J2第6節 対水戸ホーリーホック@三ツ沢

tatsumine2005-04-09

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横浜FCは、ここまで守備が安定せずに苦しい戦いを続けてきた水戸ホーリーホックとホームで戦い、初めからスコアレスドローを狙い、全員で守る水戸ディフェンスを最後まで崩しきることが出来ずにスコアレスドローに終わりました。シュートは水戸の5本に対して横浜の11本。昨年までうちと堂々と渡り合っていた水戸が、こういうサッカーをせざるを得なかった、ということはそれだけうちのサッカーも進歩しているということなんだろう、と好意的に解釈しておきます。

横浜FC 0(0−0)0 水戸
14:00キックオフ 三ツ沢公園球技場 入場者数:3,205人

  • 警告
    • 水戸 小椋(22分)、秦(89分)
  • 出場選手
    • 横浜 GK菅野、DF早川、河野、山尾、佐藤、MF吉武(71分 MF大友)、小野信、貞富(62分 MF内田)、小野智、FW城、久保田(80分 ジェフェルソン)。出場せず GK小山、MFシルビオ
    • 水戸 GK本間、DF須田、森、深津、吉瀬、MF関(74分 吉田)、栗田、永井、小椋、秦、FWデルリス(83分 磯山)。出場せず GK武田、DF大和田、MFマルキーニョ

ゲームはほぼ下のフォーメーションで推移します。

        水 戸

−−−−−−−−本 間−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
須 田−−−森−−−−深 津−−吉 瀬
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(吉田)−−−−−栗 田−−−−−−−−
−関−−−永 井−−−小 椋−−−秦−
−−−−−−−(磯 山)−−−−−−−
−−−−−−−−出栗鼠−−−−−−−−

−−−−−久保田−−−−城−−−−−−
−−−−(ジェフ)−−−−−−−−−−
佐 藤−−−−−−−−−−−−−吉 武
−−−−−−−−−−−−−−−(大 友)
−−−小野智−−小野信−−貞 富−−−
−−−−−−−−−−−−(内 田)−−
−−−山 尾−−河 野−−早 川−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−菅 野−−−−−−−−

        横 浜

今日は観戦時高勝率の甥っ子を連れての観戦。ゲーム開始前にはコチラさんに初のご挨拶。みぃさんの予想通り今日もまったり感たっぷりな試合でしたね。
ゲーム前にはバックスタンドにもコールの歌詞を配りに来てくれ増ました。

でもね、小学4年生には漢字も英語も難しくて読めないのね。今度配る機会があったら、裏に子供バージョンでカタカナで作ってくれるとありがたいですね。

ゲーム前の感触では、それほど引いてはこないだろうと思った水戸ですが、実際は全員で守って、ラインの裏へ放り込んで、デルリスの抜け出しを狙うだけ、という水戸の戦術に苦しみます。
横浜は、水戸の唯一の得点源であるデルリスを、今までマンマーク専門要員としてベンチーニョ、バレー、ジュニーニョなど早々たるメンバーをマークし続けた河野が完全封殺。本人曰く「ちょろい(意訳)」と言わしめるほど完璧に抑えます。デルリスを囮に左サイドから小椋、秦が抜け出そうとしますが、これも山尾がしっかりとケア。早川のサイドを狙われましたが、水戸の攻撃には怖さはありません。デルリスは、裏へ抜け出す動きが特徴とのことでしたが、ここまで河野がケアしてしまうとそういった長所よりも、どんなボールにも思わず手が出てしまう、「ハンドボーラーぶり」がやけに気になるプレイヤーでした。

しかし問題は、横浜も水戸と同じように奪ってからの攻撃を急いでしまったことです。25分くらいまでの攻撃の起点はいずれも後方からのロングフィードか、再度からでもアーリークロス。久保田が果敢に飛び込もうとしますが、その久保田も今日は積極さが少なく、思い切ったプレーが見られません。さらにペナルティエリア内でのアーリークロスの競り合いはなぜかほとんど横浜のファール、横浜のハンドはしっかり取るが、水戸のハンドはスルーなど、今日のキタムラ主審の判定は収支安定しておらず基準がフラフラでした。

主に横浜が攻めあぐむ中、最初の決定機は水戸。
13分横浜のミスを衝いた水戸・秦が左から切れ込みシュートを放ちますがこれは菅野が横っ飛びでキャッチ。

横浜は水戸の右サイドからの押上げが全くないと見るやカズキを左SHの位置に上げ智吉が真ん中に入ります。しかし智吉が今日はウチに絞ってしまったためか久保田とのポジションチェンジなど、らしいプレーが見られません。攻めあぐねた横浜の最初の決定機は、25分、スローインから城がペナルティエリア内でキープして中に入れたボールを久保田が右にすらして吉武がシュート!これは枠をとらえたましたが相手がクリア。さらにその流れから左サイドからアーリークロス、これを久保田がヘッドで合わせようとしますが、惜しくもGKキャッチ。
33分には右の吉武からの展開で早川のオーバーラップを囮に自ら中へ切り込みシュート性クロスを放ちますがこれは久保田に合わず。その後も38分吉武→信義、40分久保田→吉武、42分久保田→吉武、44分城→信義と数多く訪れるチャンスを決め切れません。ロスタイムには久保田→吉武→信義のコンビネーションから右クロスを上げ、これを誰かがオーバーヘッド、さらにそのこぼれを城がシュートしますが、DFがディフレクト最後の決定機も決められません。

