。
城が前線で踏ん張るものの、中盤でボールを支配できない状況は後半も2/3を回るまで続きます。なぜ、状況はよくなっていないのに、監督は動かないのか、とてももどかしい30分間でした。
後半28分やはりなかじに代えて大友がイン。しかしこの仕掛けはいかにも遅すぎました。大友は交代直後から鋭い出足で抜け出し、4度5度と右サイド深くへ進出して積極的にクロスを上げてきますが、最後のプレーの精度がイマイチなのと、中で合わせるべきジェフェルソンがフィジカルの強さを生かせず、中で当てることが出来ません。
湘南は完全に引いてカウンター。後半40分にはジェフからシルビオへの交代ですが、これはあえて言うならリードしている時の交代策ですね。久保田なり、吉武なり起点になれる選手を貞富に代えて置いておかなかった監督の責任です。
湘南は時間稼ぎで後半44分加藤に代えて佐野を投入すると最後はサイドで余裕のキープ。なんとかボールを奪って、47分シルビオのシュートが左にはずれたところで試合終了です。
サイドを中心にいいところなく終了してしまいました。なかじのサイドハーフの働きをすっかり忘れた極端な中への絞り。前に後ろにバタバタしアンカーの役割をすっかり忘れた富永。うっちーにマークが集中してボールを奪われるなどポゼッションも圧倒された惨敗です。カズキも終盤の突破はよかったですが左は無理があります。
左サイドを中心に一週間で徹底的な練り直しが必要でしょう。今日を見る限り、GKスゲDFカズキ、スティーブン、ヤマ、なかじ、MF大友、うっちー、シルビオ、北村、FW城、ジェフなら和からなかったです。
湘南は加藤望、佐藤悠介を中心にプレスの効いたいいチームに仕上げてきました。今年のJ2は例年になく苦労が多そうなシーズンです。
さて、採点
- 菅野4.5:ミスはお粗末。今日はDF連携も含めてお粗末なプレーが目立った。
- 早川4.5:やはりやっちゃったプレーが目立った。サイドのフォローは見られたが副キャプテン失格。
- トゥイード5.0今日は菅野との連携もイマイチ。ピンチを招いた。
- 山尾5.5高めのラインコントロールはまだ未消化。フォローに専念
- 佐藤5.0終盤よくなったがやはり左でけれないのは痛い。監督のミス。
- 北村6.0右左ポストプレーと奮闘した。
- 内田5.0マークがきつかったのは仕方がないが足元がおぼつかず、ピンチを招いた
- 富永4.0安定感のないプレーでアンカーを果たせず。
- 中島4.0終始中に絞り左サイドを生かせなかったのは大きい。やはりサイドバックでないと無理。これも監督のミス。
- 城5.5後半は結局中盤に下がらざるを得なかったが、ただ一人J1リーグ級のプレーを見せていた
- ジェフ4.5ルーズボールへの反応が課題。フィジカルを生かせてなかった。
- 大友6.0思い切りの良さは評価。ラストプレーの精度が課題
- シルビオ5.5プレーの時間が短く残念。ボール捌きはよかった。山形戦は90分間見たい。
湘南戦観戦記集
- もっちーの日記
- DON'T LOOK BACK AGAIN
- ハチミツ2郎の英語独学日記
- 平成徒然草
- HAPPY YOKOHAMA
- Winner's Bridge仮店舗
- 今年「も」横浜FC山尾光則を応援します
- 雑感from北かまくら
- page26+smooth+
- ごまっつの日記
- ☆とまとのおへや☆
- The Fool on the HILL
ベルマーレサポの方
J's Goalより