これだけ横浜はチャンスを作りますが、対する水戸は45分秦が右を抜け出し中へ切れ込みシュートを放ちますが、これはスゲが横っ飛びできゃっち。水戸の前半のチャンスは2回だけでした。

後半も流れは変わりません。というか終始横浜ペース。しかし水戸は審判判定にも助けられます。そういえば、今日の水戸サポはバックスタンドでしたが、今年からサポータースペースはゴール裏になったんではなかったか?

ここのところゲームを作っていた左サイドに変わり今日は吉武がなかなか切れていますが、当然切れてる選手にはマークが厳しいです。対して今日の左サイドは智吉がよくありません。カズキが幾度となくカバーに回りますが、カバーしたボールをまたトモキチで奪われるような感じ。
後半水戸は栗田のCKが2度ほどありましたが、うちのブーイングに完全にビビリ入ってましたね。愛いヤツ>栗田

後半に入り中盤で消極的なボール回しが見られ始めた17分足立監督が最初のカードを切ります。貞富からウッチー、これは疑問です。ここはトモキチに変えるべきだったではないでしょうか。

20分には後半最初の決定機。右からのアーリークロスに城がボレーであわせるがこれは惜しくも左サイドネット!。対して水戸はデルリスの裏への走りこみ一本槍ですが、河野が相変わらずすばらしい集中力です。
後半は20分過ぎから30分までうちのCKが続きましたが、うっちー→信義へのショートコーナーからのシュートはあったもののうちの選手がシュートを打ち切らないうちに相手にクリアされるものが多かったです。後半積極性を失ってしまったのは本当に残念。
26分には吉武から大友にチェンジしました。吉武がよかっただけにこれも?でしたが、引っ込む時の吉武を見ると右足を引きずっていたので限界だったのかもしれません。

水戸は30分関に代えて吉田を入れますが、なんら動きはなく、横浜も35分久保田からジェフェルソンに交代しますが、やはり今のジェフェルソンの状態では、前に貼り付けない限り使いようがありません。放り込みでなく、中から崩す戦術を取った今日の横浜であれば、ジェフェルソンではなくシルビオではなかったかと思います。かように今日は足達采配は戦術的にはきちんとはまったものの、用兵的にはイマイチであったと思います。

38分水戸は良いところなかったデルリスに代えて磯山を投入しますが、大宮時代は怖かった磯山も今日は戦術の中に埋もれてしまいました。
終盤は右の大友を起点に何度か攻撃の糸口を作ります。最後の決定機は42分、大友のスローインをジェフが後ろにすらしたボールを城がダイレクトでオーバーヘッド!しかしこれはわずかにバーの上にはずれました。
47分水戸・秦が苦し紛れにPKを狙って倒れこみますが、これはしっかりシミュレーション。すばやいリスタートから右を崩して大友が右サイドからミドルを放ちますが、これを水戸・本間がキャッチ下ところでタイムアップ。後半は露骨な引き分け狙いをカウンターを恐れるあまり消極的なプレーもあり崩せなかったのが勝ちきれなかった原因だと思います。
次節はしっかりと草津を逆転で敗った福岡です、ココロしてかかりましょう。で福岡では泥臭い勝ち点のもぎ取り方をしてホームではすっきり勝ってください。よろしく。

さて採点

  • 菅野6.0(2度のナイスセーブを見せた。今日は久々に安定していた。)
  • 早川5.0(相変わらずのやっちゃったミスはどうにかならんか)
  • 河野6.5(完璧なマンマーク。今日のマンオブンザマッチ)
  • 山尾6.0(ミスはなかった)
  • 佐藤6.5(幾度ものポジションチェンジと智吉の不調を補った。勝ちゲームならマンオブザマッチ)
  • 吉武6.0(激しいマークにさらされたが、これを突破する力がほしい)
  • 小野信5.5(展開力に難あり)
  • 貞富6.5(守備の安定という面で役割を十分に果たした)
  • 小野智5.0(今日は不安定なプレーに終始)
  • 城5.5(キープはよかったが、前に張る動きがほしい)
  • 久保田5.5(今日は慎重過ぎた)
  • 内田5.5(役割を果たしたとはいえない)
  • 大友6.0(右サイドで起点になった)
  • ジェフェルソン5.0(まだまだ使う場面が難しい)

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